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INTERVIEW

マチルダ

2025.01.20UPDATE

2025年01月号掲載

マチルダ

Member:喰(Vo) 一檎 ジャム(Gt) ヰ瞑 うに(Gt) 時雨 環(Ba) 米田 米(Dr)

Interviewer:杉江 由紀

いくらでも毒味してください


-米さんはどちら派ですかね。

米田:時間を進めて未来に行きたい派です。

時雨:そうなの? 意外。逆かと思ってたよ。

米田:実は個人的に"ポケモンカード(ポケモンカードゲーム)"をやってまして、大会("ポケモンカードゲーム シティリーグ")に出たんですね。で、そこで優勝すれば世界大会("ポケモンワールドチャンピオンシップス")が見えてたんですけど、負けちゃったんです。だから、そのときには"あぁ、あそこであんなふうにしておけば良かった"と思ったんですね。でも、それは過ぎたことなんで今後の対策として活かすしかないんですよ。人生も同じで、大学行ってて就職してたら今ここにはいなかったですから。別の人生もあったのかもしれないけど、とにかく過ぎたことは気にしてもしょうがないなって思います。とりあえず、"ポケモンカード"のほうは音楽やりつつどこまで行けるか挑戦したいですね。

喰:普通の社会人とかしてたら、"ポケモンカード"のほうもなかなかそこまでは行ってなかっただろうしね。バンドやってるからこそ両立できてるってことなんじゃない?

米田:それはたしかにある。バンドの空き日に予定入れてるし。

一檎:ってことは、"ポケカ(ポケモンカード)"強い人はみんな働いてないってことなの?

時雨:だとしたら、うにも"ポケカ"向いてるかもしんないね(笑)。

-かく言う環さんは、未来派ですか? 過去派ですか?

時雨:別にどっちにも行きたくないです。未来も見たくないし、過去にも行かなくていいし、今を生きたい。だけど、未来を見に行って戻ってきてから結果を知った上で全ルート試してみるのはちょっと面白そう。

米田:あぁ、ゲーム的なやつね。

時雨:昔、野球やってたことがあって結構上手かったんですよ。でも、野球の世界って変な精神論がすごくあるんですね。練習のときにデカい声出せとか。あんなの無駄だし、集中力もなくなるだけなのに、無駄なこと多くてヤだなと思ってやめちゃったんです。だけど、その後当時の強豪校に進学したチームメイトから、"お前より上手いやついないよ"って言われたりして、そのときに"あのまま続けてたら......"ってちょっと考えたことはあります。俺、他にもそういうのあるんですよね。スノボも、一時期はプロになりたいなっていう夢を持ってたことがありました。東京にいると頻繁にはやれないから、それで諦めましたけど。あと、バンドを始めてから他にやりたいことが出てきたときは、"バンドが大事だから"って我慢したんですよね。そういう、やりたかった全ルートを試せるなら試したいです。

-環さんはずいぶんと多才な方なのですね。

時雨:なんでもそつなくこなせるほうではありますね。逆にいろんなことに手は出してるのに特に何も究まってないとも言えますけど(苦笑)、今んとこバンドが一番長く続いてます。

一檎:別ルートってことで言ったら、僕もバンドやってなかったら今頃はきっとお医者さんになってたでしょうね。

-そうだったのですか? ジャムさんがそのような過去をお持ちだったとは!

一檎:小さい頃、身体が弱くてよく病院に行ってたんですよね。そこから小児科医になりたいと思い始めて、医学部に行くためにゴリゴリ受験勉強してたこともありました。

喰:一檎先生、子供に人気ありそう!

一檎:でも、ちょうど受験のタイミングでバンドやりたいなって思うようになったんですよ。そこで医学部ではなく理工学部に行ったんですけど、そこも医学部程ではないにしろ毎週実験があってそれを落とした途端に留年なんで、学業とバンドの両立は難しいなと思ったのと、その頃に事務所の社長に拾われたのもあって大学はやめて今に至ります。とはいえ、僕も過去に戻りたいっていうのはないですね。後悔はしてないし、行くなら未来がいいです。

-それこそ「タイムパラドクス」の歌詞中に、"ぐるぐるぐる 廻った 不可逆となり輪廻を起こす"とあるように、人生は良くも悪くも不可逆ですものね。

喰:そう、戻れないだけじゃなくて何が起こるかなんていうのも分かんないんですよ。

-ならば、ここからは未来のお話をいたしましょう。2月22日=猫の日にも新しいデジタル・シングル「猫型ロボット」が世に出まして、3月1日からはいよいよ"マチルダ7周年ワンマンツアー 『毒味7-dokumi seven-』"が始まります。こちらに向けてのヴィジョンをぜひともお聞かせください。今回のツアーで、いったいマチルダはどのような世界を我々に見せてくださるのでしょうか。

喰:過程と結果、じゃないですかね。

-なるほど。バンドとしてのタイミング的には、7周年というと、若手でもなければベテランでもない、微妙な領域に差し掛かるところのようにも思うのですけれど。

喰:そこはほんとそうなんですよ。自分たちで感じてた以上に時間が経って7周年になってたし、俺の体感的にはまだ4年とか5年くらいなんですけど、その感覚のままでいていいわけでもないでしょうしね。そして、お客さんたちからするとまた違う見え方もしてるだろうから、正直なことを言うと今回のツアーはどんな感じになるのかちょっとよく分かんないです。ツアーが始まってみて自分がどんなことを思うのか、確かめないとなって考えています。

時雨:まぁ、若手ではないしベテランでもないけど我々は立派な中堅ではあるんで(笑)。

喰:中堅とか"間"って一番難しいっすね。昔から"1回食ってみろよ。食わず嫌いすんな!"って意味で"毒味"というタイトルを付けてて。当初は新規ファン獲得のためのタイトルでもあったんですけど、何年やろうとこのバンドのことを知らない人なんていっぱいいるんで、今も変わらず気持ちとしては"いくらでも毒味してください"っていうスタンスですよ。

米田:新潟では初めてのワンマンなんですけど、今回ファイナルの恵比寿 LIQUIDROOM以外はハコのサイズ感もわりと小さめなので、できるだけ各会場をちゃんと埋めていきたいですね。

時雨:恵比寿 LIQUIDROOMも2回目だしな。

一檎:ツアー全体に関しては一本一本のライヴを高い熱量で楽しんでいきたいです。ぐちゃぐちゃになって汗ビショになる感じって嫌いじゃないんで、全箇所でいい汗かいてきます!

時雨:前は7周年なんて通過点だくらいに思ってましたけど、7周年だからこその成長はしてきてると思うし、これも1つの節目なんで、マチルダとしてそれをしっかり見せていくツアーにしたいですね。

喰:後悔をしないようにしたいです。これから先もずっと前を向いていけるように、満足度を高めたライヴをしないとなって思ってます。さっきも言ったように、今回のツアーは過程と結果の答えが出る場なんで、自分たちも満足したいし、みんなにも満足していただけるように頑張って、まだまだこの先に向けて進んでいこうと思ってます!

RELEASE INFORMATION

マチルダ
DIGITAL SINGLE
「タイムパラドクス」

FGR-033
[深爪激痛レコード]
NOW ON SALE!!

DIGITAL SINGLE
「猫型ロボット」

FGR-034
[深爪激痛レコード]
2025.2.22 ON SALE!!

TOUR INFORMATION

"マチルダ7周年ワンマンツアー 『毒味7-dokumi seven-』"
3月1日(土)埼玉 Live House Narciss
3月2日(日)新宿 SAMURAI
3月8日(土)仙台 enn 3rd
3月9日(日)新潟 GOLDENPIGS BLACK STAGE
3月15日(土)心斎橋 LIVEHOUSE JUZA
3月16日(日)名古屋 LIVE BOX UNLIMITS大須
3月31日(月)恵比寿 LIQUIDROOM
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