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INTERVIEW

BLIND CHANNEL

2024.03.01UPDATE

2024年03月号掲載

BLIND CHANNEL

Member:Niko Moilanen(Vo) Joonas Porko(Gt)

Interviewer:菅谷 透 Translator:安江 幸子

-たしかに炎のようでした(笑)。ゲスト・ミュージシャンといえば、「Xoxo」ではFROM ASHES TO NEWが参加しています。彼らを起用した経緯や、レコーディングでのエピソードなどあればお聞かせいただけますか?

Niko:彼らとは2022年の初めに出会ったんだ。彼らと一緒に7週間アメリカをツアーしたんだよね。

Joonas:それが俺たちにとって初めてのアメリカ・ツアーだった。終わったあとも彼らとは連絡を取り合っていてね。超ナイス・ガイたちだし、素晴らしいバンドだよ。で、そろそろコラボしようという話になった。

-レコ―ディングは一緒に行ったのでしょうか。それとも別々?

Niko:メールを送り合って作ったんだ。何しろあまりに遠いからね(苦笑)。

-他にもいくつかの曲について質問させてください。「Where's The Exit」はいきなりヘヴィなリフを食らわせる楽曲で、今までのBLIND CHANNELとはひと味違うアルバムだと予感させるような仕上がりですが、この曲について詳しくうかがえますか? 初めから1曲目にするつもりでしたか。

Niko:それは間違いないね。アルバムのオープニング曲にするつもりで書いた。今までのアルバムに共通して言えることだけど、1曲目は予想外のものにするという意図があってさ。顔にパンチを見舞うような感じ。「Where's The Exit」は間違いなくそういう曲だね。このアルバムのために最初に書いた曲のひとつで、ショーもこの曲からスタートしようという考えがあったんだ。ライヴ・パフォーマンスの序盤のどこかでやって、みんなが飛び跳ねるようなものにしようってね。ヘンな話なんだけど、曲を書き始めたとき、ヘヴィなギターの入ったエレクトロニック・ダンス・ミュージックをやろうと俺たちは考えていたんだ。そういうものを作るにはどうしよう? といろいろ実験してみた。そうやって生まれたのが「Where's The Exit」だったんだ。先にタイトルがあってね。しかもアルバムのタイトルも"Exit Emotions"だから、アルバム全体の下地を作ってくれた曲だよ。

Joonas:ああ、理に適っていると思うよ。あと、リフは1音だけ使った超シンプルなやつにしたかったんだ。

-あのリフは最高ですよね。

Joonas:ちなみに書き始めたのは最初のほうだったけど、完成したのは最後のほうだったんだ。

-そうだったんですね。時間をかけて完成させたと。

Joonas:ああ。

-シングルとして発表されたTrack.2「Deadzone」は、10年前のBLIND CHANNEL結成時の実話にインスパイアされて作られたというMVもクールですが、この曲についてもうかがえますか?

Niko:あれは......Johnny Andrewsと作った曲で、"計算して作った"とは言いたくないけど、アメリカで何回かツアーをして、アメリカのロック系ラジオ局に進出する必要があると感じたんだ。いくつか自分たちで作ったデモはあったけど、Johnny Andrewsがスタジオに来て、彼が作ったデモを聴かせてくれた。それに惚れ込んだんだよね。それで彼に"こういうのってアメリカのロック系ラジオ局でウケると思いますか?"と訊いたら"そりゃそうさ!"なんて言うから、その路線で取り組み始めて、生まれたのが「Deadzone」なんだ。彼は自分のやっていることに長けているよ。重要なシングルができたという確信があったから、アメリカのロック系ラジオ局に売り込んだ。絶好調だよ。すべて計画通りだ。ミュージック・ビジネスでは、ものごとが計画通りに行くっていうのはすごく珍しいことなんだ。

Joonas:ビデオはそうだね、たしかに実話みたいな感じだよ。脚色もあるけど(笑)。

Niko:ないよ(笑)!

Joonas:(笑)Nikoに出会ったのが、クレイジーなハウス・パーティーでのことだったんだ。10年か11年前の。

Niko:11年前じゃないかな。

Joonas:ラップVSヘヴィ・メタルの決闘みたいな感じだった(笑)。でも最終的にはみんな仲良くなって、コイツもバンドに入ったってわけさ(笑)。

-本作の「Flatline」、「Happy Doomsday」といった楽曲はすでにライヴでもプレイしているようですが、ライヴを念頭に置いて作った曲に対して、ファンの反応はいかがでしょうか?「Flatline」の振付は盛り上がりそうですね。

Niko:そう、ライヴでガツンと盛り上がる曲だよ。最終的に全然違う曲がいろいろできて喜んでいるんだ。「Flatline」はベルリンのアンダーグラウンド的なエレクトロニック・ダンス・ミュージックでみんな上下に飛び跳ねているけど、「Happy Doomsday」ではモッシュしているし、「Deadzone」ではラップみたいに腕を上下に動かしている。みんなライヴですごくうまくいく曲だけど、全然違う曲なんだよね。俺たち自身にとっても、「Happy Doomsday」は大切な曲なんだ。と言いつつ、ライヴで実際にプレイするまでは、この曲がどんなにいい曲か気づかなかった。"すげぇ! こんなに盛り上がるなんて!"と思ったよ。

-「Happy Doomsday」はみなさんにとって悪いニュースが続いた時期に書かれた曲とのことで、ライヴでうまくいったことでカタルシスを得られたのでは。

Niko:それは間違いないね! 俺たちにとって悪いことが起こっているというか――「Happy Doomsday」はアルバムの中でも特に古い部類に入る曲で、コロナ禍のころに遡るんだ。コロナ禍が始まって、パンデミック化して、ロックダウンが起こって......それを俺たち視点で考えると......俺たちはいつも自分視点で書くんだ。それが唯一の視点だからね。俺たち視点でパンデミックを見ると、毎日がショーのキャンセルで始まるんだ。このショーもキャンセル、このツアーもキャンセル、という感じでバッド・ニュースが続いて、スタジオにいてもそんなニュースばかり入ってくるもんだから"こんなことやっていてもどうにもならない"という気分になってさ。そこにJoonasが来て、たしかJoonasだったと思うんだけど、みんなで"毎日新しい「この世の終わり」が来ているような気がする"なんて話していたら"そうか、Happy doomsdayだな"と言ったんだ。それで"これについて曲を書かなきゃやってられねぇ"と思ってさ。そうやって生まれたのが「Happy Doomsday」だから、カタルシスは大きかったよ。

Joonas:そうだね。それに今世の中で起こっていることを考えても、ウクライナで戦争が起こっているし、イスラエルでも戦争が起こっているしね。

-この曲はネガティヴな思考を吹き飛ばすようなエネルギーに満ちているところがいいですよね。この曲からファンはエネルギーを貰い、あなたもファンからエネルギーを貰い。そうやってポジティヴに転換されているのが素晴らしいと思います。私たちも力を貰える曲ですね。

Niko:そう、それが大事だよね。アーティストとしては、俺たちにできることはそんなにないけど、こういうときの俺たちの役割は、何かいいものを少しだけでも与えることだと思うんだ。それによって感情を旅立たせて、俺たちのショーに来たら、好きな曲で叫んだりモッシュしたりしてほしい。そうしたらしばらくの間は気分良くいられると思うしね。それが俺たちの役割であり、実践しようとしていることなんだ。

-本作リリース後の活動予定についてもうかがえますか? 3月からはイギリスやEUのツアーが控えていますね。そのあとはいかがでしょう? そろそろ待望の来日の可能性など......2作続けての日本盤リリースということで期待してしまいますが、何か話は上がっているのでしょうか?

Joonas:もちろん話は出ているよ! ブッキング・エージェントが取り組んでくれているから、現時点では実現について超楽観的に考えているよ。2024年内には日本に行けるんじゃないかって思っている。

Niko:そうだね。申し訳ないけど、いったん日本に着いたら俺は帰らないよ(笑)。物心ついてからずっと日本に行きたいと思っているんだから。俺は小さいころからアニメ・キッドで、いつかは自分のマンガを持つのが夢なんだ。あの世界が大好きだからね。超楽しみだよ。もちろん俺だけじゃなくて、俺たち全員がそう祈っているよ。もうずっと前から日本に行きたいと願っているんだから、今年こそツアーが実現して、日本に行きたいと思っているよ。

Joonas:そうだね。日本にもファンがいてくれてることはもう知っているんだ。彼らはとても献身的らしいし、会えるのを心から楽しみにしているよ。

-日本のファンからも反応があるんですね。

Joonas:もちろんさ!

-最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

Niko:激ロック読者のみんな、もうすぐ俺たちのアルバム『Exit Emotions』が出るからぜひ聴いてくれ! 俺たちの曲を聴いてくれたことのあるみんな、ありがとう。日本に行ったらすぐショーに来てほしい。早く会いたいね!

Joonas:早くみんなに会いたいね。俺たちの音楽を聴いてくれてありがとう。それから、ハッピー・ニュー・イヤー!