DISC REVIEW
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PUNKSPRING09での来日が記憶に新しい彼らの約3年振りとなるフルレングス・スタジオアルバム。結成26年目というキャリアを持ちつつも、政治、ドラッグ、宗教など社会問題をテーマに取り込み、LA初期パンク要素を加えるなど新たな試みを見せつけてくれた意欲作。疾走感溢れるサウンドは休むことなく、全体が約30分で完結するというそのスタイルはメロコアの原点ともいえよう。決して過去形ではなく、流行を超えてメロコアというジャンルを確立させたバンドだと再確認できる。言わば"ノーエフ節"が際立った一作。プロデューサーは前作同様、元BLACK FLAG、現DESCENDENTSのBill Stevenson。 斎尾 絵美