INTERVIEW
Baby smoker
2026.01.13UPDATE
2026年01月号掲載
Member:Wattan(Vo/Gt) Naomichi(Ba/Cho) Ryo Koike(Dr/Cho)
2004年結成、紆余曲折を経て2023年より現体制で活動している3ピース・バンド Baby smokerが、2ndミニ・アルバムを2月1日にリリースする。"西日本最速メロディックパンク"の異名を持ちながら、聴かせる楽曲も魅力である彼等の最新作や、発売同日に開催される初のフェス形式の自主企画"DESTROYER FESTIVAL 2026"等に迫るべく、メール・インタビューを実施した。
-激ロック初登場ということで、自己紹介をお願いいたします。
Wattan:初めまして! 大阪のBaby smokerです! 激ロック初登場嬉しいなぁ。よろしくお願いします!
-結成自体は2004年まで遡りますが、現在の体制に至るまでの経緯やTIGHT RECORDS(以下:TIGHT)に所属することになったきっかけを伺えますか?
Wattan:これはすんごい長くなります! 2004年春に同じ高校のじんべぇ(Dr)と、前身バンドで共にやっていたよしむー(Ba)と結成したのが始まりですね。NOBが大好きだったんでTIGHTからリリースするんや! って自分の中で決めてました(笑)。
結成から3~4年はひたすら寝屋川VINTAGEでブッキングライヴに出まくっていて、高校卒業間近ぐらいのタイミングでDay tripperとも出会ったりして、ツアーバンドが来たら地元バンドとして必ず僕等が出るって感じで。そんななかでHOTSQUALL(以下:ホスコ)が寝屋川に来ることになったんです。もともと僕がホスコが好きだったのもあって、めちゃくちゃ緊張してなかなか空回ったライヴをしたのを今でも覚えてます(笑)。そしたらホスコが"お前等面白いじゃん! 俺たちまた寝屋川来るからその時は絶対出てよ!"と言ってくれて。
それで次に寝屋川で対バンが決まったときにホスコのちっくん(チフネシンゴ/Gt/Vo)から、"ANDREWさんPAで一緒に行くから紹介するよ!"って連絡を貰って。当日を迎えて、僕等のライヴを観たANDREWさんが"最高だったよ! ホスコを初めて観たときの衝撃が走ったよ!"と言ってくれて、僕は嬉しくて嬉しくて、その日の打ち上げ前にちっくんに、結成当初からのTIGHTから出したいって思いを打ち明けました。
そしたらちっくんも喜んでくれて、背中を押してくれたんで、ANDREWさんにも伝えたところ、見捨てねぇからって返答を貰えて。2010年に1stフル・アルバム『Cycle of the life』をリリース。そのツアーが終わってこれからってときに、僕以外のメンバー2人が脱退して活動休止することになって。新たにSugishow(Ba)、Kishimo(Dr)を迎えて、2014年に2ndフル・アルバム『SHOUT OUT YOUR SOULS』を発売することになったんですけど、レコーディングが決まってから僕の父親が亡くなって、家業を継がないといけなくなってしまったので、リリース・ツアーが終わったら無期限の活動休止をすることが決まりました。
ツアー後は音楽とは一切関係ない生活をしていたんですけど、活動休止から5~6年ぐらいかな? コロナ禍でいろんなバンドがANDREWさんのスタジオで配信ライヴをやっていたんですけど、なんとANDREWさんが僕にもオファーがくれたんですよ(笑)。
僕は音楽をやれてないことで不貞腐れてて、どうせ待ってる人なんかもういないだろうと思いながら出演したんですけど、観てくれた人が想像より遥かにいてくれて。ANDREWさんからもBaby smoker見たいなぁと言ってもらえて、それで完全に火が付いて(笑)。当時のメンバーには申し訳ないけど、この歳でこれからどれだけやれるか分からないなか、とにかく好きな人と一緒にバンドをやらないと僕がダメになるなと思って、脱退してもらいました。
僕が思う一緒にやりたい人は誰だろうと考えたときに、Naomichiがすぐに浮かんでいたんですけど、当時の彼はバンドをやる気になってない感じで。そんなある日、Naomichiと2人で奈良のあるお店に行ったら、偶然COUNTRY YARDに遭遇したんです。お互いびっくりして、軽く近況報告をしたんですけど、帰り際にSit(Keisaku "Sit" Matsu-ura/Ba/Vo)さんに"これからはお互い別のフィールドで頑張ってこう!"って言われて、僕とNaomichiはその言葉にめちゃくちゃ喰らっちゃって(笑)。
この出来事は僕とNaomichiにとってかなり大きくて、俺たちはいったい何やってるんや? このままでいいんか? ってなった瞬間だったと思います。それでNaomichiに一緒にやろうと声を掛けました。大昔からの知り合いだったんですけど、面白いし信頼できるし、僕の中で数少ない気を使わない人だったんで、この人しかいないなという感じで。
彼も前のバンドが止まってから、音楽から離れていた時期にいろいろと悩んでいたり大変な時期ではあったんですけど、まずはサポートからってことで応えてくれてスタートして。そうこうしてると、大阪市内にある新神楽というライヴハウスのオーナーから、Baby smokerをどうしても見たくて、サポート・ドラムは俺が見つけるから1日だけでも復活してもらえないか? と連絡をいただいて、約8年ぶりの復活ライヴ([SINKAGURA 20th Anniversary K.G pre "死ぬ気でかかって来い!"])が決まりました。
そのライヴでNaomichiの正式加入が決定して、もちろん1日だけの復活のつもりはなかったし、曲作りも進めていたのでアルバム出してツアー回りたいよな、それなら正式ドラマー迎えたいねって当然なって、誰がいるかなぁと2人で話してました。
それからしばらく経ってから、NaomichiがRyoちゃん(SPACE BOYS)とやりたいと思ってるんやけどどうかな? と言ってきて、僕も一緒にやってみたいと思ってたんですけど、声掛けていいものかなという感じで。SPACE BOYSがライヴのペースを落とす話はRyoちゃんから聞いていたのですが、復活ライヴにはSPACE BOYSも出てくれてたし、その後彼等のイベントにも出たしで、他のメンバーに申し訳ないって気持ちもあるし、簡単には声を掛けられない状態だったんですよね。
そしたらある日、大阪のアメ村でまたSitさんに遭遇したんです(笑)。そのときに、奈良で"これからはそれぞれのフィールドで頑張ろう"って言われて面食らったこと、2人でBaby smokerを復活させたこと、ドラマーを探してることを話したらSitさんが"Ryoちゃんいいじゃん! どう?? 絶対合うでしょ!"って言ってきて。まさかSitさんの口から彼の名前が出ると思ってなくてびっくりやら嬉しいやらで、2人でテンション上がっちゃいました。
Naomichiがその夜Ryoちゃんに電話したのかな? Naomichiいわく、女の子に告白するときぐらいドキドキしたそうなんですけど、2人で結構話して、Ryoちゃんも復活した僕等のライヴを観たときに"俺だったらもっとこういうドラム叩くのになぁ"とか考えてくれてたらしくて、Ryoちゃんの加入が決まりました! これで現体制でのBaby smokerが誕生したわけです。
-メンバーそれぞれの音楽的ルーツとなるアーティストや、影響を受けたアーティストについて教えてください。
Wattan:僕がギターを始めたきっかけは、小学生の頃に初めて買ったGLAYの8cmシングル、「誘惑」と「SOUL LOVE」のギター・ソロでしたね。あれでビビッときてしまって、母親の影響でEric Clapton聴いたりB'z聴いたり、BON JOVIとかGUNS N' ROSESとかハード・ロックをちょこちょこ聴いたりして、ギター・リフなんかはわりとそういう部分から影響受けてるかなと思います。
中学生の頃はアコギでゆずだったり19だったりの弾き語りをしてて、高校に上がってからハイスタ(Hi-STANDARD)に出会って、ハスキン(HUSKING BEE)やハワイアン(HAWAIIAN6)やとにかく当時はメロコアと呼ばれるものを聴きまくってたんですけど、NOBを聴いて僕が好きなのはこれだ! となったのを覚えてます。激しいけどメロディは優しくて繊細でなんだかノスタルジックな気持ちになるような、そういうパンクが好きになりました。
Ryo:音楽にのめり込んだのはゆずです。ドラムを始めたきっかけはFUCK YOU HEROESのライヴを観てからです。
Naomichi:バンドってものを最初に意識したのはSOBUTですね。そこからRANCID、NOFX、OPERATION IVY、GREEN DAYとかをディグってその後にポップ・パンクの流行もあって"Warped Tour"に出てるようなバンドをよく聴いてました。ただSOBUTを聴き出した頃は中学生でアイドルも好きやったんで、SOBUTと松浦亜弥を同じMDに入れて聴いてました(猛照)。
-そういったアーティストや音楽と出会ったきっかけはなんだったのでしょうか?
Wattan:ハード・ロックはギターやるなら通らなきゃいけない! みたいなことが本に書かれていたので、なんとなく聴いてたって感じです(笑)。メロディック・パンクのきっかけは高校1年で初めて組んだバンドのメンバーに、ハイスタやそういうバンドのアルバムをめちゃくちゃ借りたのがきっかけでした。これ聴いてみて! って渡されて、なんやなんやと思って聴いてみたらどハマりしましたね。これだー!!!!! ってなりました(笑)。
Ryo:同じ横浜に、路上で無双してる2人組がいると聞いてそれでゆずを知りました。中学生でフォーク・ギターを親に買ってもらって、そこからメロディやコーラスの魅力にどっぷりハマりました。高校2年生のときにFUCK YOU HEROESのライヴを観て、ドラムがかっこ良すぎてドラムを始めました。ANDREWさんは今でも憧れの存在です。
Naomichi:中3のときに幼馴染が先輩からSOBUTのビデオ・テープを借りてきたのがきっかけです。当時のスケーターってだいたいダボダボの服着てて、スケート・ビデオの音楽もヒップホップが多かったんですよ。でもSOBUTのビデオにスケーターがたくさん出てくるんですけど、そのスケーターのほとんどかピッタピタの黒のパンツにVansのスリッポンとかスタッズが付いたライダース着てスケボーしてるのに衝撃を受けて、その中でSOBUTがスケートパークとかで演奏してるのに痺れて、それがバンドを始めるきっかけになりました。
-2ndミニ・アルバムのリリース決定おめでとうございます! 今作が完成したときの率直なお気持ちを教えてください。
Wattan:前作の『HEX』(2023年リリース)はRyoちゃん加入前にサポート・ドラムで制作したミニ・アルバムなので、今作が現体制で初めて作るアルバムってこともあってめちゃくちゃ嬉しかったです。名曲揃いのとんでもないアルバム作っちゃったなぁ......!! ってのが率直な気持ちです(笑)。
-「No way」は2025年リリース済みでMVも出ていますが、ライヴでもすでに定番になる程の盛り上がりを見せていますね。
Wattan:浸透してくれてるのが率直に嬉しいです。今僕等のライヴに来てくれてるお客さんたちって受け身じゃなくて、よっしゃ! 楽しむぞ! って感じの人たちがたくさんいてくれてるからだなってのが大前提でほんまに感謝しかないんですけど、ああいう楽曲が浸透してくれるのってシンプルにすごい嬉しんですよね。
あの曲好きって言ってくれる人ってたぶんですけど、パンクやメロコアならなんでもいいとか、速けりゃいいとかそういうのじゃなくて、今のBaby smokerの魅力みたいなのをちゃんと感じてくれた人なのかなって思うんですよね、個人的に。歌メロ、ギター・リフ、ベース、ドラム、曲構成、アレンジのどれを取っても今の3人でしかできないなってことてんこ盛りなので。
-"西日本最速メロディックパンク"との呼び声も高いですが、Baby smokerのアルバム作品にはTrack.5のように聴かせる楽曲も収録されている印象です。またラスト・ナンバーには「evolution」のアコースティック・バージョンもございますが、これらを収録しようと決めたきっかけはありますか?
Wattan:"西日本最速メロディックパンク"とは言われてるんですけど、実は昔から聴かせるの好きなバンドではあるんですよね(笑)。根底に僕が歌うのが好きってのがあるんですけど、カッコいいパンク・バンドやロック・バンドって、バラードがめちゃくちゃいい印象ありませんか??
メロディや歌詞、それを歌うことにこだわってると、当然バラードも生まれるし、挫折を経験しまくったし、今の僕だから、今のBaby smokerだからこういう曲もやれるって思ってるんですよね。めちくちゃいい曲でしょ(笑)? 「evolution」のアコースティック・バージョンはCDのみのボーナス・トラックというか、おまけのような形で収録してみました(笑)!
-新年を迎え今作リリース日の2月1日には、待ちに待った初のフェス形式の自主企画[Baby smoker presents. "DESTROYER FESTIVAL 2026"]が開催されます。豪華な出演者も発表されていますが、この日への想いをお聞きしたいです。
Wattan:そうですね、やっとかって感じです(笑)。やっと僕等もやれるのかって感じ。これまでのバンド人生で何度も思い描いたイベント。大昔から仲のいい数々のバンドたちが、僕等が歩いたり止まったりしてる間に成長していって、フェスを企画するようになっていきました。それを僕は指を咥えてずっと見てきた。8年の活動休止から復活して今の形になって、小さな一歩ではあるんですけど、やっと自分たちで大阪でこういうイベントをやれるんだっていう喜びと感謝と、そして挑戦したいって気持ちでいっぱいです。
出演バンドは今回こういうラインナップになったんですけど、本当に誘いたいバンドがいすぎてめちゃくちゃ困りました。記念すべき1回目は、メンバーで名前を出し合って最初に出たバンドに声を掛けていきました。名前の挙がった全バンドが出演を快諾してくれて今回のラインナップに決定した形です。
-これから長期のツアー"Baby smoker 2nd mini album Release Tour 2026"もございます。今年はどういった年にしていきたいでしょうか。
Wattan:挑戦の年ですね。大一番のフェス・イベント、リリース、ツアーと目白押しですけど、僕等にとっては現状を押し上げるための挑戦の一年。誰でもそうですけど、いつできなくなるとかなんか誰にも分からないし何があるか分からないので、できるときにやれることはやっておきたいって思ってます。
Ryo:ずっと前を走り続けている先輩たちが、いつまでやれるか分からないって言葉をMCで発したりするようになって、思い考えることがありました。自分もいい歳ですし、時間は有限ですので、今はがむしゃらにバンドをやりたいなと。今年のために、その先のために、攻める年にしたいです。
Naomichi:美味しいものたくさん食べたいです。
-この先ライヴをしてみたい場所はありますか? 具体的な場所や、音楽シーンでも構いません。
Wattan:うーん、なんやろうなぁ......やってみたいとこはありすぎるんですけど、大阪ならGORILLA HALL OSAKAやBIGCAT、FANDANGOかな。あとは野外とか、開放感あるとこでもやりたいですね。シーンで言うと、いろんなバンドとやってみたいんでこういうシーンがいい! っていうのは明確にはないですね。カッコいいバンドたちとワクワクできるようなことをやりたいです。
Ryo:行ってみたいライヴハウスもたくさんありますし、出たいイベントもたくさんあるので出れるように頑張りたいです。
Naomichi:ライヴの終演後すぐ旅館に行って温泉入って、でっかい宴会場でカラオケ大会しながら美味しいものを食べて、酒を飲むってやつやりたいです。
-最後に激ロック読者にメッセージをお願いします。
Wattan:皆さん、騙されたと思って一回聴いてみてください。どハマり必至なんでライヴで一緒にぶち上げましょう!
RELEASE INFORMATION
Baby smoker
2nd MINI ALBUM
『VOLTEX』

2026.2.1 ON SALE!!
TIGHT-033/¥2,750(税込)
EVENT INFORMATION
"Baby smoker presents. DESTROYER FESTIVAL 2026"

2月1日(日)大阪 心斎橋Live House ANIMA
出演:Baby smoker / Boobie Trap / EGG BRAIN / GOOD4NOTHING / HONEST / HOTSQUALL / JasonAndrew / MARIO2BLOCK / SKA FREAKS
[チケット]
■一般発売中
詳細はこちら
- 1















