INTERVIEW
MAD JAMIE
2024.10.31UPDATE
Member:感情線 あくび
Interviewer:山口 哲生
自分たちが信じているものをより多くの人に知らしめて、世界が放っておけない存在に
-"Fxxkin' Project"の一環として4月に「べろべろばー」、「Fight for Freedom」、「FXXK YOU VERY MUCH」のMVを3週連続で公開し、7月に「baby star」をアップ。計4本のMVを公開されていましたが、あくびさんからもこの曲の映像を撮りたいという話をされていたんですか?
話はするけど(スタッフと)一致してることが多いですね。「べろべろばー」、「Fight for Freedom」、「FXXK YOU VERY MUCH」の3本は、リリースのときからMVを作ろうっていう感じがあったし、「baby star」もヨーロッパで撮るならこれかな? って。でも、撮影しようっていう話になったのは行く直前だったんですよ。"行くならもう撮っちゃおうよ"みたいな感じだった。
-そんな"Fxxkin' Project"を駆け抜けて、10月7日にZepp Shinjuku (TOKYO)に立ったわけですが、当日のステージは、ダンサー・チーム(Jamie's Dancers)の方たちとのパフォーマンスや、ダンサーのみのダンス・パートがあったり、アコースティック・コーナーがあったりと、ショー・アップされたものというか。昨年の渋谷CLUB QUATTRO([東京リリースツアー "THIS is NONFICTION" ツアーファイナル])とはまた違う構成になってましたね。
Zeppという場所で、この日にしか観られない特別なものを届けたい気持ちがまずあって。そのなかで、あくびのいろんな面を出して、それこそショーみたいなものをお届けする形にしました。セットリストも、最初のセクションは(渋谷)チェルシーホテルとか、ホームでいつもやっているものを、そのままZeppに持っていく。そこにダンサーが入ってきて、世界を広げてZeppのステージにする。その後のアコースティック・パートは、当日のMCでも言ったんですけど、あくびの部屋にお招きしたみたいな感じにしたくて。そこから最後にかけて、Zeppを超える大きな世界を見せられるようにするという形で、運営さんとも話し合いながら決めていきました。今まで積み重ねてきたものも本当に大切だし、それを持ってもっと広い場所、もっと大きな場所に、ここにいるみんなで行きたい。そういうものをお届けできたらなと思って、あの形にしました。
-ライヴ当日はどんなテンションでしたか? 気持ちが昂っていたのか、緊張していたのか。
当日はもちろん昂ってはいたんですけど、なんていうか......あれは昂っていたんだと思う(笑)。
-ははははは(笑)。
あれはなんだったんだろう......もちろん緊張しているから、ソワソワしている感じはあった。でも、ちゃんとZeppにいるなかで緊張してたというか、フワフワはしてなかったのかなって自分では感じてる。あと、ライヴ前にも特典会をしたんですけど、そこが一番緊張したというか。自分も緊張してたんですけど、Jamieも緊張してたんですよ(笑)。
-微笑ましいですね。
そう! それがすごく嬉しくて! 同じ気持ちでこの場所に来てくれてるんだなっていうのをすごく感じた。で、お互いの緊張を移し合うっていう(笑)。でも、こんなに思って今日を迎えてくれたんだなと思って、気合がよりいっそう入った時間でした。
-先程フワフワしている感じはなかったというお話をされていて。実際にライヴを観ていて、歌っていてものすごくエモーショナルになっていた瞬間もあったし、ライヴとしての熱量もとてつもなく高かったんですが、あくびさんとしては、かなりじっくりとフロアを見ていた瞬間が多かったんじゃないかなと思って。それこそ舞い上がっていなくて、すごく冷静な印象もあったんですが、そのあたりはいかがでした?
たしかに。そうですね。昂っているんだけど、自分の中で噛み締めたかったし、踏み締めたかったし、この時間を忘れたくないっていう思いも強かったから、ぶっ飛んで"全然覚えてない!"って状態にはならないほうがいいなとは思っていて。やっぱり(フロアが)広いから、後ろのほうで(気持ちを)燃やしてる人がいるのも見逃したくなかったし。少しだけ冷静な気持ちはあったのかな、ギリギリだけど(笑)。
-なるほど(笑)。
やっぱりハイになってはいたからそこまで冷静でもいられなかったけど、ちゃんとここにいるぞっていう気持ちは大事にしていたと思います。
-そのバランスがすごく良かったと思いますよ。アコースティックをZeppというステージでやってみていかがでした?
あれはね......なんていうか............。
-これはハイになりすぎていたパターンですね。
ははははは(笑)。たしかにどうだったんだろう。すごく純粋な気持ちというか。どこまでも歌が飛んでいくような気持ちになって、それは個人的に楽しかった。音の数も少ないし、自分の歌がメインで届くとなったときに、歌詞や、そこに紐づいている気持ちをより届けたいなってすごく思って。だから自分的には、よりしゃべっているように届けられたらいいなと思って歌ってた。
-個人的にというか、Jamieの皆さんも歓声を上げていましたけど、「baby star」の落としのところがめちゃくちゃかっこいいなと思って。この曲は後半の"Zeppを超える大きな世界"を見せるブロックで披露されていましたが、それこそより広い場所でも響く感じがすごくありました。あのブロックはどういう気持ちで歌っていましたか?
ライヴのときにも伝えたかもしれないんですけど、あくびの中でMAD JAMIEというものはすごくかっこいいと思っているし、世界に名を刻めると信じてるし、それを信じている人たちがあの場所に集まってくれてたと考えてる。だから、それをもっともっとたくさんの人に知らしめたい。ここからMAD JAMIEが変わっていくというよりは、自分たちが信じているものをより多くの人に知らしめて、世界が放っておけない存在になってほしい思いがすごく強くて。それを目の前にいる一人一人に感じてもらいたかったから、より伝えようという気持ちでいましたね。
-その気持ちはビシビシ伝わってきましたよ。絶対にここで止まらないだろうなと観ていて思いました。
良かった(笑)。ありがとうございます。
-そういう意味では、Zeppのステージに立って、これまで思っていたことがより深まったり、強まったりしたんでしょうか。
うん。自分が信じたことをZeppという場所でやって、そこにいてくれた人たちが"本当に良かった"、"最高だった"、"やっぱり信じてる"とか"もっと大きい世界が見えたよ"って言ってくれたのを聞いて、何がなんでもまず武道館(日本武道館)には絶対に行かなきゃダメだってすごく思った。もともと思ってるけど、やっぱりそうだなって改めて思うようになってる。
-ここからも楽しみにしてますね。今後の予定は決まっているんですか?
次の一歩を大きく踏み出せるように、今は作品作りや、そういうものに没頭している感じですね。去年末にZepp公演を発表してから、気付けば10ヶ月ほぼそのことしか考えていない状態だったんですけど、それが終わって、ここからMAD JAMIEを進化させるようなことに向き合ってます。3rdアルバムも早く作りたいし。ちょっとずつ向き合い始めている感じですね。