昨年10月にリリースした2ndアルバム『SEEDS OF HOPE』のスマッシュ・ヒットからSiMの勢いはとどまるところを知らない。O-WESTのワンマン・ライヴはソールド・アウト、毎年1月に開催している主催イベントDEAD POP FESTiVALはclubasiaからLIQUIDROOMへとスケール・アップしたにも関わらず即完。まさに順風満帆、ラウド・シーンを牽引していく存在へと成長した彼ら。そんな中でのリリースとなれば否が応にも期待は高まるが、彼らはそんな身勝手な期待を軽く超える作品を作りあげた。全体の印象としては"ダーク"、"ストイック"、"鋭い"そんな単語が頭に浮かぶ。レゲエ・パンクをベースに高速パート、スカ、ブレイクダウンなどを最高のバランスと構成で織り交ぜるスキルはさらに磨きがかかり、さらにはここ最近の流行のダブ・ステップの要素も加わっている。coldrain、HEY-SMITHとの共同開催イベントTRIPLE AXE TOUR 2012も全公演ソールド・アウト。何度もしつこいようだが彼らの勢いはとどまるところを知らない。 TETU★KID
SiM 『LIVING IN PAiN』
2010年4月にメンバー、SHOW-HATE(Gt)の急病によりツアー全公演キャンセルという苦渋の決断を下したSiM。そんな彼らが不屈の精神で6曲入りミニ・アルバム『LIVING IN PAiN』を完成。メロディック・パンク、ミクスチャー、レゲエ、スカとさまざまなジャンルをブレンドしているため若干散漫な印象を感じる点は否めないが、オリジナリティ溢れるサウンドは国内国外問わず唯一無二でありもっと評価されるべきである。実は今作はなんと4ヶ月間隔で3作品をリリースしていくという驚愕のプラン第一弾に当たる。11月にはINSOLENCEをヘッドライナーに据える激ロックFES.VOL.5にも出演が決定している彼ら、今後の躍進を大いに期待される有望新人アーティストだ。 ムラオカ