今年、13枚目となる待望の新作『Coaster』がリリースされる、いわずと知れたカリフォルニアのパンクバンド、NOFX。彼らが後世のパンクバンドに与えた影響力の大きさは計り知れない。既に23年以上に及ぶ活動をしている大ベテランであることは周知の事実だが、この日はいい意味でのベテランらしからぬパフォーマンスに驚かされた。大アンセム「Linoleum」からスタートし、掴みはOKか?と思いきや、演奏はしょっぱなからかなりつたなく、グダグダ(笑)。それからも、ずっと粗い演奏が続いたが、ライヴが進むにつれ、だんだんそんなことは気にならなくなっていった。フロアもそんなことはおかまいないしに、沸きに沸きまくっている。演奏云々なんてことより、彼らのライヴの楽しみの核は、もっと違うところにあるのだと気付かされた。新曲が披露され、アンセムソングの間にレゲエのゆるいナンバーを織り交ぜつつ、名カヴァーソング「Champs Elysees」や「Radio」もお目見え。もちろん、「Don’t Call Me White」では大モッシュ&合唱の嵐。メンバーはというと、時に暴れ回ったり、時におどけて見せたり、くるくると表情を変え、見ているこちらは飽きることがない。エンターテイメントしているというよりは、好き勝手にやっているというスタンスに、とにかくパンクを感じた。
尚、ライヴ終了後も、メンバーによるミュージカルのサントラに合わせたパペット的パフォーマンスが延々と続いた。全く無意味過ぎて、面白過ぎる。本当はめちゃくちゃ賢いのに、バカになれる人たちは最高だ。 KAORU
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