
-激ロックとしては初めてのインタビューとなりますので、基本的な質問から聞かせていただきます。
まず始めにパンク・ロックにのめり込むきっかけとなった出来事があれば教えてください。
みんな、年上の友達や兄弟からの影響でパンクに興味をもちはじめたんだ。ラッキーなことに、子供のころからまわりの友達や兄弟がミックス・テープを作ってくれたりしてくれてさ、そのおかげでいろいろなバンドを知ることができたんだ。俺たちがパンク・ロッカーだったり、メタル・ヘッドとして育ったのは、全部そういう友達や家族のおかげなんだ。
-2年前の話となりますが、2006年3月にindependence-Dへの参戦も含めたJAPAN TOURを敢行したと思うのですが、そのツアーはいかがだったでしょうか?
凄く楽しかったよ!日本ってまるで最高のパーティー・メッカって感じだね。早くもう一度行きたいよ、文化も人も大好きだからさ。スーパー・クール!
-日本に対してどのようなイメージを持っていますか?
クレイジーだね!せわしないのに、すごく安全だし、人もお互いに気遣いを忘れない。世界にはたくさん悪い人がいるものだけれど、日本に関して言えばその数は少ないんじゃないかって思うくらいだよ。
成田に着くと、いつも嬉しくなるんだ。
-バンド名の由来を教えてください。
もともと3人組でやってくって決めていたから、それなら「なんとか」TRIOじゃないとってとこから始まったんだ。それで辞書を持ち出してきて、何かいい言葉はないかって探し始めたんだ。結局、ALKALINEっていいんじゃない?ってことになって、辞書のA以降の欄は読まなくて済んだよ。
-あなた方は96年のデビューよりこれまで100万枚以上のセールスを記録するだけでなく、FALL OUT BOYやMY CHEMICAL ROMANCEなどの現在のロック・シーンを代表するアーティストからも支持されていますね。なぜこれほどまでにもあなた方は支持されていると思いますか?
今の音楽シーンやアート・シーンの一部として活動できて、本当に幸運に思ってるんだ。GREEN DAYやMY CHEMICAL ROMANCE、FALL OUT BOYみたいなバンドは確かに俺たちをサポートしてくれるし、それに俺たちはみんなお互いに影響し合ってやってきてると思うんだ。俺たちも彼らのことが大好きだし、本当の友達だ。だからこそ、彼らがALKALINE TRIO から影響を受けたって言ってくれることが、心から嬉しいね。良い音楽が人気になるってこと自体、素晴らしいことだと思う。そういったシーンの一部になれることが、幸運だって思ってるんだ。
-現在のパンク・シーンにおいて、あなた方は他のバンドとは完全に一線を画していると思います。
そんなあなた方から見て、現在のパンク・シーンはどのように見えているのでしょうか?
俺達にとってのシーンは、ツアーで訪れる場所先々で変わるんだ。つまり、ライヴそのものがシーンってこと。俺たちはどこかへ旅してはプレイする、そしてそこでシーンが生まれるんだよ。そう、俺達のシーンは、旅をして、新しい友達と出会い、古い友達と再会して、新しいファンを作って、古いファンと会うことなんだ。俺達のライヴをお金を払ってでも見に来たいって思ってくれるファンがいることが、本当に嬉しいし、ありがたいよ。
-新作「Agony & Irony」を聞かせていただきました。とても素晴らしい作品に仕上がっていますね。
まず、今作を完成させた今の気持ちを教えてください。
出来にはすごく満足しているよ。誠実なレコードが出来たって思っているよ。このアルバムに書いた曲を説明しろって言われたら、最初から最後まで逐一説明できるくらいだし、今の俺たちに出来る最高のレコードを作ったっていう自信もあるよ。自分たちにとって大切な作品だし、作っている間も楽しかった。それが聴いた人にも伝わるといいなって思う。
-今作の中核をなす『Help Me』,『In Vein』, そして『Into The Night』などを収録したEPが4月22日にリリースされていると伺っておりますが、その反応はいかがでしょうか?
なかなか良い反応をもらってるよ。今ではプレイするたびに熱い気持ちが込み上げてくるほどでさ。最高の気分なんだ。
-今作は全体的に削ぎ落とされたベーシックなパンク・サウンドになっていると思うのですが、これは最初から意図されたことなのでしょうか?
意図していたわけではなかったんだけど、ただあまり曲を考えすぎたくないっていう気持ちはあった。あまり考えすぎちゃうと、曲の魂みたいなものが消えてしまうことがよくあるからさ。だからこそ本能に従って、自分たちにとってフレッシュでエキサイティングだって思えるものを作ろうとしたよ。あまりやりすぎないでね。
-前作『Crimson』発表後、古巣であるVagrantからV2、そしてEpicへ移籍しましたね。その経緯を教えてください。また新しいレーベルからのリリースとなりましたが、いかがだったでしょうか?
順調だったよ。自分たちが昔から信頼するスタッフや、大好きな人たちと仕事をすることができてラッキーだって思う。俺たちがV2と契約したきっかけは、Andy Gershonだった。彼だけじゃなく、V2移籍に関わってくれたスタッフのみんな、人として好きだったし信頼していたんだ。V2が閉鎖されることになったとき、Andyは、彼と一緒にEpicに来ないか?って誘ってくれた。俺たちも、Andyがいる限り大丈夫だって思えたんだ。新しいレーベルのスタッフとも仲良くなれたし、みんな俺たちのレコードをすごく気に入ってくれてるみたいだから、うまく行くんじゃないかと思うよ。このアルバムを制作する前にAndyから言われたんだ、「君たちの仕事は、スタジオに入って、自分たちが心から愛せるアルバムを作ることだ」ってね。俺たちはその言葉通りのことをしたってわけ。
-プロデューサーにLINKIN PARKや30 SECONDS TO MARSなどの仕事で有名なJosh Abrahamを起用した理由を教えてください。
Joshのアルバムって、壮大で素晴らしいのに、バンドらしさが残ってるサウンドだからさ。Joshが手がけたスレイヤーのレコードが一番の決め手だったんだけれど、それだけじゃなくって、Joshのアルバム制作に対する考え方に共感できたってことも理由なんだ。彼は、「じゃあスタジオに入って楽しくやろうぜ。それで最高のレコードを作っちゃおう」って言ったんだ。それを聞いて俺たちは「彼に決まりだ!」って感じだった。
-『Agony & Irony』というタイトルにはどんな意味が込められているのですか?
このアルバムは、二重性をテーマにしているんだ、つまり光と闇の対照っていうね。『Agony & Irony』は、“Ebony & Ivory”(黒と白という意味)をもじったタイトルなんだよ。
-「救済への旅路を辿っていく」ということが今作のコンセプトであると伺っております。このアルバムを聞いていると、「人生における光と闇の両方を意識していくと道がひらけていく」といったポジティブなメッセージ性を感じました。これは今作のコンセプトと関係しているのでしょうか?
もちろんだよ。それこそがこのアルバムの肝っていうか最大のポイントなんだ。闇を抜けて光へと通じる道を見出すこと、誰もが切望している希望と安らぎへと向かうこと、それがテーマだからね。
-資料によると、「これまで自分たちがやってきたことを見直す時が来たと感じたんだ。」とDerekは語っているようなのですが、そのように感じるようになった具体的なきっかけがあれば教えてください。
俺たちは、絶対に二度と同じレコードを作りたくないんだ。今までもそうだったし、これからもそう。俺よりもデレックのほうがそういう想いが強いとは思うんだけれど、俺もその気持ちを大切にしたいし、メンバー全員が納得するまでレコード制作を始めないって決めてるから。
-今後のあなた方にとって今作にはどんな意味があると思いますか?
まず、すごく誇りに思える作品だね。いつが俺が死ぬ時には、自分は何か誠実なもの、それから自分自身の一部を音楽の歴史の片端に残したんだって、満足した気持ちで死ねると思う。それがどれだけ些細なものだとしてもさ。
-過酷とも言えるツアー日程が発表されていますが、新作をひっさげての来日の予定はないのでしょうか?
新作のツアーでは、ぜひ日本にも行きたいって思ってるよ。日本が大好きだからね!!とはいえ、凄く遠いからなあ。でも、絶対行くよ、約束する。
-最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
俺たちの音楽を聴いてくれてありがとう、ALKALINE TRIOが君たちの人生の一部となっていることを誇りに思うよ。君たちこそが俺たちの救いなんだ、会える日を心から楽しみにしてる!アリガト!
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Agony & Irony
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