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INTERVIEW

TEARS OF TRAGEDY

2024.05.07UPDATE

2024年05月号掲載

TEARS OF TRAGEDY

Member:HARUKA(Vo) TORU(Gt) HAYATO(Key)

Interviewer:フジジュン

15年経ってもこうして新しいことができるのが本当にありがたいなと思うし、すごいこと


-あのね、このバンドは報告不足や連絡不足が多すぎます(笑)! そして、15周年ライヴは対バンということもあって、ワンマンと比べたときに曲数は少ないですが、厳選された楽曲にワンマンで披露した『TRINITY』の楽曲たちも加わって、15年の集大成且つ最新型のTEARS OF TRAGEDYと言えるライヴ音源です。

TORU:まずは15年という節目をクラブチッタという場所で、同じく15年やってる仲間と一緒にできて良かったなって思いました。

HAYATO:15周年ライヴの前にも、"PURE ROCK JAPAN LIVE 2023"というイベントでAldiousさんと一緒にクラブチッタに出演させていただいて、自分の人生の中でも一番デカい会場だったんですけど、ちょっと慣れた感もあって。

TORU:BLAZEでキーボード1台だったけど、この日は3台置いてるもんね?

HAYATO:それだ! ステージが広いからやりたいことができているのは大きかったですね。特効もあって、7曲目の「No.05」で火柱が上がるんですけど、昔「VOICE」ができたとき"いつかイントロのところで爆発する演出がしたいね"って言ってたんです。それに近い演出ができたから、爆発する日も近いかな? って(笑)。

HARUKA:私は映像を観るとわかるんですけど、ワンマンと15周年ライヴで体重の差が結構あるんです(笑)。BLAZEから比べると痩せて、ビフォー・アフターみたいになってるんで、それを感じて褒めていただければ、もうちょっと頑張れるかな? と思います。

-あはは(笑)。TORUさんとHAYATOさんが音楽活動を始めて15年、HARUKAさん加入からも13年が経ちますが、15年を改めて振り返ってというところで思うところはありますか?

HAYATO:過ぎてみると意外と早かったなと思いますけど......。

HARUKA:そこまでバリバリ活動してるわけではないですけど、そのわりにはよく頑張ってるというか、しっかりした会場でライヴをやらせてもらえたり、ありがたい環境で活動させていただいてて。加入した当時は自分たちのライヴ映像作品や音源が出るなんて思ってもいなかったので、15年経ってもこうして新しいことができるのが本当にありがたいなと思いますし、すごいことだと感じます。なのでこれからもゆっくりでいいから、そういうのがひとつずつ増えていけばいいなと思っていますね。

-しかし、改めて言うことじゃないですけど、HARUKAさんの歌声が素晴らしいですよね。"透明感ある歌声"って言いますけど、ハードな曲にも美しいピアノ・サウンドにも溶け込む浸透度がありながら、しっかり芯の強さがあって、TEARS OF TRAGEDYにおけるHARUKAさんの重要さも改めて実感しました。

HARUKA:いろんな歌い方があるんですけど、このふたりが作った曲やサウンドに合う歌い方を探して今の歌い方になったというのはあると思います。

TORU:HARUKAの歌に関しては、面と向かって言うのも照れくさいですけど、僕が一番ファンなんです。オーディションでHARUKAの歌声を聴いたとき、一発で"これだ!"と思ってほぼ決定していたんですけど、他にも応募してくれた子がいたので、一応会って聴いてみましたが、"やっぱりあの子だな! いや~、いい子に出会った"と改めて思ったんですよ。

HAYATO:オーディションでは「The Arclight Of The Sky」を仮歌で歌ってもらったんですけど、僕もHARUKAが歌ってるのを聴いて"これだ! 完成した!!"と大感動して、"この曲って、こういう曲だったんだね"と話をしたのを覚えてます。

-自分たちの想像を超えてきてくれたんですね。

TORU:そう。だからHARUKAに"こう歌ってほしい"って言うことはないし、今も歌がどんどん上手くなってて、次のアルバムに向けてヴォーカルのレコーディングしてるときも"今が一番楽しくできてるな"と思いました。作業的なところでしんどい部分はあるけど、ディレクションでHARUKAの歌入れに立ち会ってるときはすごく楽しい。曲を作るごとに言うことがなくなっているし、"15年経って、こんなに楽しいんだ!"って思えてます。

-HARUKAさんのセンスや勘の良さもすごいですよね。ふたりが十分だと思ってるのに、"こうした方が良くなるだろうな"って感覚で理解して。

TORU:そうなんです。だから僕が"うん、OK!"って思ってても、HARUKAが"もう1回"と言って、もっと良くなることもよくあって。それが3枚目(2016年リリースのアルバム『STATICE』)くらいからかな? 最初はみんな手探りだったから、いい悪いの判断も難しかったんですけど、今は"さて、どうなる?"ってドンと構えて聴いてると、絶対に想像を超えてきてくれるんで楽しいです。前回の『TRINITY』がすごくいいアルバムだったんで、"次はこれを超えられるかな?"と思ってたんですけど、今作ってる新曲を聴くかぎり大丈夫そうですね。うちの曲って、僕とHAYATOが作ってて、曲の割合的に僕の方が多く作ってるんですけど、HAYATOはホームランしか打たないバッターみたいなもんで、打てばホームランだし、僕が"この曲が一番いい"って言うのはいつもHAYATOの曲なんですが、HAYATOが"いや、この曲がいい"と言ってくれるのはいつも俺の曲で。そうなる要因はHARUKAの歌であることは間違いないですし、それが15年経ってもあるし、色褪せないし、ちょっとずつだけと積み上げてきて良かったなと思います。

-いい関係性ですね。しかも、HAYATOさんがオーディションのときに"これだ! 完成した!!"と思った感覚を今も味わえてるっていうのがすごくいいです。

HAYATO:そうですね。しかもHARUKAはさらに練度が上がってる感じさえしますから。一流選手から達人になってきてるんで。

-......ということですが、HARUKAさんいかがですか?

HARUKA:ははは、嬉しいですね(照)。頑張ります!

-そして、新曲の話も出ましたが、TEARS OF TRAGEDYのここからの予定は?

TORU:実は絶賛アルバム制作中で、佳境も佳境を迎えてるところで。このあと情報解禁されると思うんですけど、もう少しで発表になるので、楽しみにしててください!


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