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INTERVIEW

Rorschach.inc

2022.02.14UPDATE

2022年02月号掲載

Rorschach.inc

Member:ロールシャッハ1号(Vo/Scream) ロールシャッハ3号(Gt) ロールシャッハ7号(Ba) ロールシャッハ2号(Dr)

Interviewer:山口 哲生

-1号さんはいかがでした? 地上初ワンマンに関しては。

1号:地上人ごときを楽しませるのは余裕ですね! 12月4日に地上で一番楽しかった空間だと思ったから来なかった人は可哀想だな、損してるな、苦しんで死ぬんじゃないかなって思ってます。

-いい手応えがあったと。

1号:そうですね。やっぱり楽しいというのを忘れたらいけないと思っていて。3号は忙しくてちょっとノイローゼ気味でしたけど(笑)。

3号:はははははは(笑)。

1号:でも、ライヴの最中は楽しいですから。音楽を作っていくというのはそういうことなのかなって思いますけどね。ライヴの瞬間は楽しいんだから、裏では苦しむだけ苦しんでおけばいいんじゃない? っていう。1号はそういう危ないストイックさを持っているので。まぁ、3号はノイローゼ気味でしたけどね。

-そんな3号さんは、初ワンマンはいかがでした?

3号:どうしようかな? っていうのはありましたよね。やっぱ初ライヴやから。

1号:真面目だねぇ。

3号:いや、ちょっと考えすぎだったかなって。このバンドでやったときに、この曲はどんな感じで聴こえるのかとか、見映え的にもどう見えるのかなとか。そういったアクションをどうするのか? ってところが大きかったかな。自分はどうしたいのかとか、周りがこうしているから合わせるのか、こっちに合わせてもらうのかとか、いろいろ考えながらやっていたので。でもまぁ、あと2回ぐらいやれば結構いい感じになると思う。

1号:3号は地上人モードだとロック兄ちゃんみたいな感じなんですけど、ステージの上ではすごく周りを見るタイプのアーティストなんですよ。どう合わせるかとかをしっかりやれるプロ中のプロみたいなところがあるので。だから逆にね、センターでステージに立たせたらどうなるのかなっていう。

3号:いや、それも初めてやったから、どうしよう......って(笑)。

1号:どちらかというと人を立たせるパフォーマンスをする人なんですよ。だから、ライヴからのあのMVっていうのは面白かったですね。あとバスドラが燃えてます。

-そこもMVの推しどころということで。2号さんは、初ワンマンはいかがでした?

2号:僕も3号と一緒でしたね。どうやってライヴをやろうかなって気持ちはありつつ、今日はこんな感じでやってみようというのを決めて臨んでいたので。緊張もある程度あったんですけど、これぐらいが平均点でそれ以上のことは絶対にやるって課題はクリアできたから、ここからどう進化させていくか? っていう。将来的にもうちょっと爆発力を出していきたいのを踏まえて、次のライヴをやってみて......という感じですかね。だから本当に、あと2回ぐらいライヴをやったら、この感じで行けそうだなって。

1号:2回が大事なんだね。

2号:でも、そういうのありますよね?

3号:ある。最初はとにかく自分がどう感じるか、2回目にそれをどう直すか。で、3回目にそれをクリアできればいいから。

2号:そうそう。そしたら確信になるっていうか。

3号:うん。俺も地底では長いことやってきたんでね。出たての高校生なわけでもないんで(笑)。

1号:このバンド、真面目な人が多いですね。

7号:あと、ワンマンでも他のバンドがあまりやっていないことをやったんですよ。「WATCH MEN」を1部と2部合わせて12回やりましたからね。

-それでライヴ・タイトルが"ずっとWATCHMEN"。

1号:先に言い訳をしておくっていう、地底では当たり前のスタイルですね。でも、次はそうならないようにしたいなと思ってます。なので、"ずっとKEMURI"とか。

3号:無理! ずっとは歌えない!

1号&2号&7号:はははははは(笑)。

3号:「KEMURI」はマジで1日1回まで!

1号:("幽☆遊☆白書"の)霊丸みたいな?

3号:そうそう。マジで喉がどっか飛んでくから。

1号:「WATCH MEN」もいろんなバージョンをやったんですよ。2号が歌ったり、3号が歌ったり、7号が歌ったり。「KEMURI」も他の人が歌うときもあるかもしれないですね。

-改めて新曲「KEMURI」についてお聞きしていこうと思いますが、3号さんが歌う曲を作ろうという前提から始まったということでしょうか。

1号:そうです。メイン・ヴォーカルを3号が歌っている裏で、僕がラップしたりシャウトしたりしてメッセージ性を付与していくのを、そもそもずっとやってみたかったんですよね。それをやりたくて、まんまと3号が作ってくれたっていう。

3号:いや、"そういう曲を作って"って言われたんで。

1号:しかもメインがかなりハイトーンなんですよ。で、3号はハイトーンで有名なんで。

3号:別にヴォーカリストでもねぇし(笑)。

1号:でも、こんなにかっこ良くなるか!? っていうぐらい、理想を超えたかっこ良さを出せたと思います。

-3号さんとしては、サウンド的にはここまで発表してきた楽曲の流れを踏まえつつも、ご自身のクリーン・パートをどうすれば生かせるのかを考えて作っていったんですか?

3号:いや、自分のことを考えたのはキーだけです。ぶっちゃけ、どこでも出るっしょ? って感じではあったんですよ。サビしか歌わないし、別に自分がライヴを通してずっと歌っているわけでもないから。いつもは、この人はここまでの高さだからってピークは考えて作りますけど、この曲のメロディに関しては、そういうことは特に何も考えてなくて。とにかくこのコードに対して、自分が思う一番かっこいいものにしようと思って作ったら、あの高さになったんですよ。で、自分でいざ歌ってみたら"高っ!"と思ったんですけど。

1号:だから、1ライヴにつき1回。

3号:うん。だから、歌い分けをすることを考えていたわけじゃなくて、とにかく自分がかっこいいと思う曲を作ろうっていう感じではありました。

-そうやって生まれた曲を聴いて、2号さんとしてはどう思いました?

2号:曲はもう毎回毎回絶対かっこいいし、前作をさらに超えてくるので、やっぱり今回もかっこいいなと思いましたね。ドラムとしては、「メカウサギ」も含めて、今までリリースしてきた曲はバスドラが結構メインで激しかったんですけど、今回はそれ以外の太鼓類も結構激しめになっていて。だから、ドラミングの方向性というか、幅が広がってきたような感じもあります。

3号:ムズそう。

2号:うん。ムズいし速い。

1号:たしかに、イントロからはそういう印象を受けないかもしれないけど、この曲意外と速いんですよ。

3号:"疾走感があるほうがいいよね"っていう話はしてたな。

1号:だからドラムはかなり大変だと思うけど、フレーズ的にも2号の器用さがすごく出てますね。MVのパフォーマンスもかっこ良かったし。

-今回は3号さんがメイン・ヴォーカルを取っていますけど、2号さんは"歌って!"って言われたらどうします?

2号:そこは、この前のライヴもそうでしたけど、やりますよ(笑)。

1号&3号&7号:おぉー!

1号:さすが!

2号:基本的にNGを出さないことが、このバンドでの僕のコンセプトなんで。

1号:向こう見ずなメンバーが揃ってるバンドですね。バンド名、"向こう見ず"に変える? 表記はローマ字とかで。

2号:大文字だね。MUKOUMIZU。

3号:OVER THE SEEとか?

-(笑)7号さんはいかがでしょうか。「KEMURI」について感じたことというと。

7号:曲自体はRorschach.incらしいんですけど、今まではダンサブルで重たい感じだったんですよ。でも、「KEMURI」は今までよりも疾走感がすごくあって。あと、ベースはギターとユニゾンしているところが多いんですけど、サビで結構動いているフレーズがあって、それがすごく好きだし、ここはしっかり弾きたいなっていうポイントになってますね。ただ、ワンマンで初めて「KEMURI」をやったときに、ストラップがポーン! って飛んじゃって、座って弾いてました(笑)。

1号:いや、笑ってんじゃねぇよ。

3号:ははははははは(笑)。ピンが取れたんやな。

1号:でもやっぱ、緊張感のなさがそういうところに繋がってると思うんだけど。

-1号さん、さっきから7号さんに当たりが強くないですか(苦笑)?

1号:いや、7号は赤ちゃんなんで、厳しく言っておかないと。向こう見ずだし。

-7号さんは「KEMURI」のMV撮影はいかがでした?

7号:もともと人間モードのときはガス・マスクをつけたいと思っていたんですけど──

1号:そこ、もうちょっと面白いこと言ってもらっていい? なんかあるじゃん。

7号:.........(撮影場所が)採掘所だったので、空気があんまりきれいじゃなくて。僕、喘息持ちなんですよ。これは良くないということで、急遽ガス・マスクをつけたんですけど。

3号:面白く言えっていうとだいたい面白くなくなるけど、奇跡的に面白くなったな(笑)。

1号:ほんとに喘息?

7号:うん、ほんとに喘息。それをつけて撮影に臨んだんですけど、思ったよりもそれが映えましたね。現場の雰囲気にも合うし。なんか偶然のアレ(産物)じゃないですけど、自分なりにいい見た目で撮影できたなと思います。

-3号さんとしては、それこそセンターで、カメラが目の前にある状態で歌うという撮影をしてみていかがでした?

3号:そもそもカメラが近い理由が嫌なのが、自分の顔が好きじゃないからなんですよ。でも、これはもうしょうがないんで諦めて(笑)、シルエットがかっこ良く見えるようにやろうと思って。一応どういうパフォーマンスをするのか考えてはいたんですけど。

1号:1回カメラを回したあと、全員大絶賛でしたね。明確に照れてたけど(笑)。

3号:俺もね、これはちょっとかっこいい気がすると思った(笑)。

一同:(笑)

2号:そういうの大事(笑)。

3号:いつもはそういうこと思わないんですけどね。