INTERVIEW
EARLY GRAVES
2010.10.05UPDATE
2010年10月号掲載
Member:Chris Brock(Gt)
Interviewer:ムラオカ
-2007年結成、2008年にファースト・アルバムのリリースと、デビューからファースト・アルバムのリリースまで一年と非常に短期間ですね?ここまでスムーズにリリースに漕ぎ着けたのはなぜでしょうか?
俺たちは本当にハードに取り組んだからね。前のバンドで一緒だったからメンバー同士お互いによく知っていたし、週に3~4回スタジオに入って『We: The Guilltone』や、その他の曲を書いていた。その当時では最高の出来と言える11曲を完成させて、それがそのままアルバムになったっていう流れなんだ。
-バンド結成に至るまではみなさん他のバンドで活動をしていたのでしょうか?
Makh Daniels(Vo)とDan Sneddon(Dr)と俺はAPIARYっていうバンドのツアー・メンバーだった。アルバムのレコーディングに参加したことはないけどね。それからDanとMakhとMatt O'Brien(Dr)は、このバンドを結成する数年前まで同じバンドに居たんだよね。Tyler Jensen(Gt)と俺は他のバンドで一緒にプレイしてた。
-UNEARTHのシンガーであるTrevor Phippsに見出されたとのことですが、彼はあなたがたのどの部分に惹かれたのか教えてください。
Trevorは2004年頃からの知り合いで、Makhと俺がそれぞれ別のバンドに居たときからそれぞれ友だちだったんだ。Trevorは凄く良いヤツで、彼が俺たちのCDを出す会社のオーナーっていうのはラッキーなことだね。
-Trevorのレーベルと契約に至った経緯を教えてください。
Trevorは、そのAPIARYっていうバンドとも契約をしたんだけど、そのバンドのメンバーが一人ずつ次々と辞めていって、その辞めた者同志が集まってEARLY GRAVESができた。だからEARLY GRAVESが結成されて直ぐにIRONCLAD RECORDSに所属することになったんだ。
-あなたがたのサウンドは非常に独特なものですね?非常にエクストリームな新しいサウンドでありながらも、スラッシュメタル的な懐かしさも感じました。その点は自分達でも認識していますか?
そうだね、俺たちはカリフォルニア州サンフランシスコの出身なんだけど、ここはスラッシュメタルの故郷だからね。実際にスラッシュメタルが生まれたのはずっと前の話たけど、ここに居ながらスラッシュメタルの影響を受けないのは不可能に近いかもしれない。俺は子供の頃からMETALLICAやSLAYERやMEGADETHの影響を凄く受けていたよ。あと別のベイエリアからのバンドで凄く影響を受けたのはMACHINE HEADだな。俺たちのバンドのサウンドがMACHINE HEADっぽいとは思わないけど、今まで生きてきた中で散々色んなスラッシュメタルを聴いてきたからEARLY GRAVESのギターリフがそれっぽくなるのは全然不思議じゃないと思う。
-あなたがたのルーツとなるバンドや音楽を教えてください。
俺は色んな音楽を聴くけど、影響が大きいのは80年代のメタル、パンク、ハードコアだと思う。後はEARACHEのデスメタルやロックンロール系のバンドも良く聴いた。バンドで言うとSLAYER、CARCASS、DISCHARGE、ENTOMBED、POISON IDEA、MORBID ANGEL、NAPALM DEATH、HOT SNAKESとかだね。それからメタル好きは良く言うけどモーツアルト、特に「レクイエムDマイナー」には多大な影響を受けたよ。曲展開の繋ぎが凄く自然で素晴らしい構成だからね。
-あなたがたはツアー中の事故でヴォーカリストのMakh Danielsを失ってしまいましたね。辛いでしょうがもし構わなければその事故について教えてもらえますか。
2010年の8月2日は俺たちにとって本当に最悪の日だった。俺たちのバンの運転手が運転中に眠ってしまったんだ。既にTHE FUNERAL PYREと6週間ちょっとツアーを周っていて、ツアーが終わるまであと残すところ2つのショーとなった時だった。そんな時に俺たちは最高の親友であり、俺たちのバンドのヴォーカルであったMakh Danielsを失ってしまったんだよ。彼を失ったことは本当に悲しい。電話をしてももう彼は居ない。まだショックから立ち直れてないし、彼に帰ってきて欲しいと思う気持ちでいっぱいだ。
-バンドは新しいヴォーカリストを加入させ今後も続けていくのでしょうか?
俺たちは話し合って、このままバンドとして続けていこうってことは決意したんだ。ただ、今後具体的にどうするかっていうところまでは話ができていない。Makhは特別だったから彼の代わりを見つけるのは大変なことだと思う。彼の書く詞は素晴らしかったし、声も素晴らしかった。引き続きダークで速い感じの曲を書いたりしてるけど、ヴォーカルについては未だプランが無い状態だよ。