－Makh はどのような方だったのでしょうか？

Makhは冗談が好きな楽しいヤツだった。俺がMakhに出会ったのは7年前なんだ。それぞれのバンドで対バンする機会があって、それが2003年の7月30日だったんだけど、どちらもカリフォルニア州パロアルトにあるジ・エッジ・ナイトクラブで行われたLAMB OF GODのショーのオープニング・アクトだったんだ。Makhはその日も凄いパフォーマンスで沸かせてた。彼と最初にさしで飲みに行ったのが2006年11月だったな。サンフランシスコのミッションてところでパブスト・ブルー・リボン・ビール（非常に安いビール）を飲みまくったのを良く覚えてる。それ以来、あの8月2日まで、俺が音楽的にあんなに深くまで理解しあった相手は居なかったよ。それに彼は年不相応に賢くて、政治や宗教や色んなことに凄く詳しかった。それに凄く気遣いのあるヤツだった。どんな人でも立ち直るまで自分の家に泊めてやったりしてた。俺たちは一緒に出かけなくても、毎日のように音楽や人生や愛や、今後の色んな計画について電話で話したりしてたね。彼は動物が大好きで10年前からヴィーガンだったよ。俺にとって本当に素晴らしい友だちだった。

－Makh がバンドにもたらしたものを教えてください。

Makhはバンドに素晴らしい歌詞とライヴ・パフォーマンスをもたらした。この事故の後にEARLY GRAVESを知ってファンになってくれた人に関しては本当に残念に思う。是非彼のパフォーマンスを見て欲しかったな。彼はステージ上では凄くワイルドで毎晩全てを出し切っていたからね。彼が手を抜いた夜なんか無いよ。お客さんが5人だろうが何100人だろうが、常に100%心を込めて自分を出し切っていた。彼はEARLY GRAVESが大好きだったし、彼のすべてだったんだ。

－最新アルバム『Goner』はCMJチャートで10位以内に入ったそうですね。達成したときの気持ちを教えてください。

実は、俺はこの事実をMakhが死んだ数週間後に知ったんだ。その時は、このアルバムのポテンシャルがどうかってことよりも、彼に帰って来て欲しいっていう気持ちの方が強かったけど、でもこのアルバムをみんなが気に入ってくれたのは本当に嬉しいよ。俺たちは本当に一生懸命頑張って自分たちが思う良いヘヴィなアルバム、『Goner』を完成させたから、それを理解してくれて気に入ってもらえたっていうのは純粋に喜ばしいことだよね。

－最新アルバム『Goner』の制作はスムーズに進みましたか？

通常俺がいくつかリフのアイディアを出して曲の枠組みを作って、Danと俺で練ってデモを完成させるんだ。それからみんなで聴いて修正していく。そしてデモを作り直す。1曲に付きデモを4～5回作り変えるんだ。完璧に近づけるためにね。俺たちは物凄いスピードで曲を書いたからデモ作りもスムーズに進んだ。2009年8月の段階で3曲くらいしかなかったんだけど2009年11月頭までに10曲できて、それから直ぐアルバム完成だよ。スタジオで散々曲の練習はしてたし、そのお蔭でそれぞれの曲もシッカリ理解してたから、レコーディングも時間が掛からなかったんだ。ドラム1日、ベース1日、ギター1日、あとはギターのソロとMakhのヴォーカル録りで2日掛かっただけだ。ホントにスムーズだったよ。アナログで録ってたから修正も効かない感じだったけど特に問題なくね。コンピューターでのズルい調整とかも無いオールド・スクールなやり方で録ったんだ。

－Tim Greenをプロデューサーに起用していますが、それ程知られたプロデューサーではないと思うのですが、彼に決定した決め手を教えてください。

Tim GreenはNATION OF ULYSSESとTHE FUCKING CHAMPSってバンドに居たんだけど俺たちみんな彼のバンドや彼の作品のファンだったんだ。彼はTHE MELVINSのレコーディングも担当していて彼が作るギターの音が最高なんだよ。サンフランシスコに住んでてラウダー・スタジオ（LOUDER STUDIOS）っていうアナログのレコーディング・スタジオも持っているんだ。俺たちみんな絶対彼にやってもらうって決めてて、実際素晴らしい出来だったから、また是非お願いしたいと思ってる。オールド・マーシャルが出すギターの音を上手く録音として収めてくれるからね。凄くヘヴィに仕上がるんだよ。

－ありがとうございました。最後に日本のメタル、ハードコア・フリークにメッセージをお願いいたします。

EARLY GRAVES、それからアルバム『Goner』をサポートしてくれてるみんな、ホントにホントにありがとう。日本については良いウワサばかり聞いてるから早く日本に行ってプレイしたいと思ってる。それまで『Goner』を出来るだけ大音量でかけて楽しんでくれよな。未だ俺たちのことを良く知らない人たちは興味があったら是非俺たちのサイトをチェックして欲しい。

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ありがとう！