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2021.12.07 19:40 | リリース情報

Steve Vai、10年ぶりの書き下ろしニュー・アルバム『Inviolate』1/26日本先行発売決定!新曲「Little Pretty」公開&特注の超奇抜な新ギター"Hydra"をアートワークで初披露!

Steve Vai、10年ぶりの書き下ろしニュー・アルバム『Inviolate』1/26日本先行発売決定!新曲「Little Pretty」公開&特注の超奇抜な新ギター"Hydra"をアートワークで初披露!

"ギター・イリュージョン"と呼ぶに相応しいその革新的で変幻自在のプレイ・スキルと独創性溢れるソングライティングで、40年近くにわたり"奇才ギタリストNo.1"の地位を独占してきたロック・ギタリストの最高峰 Steve Vaiが、スタジオ作品としては6年ぶり、純粋な書き下ろし作品としては実に10年ぶりとなるオルジナル・アルバム『Inviolate』を2022年1月に発表することが決定した! 日本盤CDのみ海外に先駆けて1月26日に、デジタル・アルバムは海外発売日である28日に配信される。アナログLPは3月18日にリリースされる予定。また、新曲「Little Pretty」が公開された。
 

Steve Vai - Little Pretty (Official Visualizer)
 
80年代初頭にFrank Zappaバンドに加入して以来、ALCATRAZZ、David Lee Roth、WHITESNAKEといったスーパー・バンドのギタリストとして活躍し、90年代に入りソロ活動に専念してからは、グラミー賞3度の受賞に加え9度もノミネートされるなど、ギタリストとして破格の成功を収めてきたSteve Vai。2012年のアルバム『The Story Of Light』発表以降は、多くの時間をツアーに費やしており、日本へは13年と14年に単独ツアー、17年と19年はVaiが主宰するスーパー・ギタリスト5人によるライヴ・イベント"GENERATION AXE"と計4度の来日公演を行なってきた。
 
2016年には、Vaiの代表作である1991年のセカンド・アルバム『Passion And Warfare』25周年記念盤に同梱される形で、未発表楽曲で構成されたスタジオ・アルバム『Modern Primitive』を発表しており、それもオリジナル・アルバムの1枚に数えられてはいるものの、1984年のファースト・ソロ・アルバム『Flex-Able』と『Passion And Warfare』の間に作曲したものや温存していたアイディアを仕上げたものであることから、"書き下ろし楽曲による新作"というものではなく、そのためのツアーも行なわれなかった。満を持して発表される本作『Inviolate』("神聖な"の意)は、Vaiがこの作品を引っ提げてツアーを行なう前提で制作されたものだという。
 
Vaiは新作について以下のように語る。
 
"とても「Vai的」だよね。それが何を意味するのであれ。俺よりそれを巧く説明できるやつがいるかもしれないな。とにかく、とても正直な音楽だよ。俺の作品は長いものが多いし、コンセプトがたくさんあったり、ストーリーを軸に遊んだりしている。今回はそういう要素が一切ない。今回は、俺がみんなの前で演奏できるように形にして録音したいと思ったかなり濃いインストゥルメンタル曲だけが9曲入っているんだ。"
 
Vaiにとって『Inviolate』の構想の中心にあったのは、これらの楽曲をステージで披露したいという意欲だった。実は、コロナ・パンデミックの初期には、ヴォーカル入りのソロ・アコースティック曲を中心に構成された、まったく異なるアルバムのレコーディングが佳境に入っていたという。そんな中で、Vaiは右肩の腱を3本断裂し手術が必要になったのに加え、左親指のばね指発作が最終的には指全体をこわばらせてしまい、楽器の演奏が非常に難しくなってしまったため、その作業を完全にストップすることになる。そして、晴れて快復のプロセスを乗り切った頃、彼は足下に迫っていた200日以上ものツアー日程をやや興奮気味に見つめていた。かくしてアコースティック・アルバムは棚上げになり、ステージをより意識して創り上げた『Inviolate』が生まれたのだった。今年の春に配信され本作にも収録される「Knappsack」は、その肩の手術後に(執刀医のドクター・ナップ氏が"ナップサック"と呼んでいた)三角巾で右腕を吊っていたころ、つまり曲を弾くときに左手しか使えなかった頃に作曲とレコーディングを行っており、この楽曲を左手1本で弾く様子はVaiの公式動画サイトで見ることができる。 
 

Steve Vai - "Knappsack"
 
また、昨年配信された「Candlepower」では、"ジョイント・シフティング"とVaiが呼ぶ、まったく新しいギター・テクニックを開発している。そのコンセプトは、同時に複数の弦を反対方向にベンドすることで、"ベンドする指の第1関節だけを他の指から独立した形で使う"という。複数の弦をベンディングすること自体は新しいコンセプトではないものの、Vaiいわく"俺が思い描いたようなやり方はかつて見たことがない"とのことで、この実演も同じく公式動画サイトで披露されている。 なお、アルバムではZappa卒業生仲間のTerry Bozzioによる新録のドラム・トラックが採用されている。他のアルバム収録曲には、Billy Sheehan、Bryan Beller、Philip Bynoe、Henrik Linderのベーシスト陣、キーボーディストのDavid Rosenthal、ドラマーにはVinnie ColaiutaとVaiのツアー・メンバーでもあるJeremy ColsonといったVaiが信頼する凄腕プレイヤーたちが多数参加する。
 

Steve Vai - "Candle Power"
 
そんな驚くべきテクニックを注ぎ込んだVaiだが、アルバムのアートワークに目を移せば、強烈なインパクトとオーラを放つ異様なシェイプのギターがひと際目を引く。これはヴァイが"Hydra"と名付けた唯一無二のカスタム・ギターで、実際にアルバム冒頭を飾る「Teeth of the Hydra」で使用されている。星野楽器のデザイナーと共同開発したこのギターは、Vaiの"スチームパンク・モチーフ"の概念をベースとした、野獣のように強力な楽器に仕上がっている。ひとつのボディにヘッドストックがふたつ、ネックが3つついたこの"生き物"は、7弦ギター、12弦ギター、4弦ベース、ハープ用の共鳴弦、ハーフ・フレットレスのネック、シングルコイル、ハンバッカー、ピエゾとサスティナーのピックアップ、フローティングとハードテイルのトレモロ・ブリッジ、フェーズ・スプリッター、その他数多くの特徴を擁しているという。
 
"驚くべき構造のマシンだよ。ホシノの人たちには「慣習的だと思うものは一切やらないでくれ」と言ったんだ。ブルータルなクリエイティヴィティを発揮する機会だったからね。そうしたら彼らはそれを超越してくれたんだ。"
 
"ギターの素晴らしい点のひとつは、クリエイティヴなヴィジョンを表現するのに達人である必要がないってことなんだ。ほら、Bob Dylanは彼の表現に理想的なギターの弾き方をするだろう。John McLaughlinもそうだ。その境地に達するにはどのくらいのテクニックが欲しいか、または必要かを見極める必要があるだけさ。俺自身はすべてが欲しい、すべてが必要だと考えるようになった。だから自分の音楽については何かを証明したり何かに合わせたりする必要があると思わない。ただクリエイティヴなものを考えて、それを実現するために必要なスキルを何であれ駆使するのが大好きなんだ。"
 
それは彼が本作でまたもややってのけたことである。Vaiは最後にこう締めくくる。
 
"神聖な(インヴァイオレット)インスピレーションというのは、完全にピュアな形で思い浮かぶものなんだ。それはほとんど完全な形で登場して、自分にとって正しい、完璧に正しいものだという認識があるんだ。それには一切エクスキューズもなければファンタジーもない。「イエス」という認識があるだけだ。そして独自のクリエイティヴィティにとって正統派である形でそれを捉える。願わくは、俺がこのアルバムでやったことがまさにそれだといいね。"

 

▼リリース情報
Steve Vai
ニュー・アルバム
『Inviolate』
Steve Vai_Inviolate_JK.jpg
2022.01.26 ON SALE!! ※日本先行発売(海外:28日)
SICX 30133/¥2,750(税込)
※高品質Blu-spec CD2仕様/解説付
 
1.Teeth Of The Hydra
2.Zeus In Chains
3.Little Pretty
4.Candlepower
5.Apollo In Color
6.Avalancha
7.Greenish Blues
8.Knappsack
9.Sandman Cloud Mist
10.Swamp Fairies ※日本盤限定ボーナス・トラック

 
日本公式サイト:https://www.sonymusic.co.jp/artist/Stevevai/