DISC REVIEW
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HADOUKEN! て、実は最初はあんまりピンと来なかった。BPMが速過ぎてDJでも使いにくいし。でも今の激ロック・パーティーでこんなにエレクトロが盛り上がるのは、ホントにHADOUKEN!があったからなんだよね。さて、THE PRODIGY の『Invaders Must Die』は、HADOUKEN! を含めた現代のエレクトロ勢からの影響を感じさせる内容だったけど、今度はHADOUKEN!が『Invaders Must Die』からの影響を感じさせるアルバムを作ったなぁという印象。『Music For ~』にあったジャンク感や、強烈なフックは少し薄れたものの、その分ビートが太くなって、よりエレクトロ・ダンス・ミュージックとしての機能が増した。James のVo はメロディも歌えるMaxim と言った感じで、よりアジテートしてる。文句なしにかっこいいんだけど、今後このサウンドを自分たちのオリジナリティとしてどう料理していくのかが気になるところ。 KAORU