DISC REVIEW
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自主盤を除けば今作が正式なデビュー・アルバムとなるEYES SET TO KILL。メタリックなギターリフとキーボードでスクリーム担当のBrandonが絶叫し、終始アグレッシブに展開する楽曲とは逆に、ヴォーカル担当のAlexiaがメロディーと透き通る声で醸し出す、ダークで少し切ない独特の世界観。楽曲は聴けば聴くほどメタルの要素が断然に強い。スクリーモっぽく胸に響くのは彼らのおぼろげな陰の要素。MySpaceで公開されているアルバム3曲目に収録されたReachのPVを観てもわかるように、作り上げたモノではなく、Alexiaの歌声が訴えかける切なさが破壊的な甘美を構築していく名盤。(顕-AKIRA-)