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INTERVIEW

NICKELBACK

2015.05.09UPDATE

NICKELBACK

Member:Mike Kroeger (Ba)

Interviewer:山口 智男

-そういう新しい試みをして良かったと思っていますか。

心からそう思うよ。「Got Me Runnin' Round」はまだやっていないんだけどね。Flo Ridaが一緒にツアーしている訳じゃないから。彼のパートをビデオか何かで代用しようなんて話は出ているけど、まだライヴではやっていないんだ。「She Keeps Me Up」は毎回やっているよ。俺にとってはライヴのハイライトのひとつだね。あの曲を演奏するのが大好きなんだ。

-グルーヴの強い曲ですし、ベーシストとして腕の見せどころなのでは?

そうだね。どちらもベース主導型の曲なのは間違いない。俺たちにとってラッキーなのは、ふたつの音楽的な方向性の違いの中で、ベースをディープに聴かせることができるってことなんだ。俺自身楽しんでいるよ。

-今後も、そういうファンを驚かせるような挑戦は続けていきますか?

俺たちが今後サプライズをやっても、俺は驚かないね(笑)。全員音楽的なバックグラウンドが全く違うから、音楽に対する考え方も違うし、子供のころ聴いていた音楽も違うんだ。それのおかげで、どんなジャンルの音楽をやっても、全く俺たちらしくないなんてことにはならない。この4人の間にはほぼすべてのジャンルがあるんだ。ヘヴィ・メタルからクラシックまであらゆるものがね。だから様々なスタイルにもスムーズに馴染むんだ。どんなジャンルも、メンバーの誰かが必ず親しみを持っているからね。

-たしかにそうですね。ロック・バンドのひと言では片付けられないバンドだと思います。今までもいろんな要素を網羅してきましたし。それでいて、聴き手をいい意味でサプライズすることに長けているのはいいですね。

そうだね。ただ、行き過ぎにならないように気をつけなければならないな(笑)。自分を見失うことになってしまうから、他のバンドみたいに聞こえないように、行き過ぎないように意識しているんだ。俺たちらしさを保ちながらいろんなスタイルで聴かせたいからね。今のところうまくいっているよ。ファンからあまりにも離れてがっかりさせてしまわないように気をつけているんだ。

-おそらくその一貫性こそが"NICKELBACK"と呼ぶべきものなんでしょうね。

そうだね。そうであるべきなんだ。

-さて、5月には5度目の来日が実現しますが、みなさんにとって日本ってどんな印象がありますか? こんなところが面白い、不思議だというところがあったらぜひ教えてください。

日本は俺にとって世界の中でも特に行きたい国のひとつなんじゃないかな。初めて行ったときからそんな感触があったんだ。俺たちが知っている他の国とはあまりに違う、そこがとても気に入っている。文化も好きだし、(日本の)静寂が好きだね(笑)。それから、日本人が他人をリスペクトする気持ちを持っていることも。実は、今回は娘を連れて行くんだ。娘も本当に楽しみにしているよ。もう何年も日本に行きたがっていたからね。いつも日本に行くと娘にお土産のおもちゃを買って帰るんだ。必ず娘のためにショッピングに行っているからね。娘は学校で日本語の授業を取っていて、日本の文化についての本を沢山読んでいて、すっかり魅了されてしまっているんだ。だからずっと行きたい行きたいって言っていてね。今回オーストラリアのツアーが終わったら......最終公演はパースなんだけど、俺はそこからハワイの自宅にとんぼ返りして、娘をピックアップしたらすぐに日本に飛ぶんだ。娘と一緒に日本をツアーするよ!

-素敵ですね。お嬢さんはおいくつなんですか。

11歳。

-すでに日本語も少し分かっていて、日本に興味もあるんですね。きっと素晴らしい思い出になるでしょうね。

絶対にそうなるよ! 今回は東京と大阪、2回しかショーがないからツアーが早く終わってしまうけど、娘には実際に日本で過ごすチャンスを与えることができるのがいいね。

-どこか連れて行きたいところはありますか。

まだ計画は立てていないんだ。流れに任せようと思ってね。でも渋谷や原宿には連れて行きたいと思っているよ。あと秋葉原も見せたいね。それから皇居の周りも一緒に散歩したい。東京に行くといつも皇居の周りをランニングするんだ。

-結構具体的になっていますね。それほど日本をよくご存知ということで嬉しいです。

ああ。本当に楽しみだよ!