DISC REVIEW
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メタルコア市場が飽和する中、手に取るきっかけは何なのだろう。考えるまでも無く、このインパクトあるエキゾチックなジャケットに惹かれずにはいられない。そして「またメタルコアか」と思わせないサウンドですっかり魅了されてしまう。哀愁漂うメロディは控えめに、大半は重々しく不規則なリズムが攻撃的に押し寄せてくる。さらにインダストリアルと呼ぶには大げさな、わずかに感じる単調な音が重圧さを強めている。昨年10月にForsaken Recordsからデビューしたばかりの彼らの今後が楽しみだ。プロデューサーは、BETWEEN THE BURIED AND ME、THE HUMAN ABSTRACTなどを手掛けたJamie King。 斉尾絵美