INTERVIEW
DEZERT
2025.11.14UPDATE
2025年11月号掲載
Member:千秋(Vo) Miyako(Gt) Sacchan(Ba) SORA(Dr)
Interviewer:山口 哲生
つらすぎるときでも聴いてほしいし、ポジティヴにしたいからこそ ネガティヴなメッセージを書きたいのが俺だよなって再確認した
-そして、このツアーの最終地点となるのが、来年3月20日の幕張メッセ 幕張イベントホールです。この公演のタイトルって?
SORA:"DEZERT 47 AREA ONEMAN TOUR GRAND FINAL「僕らの音楽について」"です。
Sacchan:......なんか結構重いね。
SORA:意味合いはたくさんあるんですけど、ツアーを回っていくなかで僕的にしっくり来た言葉だったんで、メンバーにもいろいろヒアリングして、どこだっけ?
千秋:滋賀。
SORA:そのときに言おうと思って。みんなで考えたようなタイトルではあるんです。もともとは千秋の書いた曲が題材になってるんですけど、なんかを連想させるのもワクワクする種だと思ってるんですよ。"僕らの音楽について"って聞くと、それこそ自分たちは影だと言っているからそんな部分を想像する人もいれば、俺はどちらかというと太陽に憧れてるタイプなんで、俺にとっての音楽はそういうもので。メンバーの中でも違いがあるのも面白いなと思うし、お客さんがこのタイトルを見て、今のSacchanみたいな反応になればいいなっていう考えもちょっと入ってますね。"重いね"とか、"ワクワクするな"とか、何かのきっかけになれればいいなっていう。
-千秋さんとしては、今お話に出ていた曲はいつ頃に作っていたんですか?
千秋:ツアー中ですね。"これだ!"っていうのがあったんですよ。それを出すのか出さないか、もちろんスタッフとも話をして、幕張ではやりたいか......っていうところで止まっているので、まだ確約はできないんですけど、幕張で初披露したいなと思って進めているプロジェクトではありますね。47を回ったからこその再確認というか。さっき僕が言った、昔の自分はどうなんだって......今ね、自分で話していて「「火花」」の歌詞が思い浮かんだんですけど、俺、さっき言ったこと書いてるんですよ。
-たしかに(笑)。
千秋:俺が"29公演やって気付いた!"って話してたことを全部書いてた。「「変身」」を書くときに、俺はみんなの光なんだから頑張んなきゃっていう気持ちがあったんですけど、光じゃなくていいんだと。俺は影でいいんだっていうのが「「火花」」だと思うんですよ。(※両拳をぶつけながら)こうやんないと火花って出ないじゃないですか。これは不安と不安ってことなんです。ポジティヴとポジティヴがぶつかってバーン! ってことではない。不安なこともすごくあるけど頑張んなきゃって火花が出て、それも一瞬で消える。一瞬の希望なんだって意味合いなんだろうなということに、今気付いた。
-もう歌っていたという。
千秋:そう。歌ってたんですよ。だからやっぱり俺は変わってないんですよ。僕のやることはこの気持ちをどう繋げていくかってことだと思うんです。その気持ちが伝わっているなら、たぶんもう曲出さないですよ。でも、まだ伝わってないと。それをどう伝えるかをずっと考えているから、新曲を作りたいって気持ちがあるんですよね。さっき話していた曲はまだ本当にデモ段階なんでどうなるのか分からないけど、この"あなたに会いに行くツアー"に掲げている"あなた"というこの重たい3文字、その"あなた"に関係のある曲だけを作っていくバンドになろうって決意はできました。それがどんな曲であろうと、この変わらぬ思いをどう音楽で伝えればいいんだろうって。
-なるほど。
千秋:で、僕はきっと人を救いたいんですよ。ヒーローになりたいんです。僕も光になりたいんですよ。で、ちょっとなれたのかなと思って「「変身」」を作ってみたんだけど......。人によってはそんなこと言うなって言うかもしれないし、スタッフも"いやいや、スターですよ、千秋さん"とかね(笑)、気を使って言ってくれるかもしれないけど、俺はそういう光じゃない。暗い中の光なんだっていう。これはすぐに勘違いするから何度も何度も擦り合わせないといけない。でも、それもいいな。俺あんま変わってねぇなっていうのを再確認したんで。
-うんうん。
千秋:だから、メンバーに対してもそう。どう伝えるのか。あんまり左右(Miyako、Sacchan)は圧を掛けてこないんですけど、歌っていて視線を感じるんですよ。"今かっこいい煽りくるっしょ?"みたいな圧が後ろ(SORA)からグっと来て、噛み合わないときも全然あるんです。っていうかもはや全部噛み合ってないのかもしれない。それが結構おもろくて。昔はイラっとしたんですけど、"お前そう思ってんのか。なるほどな"みたいな。
SORA:俺、たぶん千秋とは真逆な人間なんですよ。そのことを散々言われてきたんだけど、俺はあんまり認めたくなかったんです。メンバーだし友達でもあるから、そんなこと言うんじゃないよってずっと言ってたんですけど、メンバーだから認めたほうがいいなとこのツアーでちょっと思って。だから噛み合ってないのもそりゃそうなんだけど、噛み合ったときにさっき話したようなことが起きていて、それを俺は探してるっていう感じ。その圧が千秋にとってはウザいだろうし。
千秋:いやいや、ウザくないから。
SORA:俺はちょっとしんどいんですよ。だけど、千秋はしんどくないって言ってくれるから、ステージ上ではそういう関係でいたい。あと、ライヴ以外で千秋がすごくいろいろ頑張ってくれてるんですよ。そこは任せたいから、何かあったら言ってもらえるように、見えないところでいろいろ頑張ろうかなっていうぐらいの気持ちに今はなれてる。それが正しいかどうかはやってみないと分からないし、それも含めてみんなと相談しながら進めればいいかなって気付けているツアーですね。
-それぞれが違うかもしれないけれども、それが噛み合う瞬間に生まれるものがあるし......。
千秋:今の「「火花」」ってことじゃないですか?
-そうですよね、まさに。
千秋:歌ってたんだよなぁ......(『yourself: ATTITUDE』に)入れとけよな、マジで(笑)。
SORA:逆に入れなかったから、今そうなってるのかもしれない。
-それはあるかもですね。今日何度も出てきた言葉ではあるんですが、あくまでも根本は変わっていないんだと。ただ、勘違いをしてしまうという話もあったけど、自分も光になりたいという願望もきっと根本にあり続けるんでしょうし、そのたびに再確認をしながら進んでいくような感じもあるというか。
千秋:だからファンにも言ってます。"すぐ勘違いするからそのときは教えてくれ。頼むぞ"って。もう一緒にやるしかないんですよ。そういうのは嫌だったけど、結局バンドっていうのは持ちつ持たれつで行くしかないんです。それはライヴに来て、メンバーのためにこれだけお金を使おうとか、そういう話じゃないですよ? 音楽で繋がってるっていうこと。だから別にライヴに来てなくてもいいんですよ。俺等の音楽が好きな人、全ての"あなた"に、ちゃんと言ってとか手紙でちょうだいとかそういうことじゃなくて、雰囲気で分かるじゃないですか。こいつなんかちゃうなぁみたいな。そういう間柄でおれるんちゃうかなと思っているんです。
-音楽で繋がっている"あなた"に対して歌うのが、"僕らの音楽"なんじゃないかという。
千秋:まぁそうですね。そのためには共通の目標を持ちたいし、それがこの幕張メッセなんじゃないですかね。だから発表会ですよ。いや! あぁ! 今のまた語弊を招くんすよ! 発表会!? みたいな。
-ははははは(笑)。
千秋:違うから! 前後があるから! 僕の中では、本音を言うとライヴって発表会のイメージがあって。それが嫌だったから僕はセトリを変えてたんですよ。決まったセトリが貼ってあって曲間をどうするか練習して、ここでMCとかも書いてあるけど、俺が何を言うかは分かんないぞ? っていう。そういうせめてもの抵抗はしているんだけど、MCが入る、みーちゃんのギターが入る、これはもう発表会じゃないかと。当日何が起きるか分からないけど、仕込んでるから、何曲目にバーン! と来るってやってんだからもう発表会じゃねぇかっていう(笑)。だから、幕張メッセは発表会なんですよ。ただ、すごくいい発表会にしようと。それを観たら絶対に何か心が動く、心の真ん中に刺さる力を持っている、自信のある4人なので。そこは期待してもらっていいのかなと思いますけどね。
TOUR INFORMATION
[DEZERT 47 AREA ONEMAN TOUR '25-'26 "あなたに会いに行くツアー"]
[2025年]
11月22日(土)奈良NEVER LAND ※SOLD OUT
11月23日(日)和歌山 CLUB GATE ※SOLD OUT
12月6日(土)山梨NAO Studio KAZOO HALL ※SOLD OUT
12月13日(土)宮崎 LAZARUS ※SOLD OUT
12月14日(日)鹿児島SR HALL ※SOLD OUT
[2026年]
1月5日(月)新宿LOFT ※SOLD OUT
1月6日(火)新宿LOFT ※SOLD OUT
1月10日(土)福井 CHOP ※SOLD OUT
1月11日(日)金沢AZ ※SOLD OUT
1月17日(土)福島 HIPSHOT JAPAN ※SOLD OUT
1月18日(日)栃木 HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2 ※SOLD OUT
1月24日(土)島根 松江 AZTiC canova ※SOLD OUT
1月25日(日)鳥取 米子 AZTiC laughs
1月31日(土)LIVE ROXY SHIZUOKA ※SOLD OUT
2月1日(日)新横浜 NEW SIDE BEACH!! ※SOLD OUT
2月14日(土)沖縄 桜坂セントラル ※SOLD OUT
"DEZERT 47 AREA ONEMAN TOUR GRAND FINAL 「僕らの音楽について」"
2026年3月20日(金・祝)幕張メッセ 幕張イベントホールOPEN 16:00 / START 17:00
全席指定 ¥7,000 / ファミリー席:大人 ¥7,000 子供 ¥5,000 / 海外用チケット ¥7,000(税込)
特設サイトはこちら
RELEASE INFORMATION
DEZERT
MAJOR 1st DOUBLE A-SIDE SINGLE
『「火花」/「無修正。」』
2025.12.24 ON SALE!!
[日本クラウン]
![]()
【ひまわり盤】
CRCP-10496/¥5,940(税込)
■メンバージャケット仕様
-OFFICIAL FUN CLUB"ひまわり会"限定受注特別パッケージ-
・千秋 Ver.
・Miyako Ver.
・Sacchan Ver.
・SORA Ver.
※各メンバー個別ジャケット同梱送付
受注期間:~11月26日(水)
■ -OFFICIAL FUN CLUB"ひまわり会"限定生産-
※上記受注期間後はメンバー個別ジャケット同梱は無しとなります。他の収録内容は同一です。
[CD]
1. 「火花」
2. 「無修正。」
3. My Unhappy Life
4. 僕だけのクリスマスソング (Demo)
[M-CARD]
2025.06.07 Spotify O-WEST
47都道府県ツアー開幕直前「ひまわり密室会議2025」
真宵のメロディー
「変身」
再教育
モンテーニュの黒い朝食
「不透明人間」
明日暗い月が出たなら
アダム・ペインを探して
「排泄物」
はい!少女
遮光事実
「切断」
オーディナリー
The Heart Tree
DEZERT×廣木隆一 Collaboration Movie 「火花」 Another
※封入特典:「無修正」ステッカーシート×3枚(1シート12枚入り)、イベント券
※外付け特典:メンバーランダムチェキ1枚
![]()
【初回限定盤【無修正盤】】
CRCP-10490/¥2,970(税込)
[CD]
1. 「火花」
2. 「無修正。」
3. My Unhappy Life
[M-CARD]
2025.02.22 日本橋三井ホール
「study」#14 -"TODAY"の補習編-
沈黙
幸福のメロディー
Hello
insomnia
2025.02.23 日本橋三井ホール
「study」#15 -"black hole"の補習編-
ラプソディ・イン・マイ・ヘッド
I'm sorry
2025.03.01 日比谷野外大音楽堂
「This Is The "VISUAL"」
君の脊髄が踊る頃に
私の詩
神経と重力
DEZERT×廣木隆一 Collaboration Movie 「火花」 Another Music Video
※封入特典:「無修正」ステッカーシート×2枚(1シート12枚入り)
![]()
【通常盤】
CRCP-10491/¥1,650(税込)
[CD]
1. 「火花」
2. 「無修正。」
3. My Unhappy Life
※封入特典:「無修正」ステッカーシート×1枚(1シート12枚入り)
デジタル・シングル
「「火花」」
![]()
2025.10.29 ON SALE!!































