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INTERVIEW

SAISEIGA

2022.02.02UPDATE

2022年02月号掲載

SAISEIGA

Member:Regan(Vo) Wakkun(Gt) Katsuki(Ba) 桐子(Dr)

Interviewer:杉江 由紀

逞しく、コンクリートの下からも芽吹いてくるような強い生命力。2020年11月に、元絶対倶楽部のメンバーであったReganと桐子を含む4名により始動したSAISEIGAは、そんな強靭なバイタリティを持ちながら、このコロナ禍にあっても果敢に動き続けてきたバンドだ。そして、このたびは初のフル・アルバム『THE SUN』を完成させ、いよいよシーンへの殴り込みをかけるかのごとき威勢の良さを見せているのである。男女混合編成というその珍しいスタイルもさることながら、どこまでも自由奔放で大胆不敵なスタンスを、ヘヴィ且つエモいサウンドで体現しているSAISEIGAは、まさにここからが伸び盛りとなっていくに違いない。

-公式プロフィールによりますと、SAISEIGAは、2020年11月に元絶対倶楽部のメンバーであったReganさんと桐子さんを含む4名により始動とのことですが、このコロナ禍にあっても動き出すことになったきっかけ自体は、そもそもどなたが作られたのです?

Katsuki:コロナ禍の影響もあり、最初は、別にバンドをやろうということでもなく、僕と桐子のふたりで単なる遊び的なセッションを始めたんですよ。そして、僕も桐子もお互いコンポーザーでもあるんで、何かをコピーしようというのではなく、オリジナルのネタを持ち寄ってのセッションをしていくうちに、"これは面白いかもね"ということになり、まずはふたりで、"ゆるっとバンドとして始めていくことにしようか"ってなったんです。もちろん、そうなるとヴォーカルとギターも必要になってくるわけで、どうしようかと。

桐子:思い切ってReganに声を掛けました。とはいえ、こうしてまた一緒にやることになるなんて自分でもちょっと意外でしたし、そもそもReganは最初に声を掛けた時点だとそんなにやる気なさそうだったもんね(笑)。

Regan:だって、私はゼックラ(絶対倶楽部)が解散した時点で"どうしても音楽をやりたい! ヴォーカル絶対続けたい!!"みたいな気持ちはいったんなくなってたから。あれを超えるなんて到底無理だし、だったら別にやる意味ないと思ってたんですよ。

-ところが、その気持ちは一転することに?

Regan:まずは、元ゼックラの人に誘われちゃった以上はとにかくやってみるかというのがありました(笑)。そのあと、みんなと一緒に音を出してみて"これは面白いことができるかも"と感じたのが大きかったし、あとは何よりみんなの人間性に動かされたところが大きいかなぁ。自分自身も気持ちをこれだけ動かされたということは、これはきっと、周りの人たちの心も動かすバンドになっていくだろうなと確信が持てたんですよ。

-なお、Reganさんが、絶対倶楽部のときの天鶴というお名前から今の呼称に変えられた理由についても、よろしければうかがわせてください。

Regan:あぁ、これは変わったというよりももとに戻した感じです。以前にもReganとして活動していたことはあって、ゼックラでは漢字のバンド名に合わせて天鶴と名乗っていたんですけど、天鶴としての活動はひとつの完成形を迎えて終わらせたものでもあるので、今回のSAISEIGAを始めるにあたっては、もともと自分が上京してきた頃に名乗っていた名前に戻して、あの頃みたいに失敗とかも恐れずに好き放題やってやろう! という気持ちでReganとして歌っていくことにしました。

-そういうことでしたか。そのあと、このバンドに最期に加入されたのはギタリストのWakkunさんだったそうですが、それはどのようなご縁で?

Katsuki:WakkunはReganの友達のツテで紹介されました。それも、ほんとは何人も候補に会ってから絞って決めようと思ってたうちの最初のひとりで、課題曲としては「GO ON!」(2021年リリースの1st EP『芽』収録曲)っていうの1曲しか聴かなかったのに、それが僕らの求めてる音そのものだったんです。だから、他の人には会わずに即決しちゃいました(笑)。

Wakkun:SAISEIGAに入る2年前くらいまで、僕はヴィジュアル系のほうでバンドをやってたんですけど、そのバンドを終えた段階で僕も音楽はもうちゃんとやるつもりなかったんですよね。だけど、お誘いがかかったのでとりあえず行ってみるかくらいの感覚で行ってみたら、音がすごく気に入っちゃって。"これだけレベルの高いバンドだったらやりたいな"と思って加入することにしました。

-では、このSAISEIGAというバンド名がどのようないわれを持っているのかについても、ここで教えていただけますと幸いです。

桐子:これは絶対倶楽部が解散したあと、完全なプライベートでReganと高尾山に行ったときの経験がきっかけで付いたバンド名なんです。その頃はまた一緒にバンドをやる話にはなってなかったんですけど、一緒に高尾山の神社でおみくじをひいたんですね。そうしたら、大吉とかの他にそのおみくじにはそれぞれに漢字が1文字書いてあって、Reganのには"美"と書いてあって、私のには"芽"と書いてあったんですよ。どんなに枯れた土からでも草木は頑張って芽を出し花を咲かせる、みたいなこともそこには書いてあって、当時は先が見えなかったせいかその言葉に私はすごく励まされたんですね。それで、のちのちバンド名を付けることになったときにReganがそのことを覚えていてくれていたらしくて、辞書で芽がつく言葉をいろいろと探してくれたうちのひとつが"再生芽=SAISEIGA"でした。

-なんでも、これは生物学などで使われる言葉なのだそうですね。

桐子:例えば、トカゲの尻尾が切れてもまた生えてくるのは再生芽細胞というもののおかげらしいんですよ。これは人間の胎児も持っているみたいで、再生芽というのはこれから何にでもなれる未分化の細胞のことなので、それってバンド名の意味としても素敵だなと思って付けました。それに、再生という言葉には音楽を再生するという意味もあるじゃないですか。いくつかの意味を持たせたうえで受け手側の想像力もかきたてたかったので、表記はあえてローマ字にしてあります。

-そんなSAISEIGAとしては、ここまで始動から1年数ヶ月の時を経てきたうえで、このたびアルバム『THE SUN』の完成へと至ったわけですが、各メンバーからしてみるとこのバンドにおけるご自身の役割はどのようなものである、と自認されているのでしょう。

Wakkun:自分の場合は、堅実にプレイをしていくということが最大の役割だと思ってます。ライヴでもそうですし、レコーディングでも技術の面でバンドに貢献していきたいんですよ。ソロも他ではなかなかないような特殊なフレージングを交ぜて弾いたりします。

Katsuki:ライヴについて言えば僕もヴィジュアル系出身なんで、魅せるっていう部分も大事にはしつつ、レコーディングや日々のスタジオ・リハーサルも含めて、それぞれの現場では音楽的にみんなを引っ張っていくようなことが多いですね。バンドのリーダー自体は桐子なんですけど、自分はアレンジとかについては主導権を持ってやってますし、現場監督みたいな立ち位置になってると思います。

桐子:作曲っていう意味で言うと、今回のアルバム『THE SUN』ではKatsukiと私がそれぞれ4、5割ずつ、そしてWakkunが「CHAOTIC」の原形を作ってくれました。

Katsuki:ただ、その中にはメンバー同士で共作をしてるのもあるんですよ。そこも意外と、このバンドにとっては大事なポイントになってるのかなと。

桐子:ちなみに、私とKatsukiで共作してるのは「DESTRUCTION」と「Illusion」の2曲です。あと、私とReganのふたりで作ってるのもあって、それは「INSIDE」ですね。「sink」と「FEVER」は私が作曲していて、それ以外はリード・チューンの「RIDE ON」も含めてKatsukiが作っています。