SYSTEM OF A DOWN、15年ぶり新曲「Protect The Land」、「Genocidal Humanoidz」リリース！

SYSTEM OF A DOWNが、2005年のアルバム『Hypnotize』以来15年ぶりとなる新曲「Protect The Land」、「Genocidal Humanoidz」をリリースした！
　
この2曲は、彼らの文化的な故郷であるアルツァフとアルメニアを舞台に現在行われている深刻な戦争や、アゼルバイジャンによる虐殺行為について語っている楽曲で、SOADは楽曲を通して同地で起きている出来事への理解を深めてもらうことと、人道に対する犯罪行為の被害を受けている人々への支援を呼びかけている。また活動から得たバンドの利益は、アルツァフとアルメニアで生活を必要としている人々に、基本的な生存に必要な物資を提供することに貢献している、米国を拠点とする慈善団体"アルメニア基金"に寄付されるという。
　
「Protect The Land」はミュージック・ビデオも公開されており、アルメニアで撮影された兵士たちの映像が使用されている。
　

System Of A Down - Protect The Land (Official Video)
　

System Of A Down - Genocidal Humanoidz (Official Audio)
　
なお、Bandcampではバンドからの声明の全文を読むことができる。
　

※日本語訳：
我々SYSTEM OF A DOWNは15年ぶりに新曲をリリースした。今こそ、この4人が声を揃えて語るべき極めて重要なものを持っているからだ。この2曲、「Protect The Land」と「Genocidal Humanoidz」は、どちらも我々の文化的な故郷であるアルツァフ（ナゴルノ・カラバフ）とアルメニアで行われている悲惨で深刻な戦争について語っている。
　
これらの曲をみんなと共有できることを誇りに思う。また、この声明を読んでこれらの歌の起源についてもっと詳しく知ってもらい、そしてあの地で今起きている深刻な不正義と人権への侵害について発言する機会が生まれれば幸いだ。最も重要で緊急なことだが、我々は、人道に対する犯罪が増加し続けていることで悪影響を受けている人々を支援するために、少額であっても多額であっても寄付をしてくれることを心からお願いしたい。
　
寄付してくれた方には、このふたつの新曲をダウンロードしてもらい、あなたが本当に何かを成し遂げているという実感をお届けしたい。これらの資金は、この恐ろしい行為によって被害を受けた人々のために、非常に重要で切実に必要とされている援助と基本的な物資を提供するために使用される。
　
9月27日、アゼルバイジャンとトルコの連合軍（シリアのISISテロリストと共に）がナゴルノ・カラバフ共和国を攻撃した。この1ヶ月間、老若男女の民間人が、昼夜を問わず、ロケット攻撃、落下する爆弾、ミサイル、無人機、テロ攻撃の恐ろしい光景と音で目を覚ましてきた。彼らはその場しのぎのシェルターに避難し、通りや家、病院、礼拝所などに降り注ぐ違法なクラスター爆弾の放射性降下物を避けようとしてきた。攻撃者は森林や絶滅の危機に瀕した野生生物に火をつけた――もうひとつの禁止兵器である白リンを使って。
　
その理由は？
　
30年以上前の1988年、ナゴルノ・カラバフ（当時はソ連の自治州）のアルメニア人は、2流市民として扱われることに疲弊していた。その結果、カラバフのアルメニア人がアゼルバイジャンに対して自己決定の戦争を起こし、1994年に停戦となり、アルメニア人は祖先の故郷の支配権を保持し、現在に至るまで独立を維持している。我々の民族は何千年にもわたってそこで暮らしてきたが、ほとんどの家族にとっては、そこが唯一の故郷であり、彼らの祖先や母親にとっては、今までに知っている唯一の故郷だ。彼らは何世紀にもわたって平和に暮らしてきた。
　
アゼルバイジャンのアリエフ（大統領）とトルコのエルドアン（大統領）の現在の腐敗した政権は、これらの土地を自分たちのものとして主張したいだけでなく、その使命を達成するために、人類と野生生物に対して容赦なく大量虐殺行為を行っている。彼らは、世界がCOVIDや選挙、市民不安に気を取られすぎて、自分たちの残虐行為を叫ぶことができないことを利用している。彼らには資金力と資源があり、大規模な広報会社を雇って真実を紡ぎ出し、大量虐殺という野蛮な目的を隠蔽しているのだ。今は見て見ぬふりをしている場合ではない。
　
世界市民は、これらの不正な独裁者の行為を非難するだけでなく、世界の指導者たちが地域に平和をもたらし、独立国家としてのアルツァフを正当に認めるために、緊急に行動するよう、各国政府に働きかける必要がある。
　
多くの人々にとって、音楽を聴くのにもっと便利な方法があると思うだろうから、これらの曲をダウンロードする機会をまず慈善行為と考えてほしい。もしあなたにその能力があり、より寛大な寄付ができるならば、SYSTEM OF A DOWNのメンバー全員があなたの博愛にさらに感謝することだろう。この活動から得たバンドのロイヤリティは、アルメニア基金に寄付される。アルツァフとアルメニアで生活を必要としている人々に、基本的な生存に必要な物資を提供することに貢献している米国を拠点とする慈善団体だ。
　
音楽と歌詞がそれを物語っている。アルツァフのためにあなたの声が必要だ。
　
平和を、
　
Daron、Shavo、John、Serj