DISC REVIEW
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2nd アルバム『Goner』をリリースし全米ツアーを回っている最中にMakh(Vo)が交通事故で亡くなるという悲劇に襲われたEARLY GRAVES。本来2ndアルバム『Goner』での日本デビューとなる予定だったが、彼の 死を悼み急遽1st+2ndの21曲入り日本特別盤としてリリースされたのが本作となる。そんな状況を説明されてからこの音源を聴くと、正に魂の咆哮だと思えてしょうがない。レコーディングでは徹底的にアナログに こだわったと言うサウンドは、まさに音の塊。鬼気迫ったように追い込んでくるバンドの音に、ヴォーカルの咆哮が響き渡る。ジャンルでいうと、“ハードコアと初期スラッシュメタルとハードコア・パンクを足したのに3で割らない”みたいなどこにも属さないサウンド。21 曲通してひたすら爆走し、叫び続ける激烈サウンドを浴び続けろ!米沢 彰