LOUD PARK 07特集|AS I LAY DYINGライブレポート!!

AS I LAY DYING LOUD PARK 07 ライブレポート

Report : AKIЯA

AS I LAY DYING LOUD PARK 07 インタビュー

正直言って、前作までの音源は状態があまり良くない印象が強く、キャラは確立されているものの個人的には「可も無く不可も無く・・・」という位置づけにあったAS I LAY DYING。しかし、最新作の『AN OCEAN BETWEEN US』で彼らの表現したい世界がはっきりと見えるようになってからは、今回のLOUDPARK07のラインナップの中で一番の注目アーティストへと大きく評価が変わっていた・・・。

『AN OCEAN BETWEEN US』のジャケットをイメージした巨大なドクロが浮かび上がっているステージ上に彼らが現れた。

「Through Struggle」でショーは始まった。
ゆっくり目のイントロから入りながら、少しずつテンションを上げていく。ステージの幕開けにこれほどぴったりハマル楽曲も中々無い。テンポを変えて曲の核心に入っていく辺りの展開はマジでヤバい。 「去年もやった曲だ!」ティム(Vo.)が叫び2曲目「Forever」へと突入。2曲目にして早くもモッシュピットが出現した。ステージ上のテンションがフロアに伝染していくかのように拡がっていくモッシュピットの輪が彼らの強烈なカリスマ性を感じさせる。

それにしても、初っ端からこれだけの完成度のステージを見せる彼らの実力は恐ろしい。
思うに、各音源を通して一貫しているあの独特な音作りは、それぞれのパートが上手く「逃げ」の音域を残していて、ライブでも非常に聴きやすい音を出すことに成功しているのだろう。もちろん演奏面での実力が非常に高いことは言わずもがなではあるが。

3曲目「Separation」のギターが会場に響くとフロアがどよめいたように見えた。「来るぞ!来るっ!」と誰もが思っている雰囲気がアリーナ席にも伝わってくる。
そしてそのまま「Nothing Left」へと突入。LOUDPARK07最大のモッシュピットがフロアに出現した。モッシュピットに飛び込みたい衝動に駆られながらも冷静にメモを取る。でも、本当に飛び込みたかった・・・。

そんな個人的な感傷などお構いなしに、S.E.も挟みながらライブは進行していく。
お待ちかねの「An Ocean Between Us」。その圧倒的な迫力に、自分でも全く訳が分からない不思議な感覚に襲われ、涙が出そうになる。Aメロ~Bメロへの畳み掛けるようなリフの展開が音源以上にド迫力!かなり尖ったセッティングが施されたレスポールカスタムが放つ、独特の中高音・低音が入り混じった音の塊にしてやられたような感覚。
しかし、残念なことにサビの部分のあの超かっこいいリフが聞こえない。遠目からはハッキリと確認できなかったが、そもそも弾いてなかったのかもしれない。あのリフあっての曲だと個人的に評価していたので非常に残念だった。ここまでが完璧に近かっただけに、一瞬で冷静さを取り戻した。残念だ。
「Meaning In Tragedy」~「Falling Upon Deaf Ears」とオールドスクールハードコア的なノリの楽曲が続く。ティムが所狭しとステージの上を走り回る。サラサラヘアーを振り乱して。
「The Darkest Nights」では非常にきれいなギターのユニゾンを聴かせる。ほんとに一体感があるバンドだと改めて認識させられる。何故かは分からないが、ここから急にティムの声がよく通るようになった気がする。
「Distance Is Darkness」ではカオティックな一面を覗かせ、また「I Never Wanted」ではしっとりと聴かせる。キャリアに裏打ちされた実力の一端を多面性の中で上手く表現しているというと褒めすぎだろうか?実際には、フロアのキッズ達にとっては休憩的な意味合いもあったように見えたがアリーナ席からの観戦組にとっては緩急が楽しめてそれはそれで非常に良かったと思う。
しっかりタメを作ったところで繰り出される、「Comfort Betrays」。フロアには超高速モッシュピットが出現する。こんなに早いモッシュピットはこれまでに見たことがない。
お次は「The Sound Of Truth」。今度はキモとなる高音のギターリフがちゃんと聴こえる。この曲は高音のミュートがあってこそ。
最後のシメは「94 Hours」~「Confined」。94 Hoursでフロアは再びカオス状態へ。あー、混じりてぇ、とぼやきながらもステージ上の一挙手一投足を見つめる。ConfinedではティムがPVと全く同じ動きをしているシーンが目に付いた。空を殴るようなその仕草が格好良くて、それもこれもあのサラサラヘアーのなせるわざなのだろうか。
ラストのConfinedはAS I LAY DYINGには珍しくまともにクリーンパートが入っているのだが、(Baが歌う)、改めて構成の良さと全体のレベルの高さを認識させられる。意外にあのサビのクリーンパートは高いと思うのだが、苦に見えないのはそういうことか。

ショーが終わり、ステージからメンバーが消えていくが、観客は中々動かない。
また戻ってくることを信じているようにも、満足して余韻に浸っているようにも見える。

実は、前回のLOUDPARK06では、初日にハシャぎ過ぎて2日目はリタイアしてしまい、見逃してしまっていたため今回が自分にとって初めてのAS I LAY DYINGのステージだった。前回もしっかり見ていたらその変遷を楽しめたと思うとかなり損した気分だ。
新作のリリースから2ヶ月という理想的なタイミングで誰もが期待に胸を躍らせて挑んだステージだったが、その期待を裏切ることなく(むしろ期待を上回る)素晴らしいステージを見せてくれた彼らは、今後間違いなくメタルコアの王者として君臨するだろうとあの場にいた全てのファンに確信させてくれた。

それはそうと、ヘッドバンギングの度にたなびくティムのサラサラの長髪が気になった。
しまった、どこのシャンプーを使ってるのかインタビューで聞いておくべきだった!!

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