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INTERVIEW

LETITOUT-lelia-

2021.08.10UPDATE

2021年08月号掲載

LETITOUT-lelia-

メンバー:Minaho(Vo/Gt) Kana(Gt) Momo(Ba) Narumi(Dr/Vo)

インタビュアー:杉江 由紀

Let it out=限界なく内にあるものを吐き出していく。そんな意味のバンド名を持つLETITOUT-lelia-は、宮崎県出身のハイブリッド・ガールズ・ロック・バンドとなる。5月に発表された1st EP『L』から、このたび「Love letter」のMVが新たに公開されることになったのを機に、本誌では初インタビューを敢行。明るくみずみずしい魅力に満ちた「Love letter」から受ける印象も大変素晴らしいが、一方でEPの中には「Hi-no-Tori」をはじめとした、ハードでアグレッシヴな激ロック読者にこそオススメしたい楽曲も目白押しだ。どうやら、LETITOUT-lelia-のポテンシャルはまだまだ読みきれないほどの深さと広さを持っていそうだ。

-本誌初登場となるLETITOUT-lelia-は、宮崎県出身のハイブリッド・ガールズ・ロック・バンドとなるそうですが、今年5月には1st EP『L』がリリースされておりまして、このたびはその中から「Love letter」のMVが新たに公開されることになりました。そして、EP『L』自体は、激ロック読者に響きやすそうなラウド/メタル色の強い曲も多く収録されている印象でしたけれども、その中で言うと「Love letter」は非常にキャッチーでポップな雰囲気の楽曲でもあります。どうやら、LETITOUT-lelia-は音楽的にずいぶんと大きな振れ幅を持ったバンドであるようですね。

Minaho:このバンドが始まってから自分たちがずっと成長してきたなかで、今やりたい音楽がどんどん変わっていったり、増えてきたりした結果があのEP『L』なんですよね。とにかく、制作した時点での"今やれることを全部出してしまおう!"という姿勢を詰め込んだものだったので、その結果として結構ハードな曲もあれば、「Love letter」みたいなポップな曲も出てきたということなので、自分たちの中ではそれは意図的に生み出した振れ幅とかではなくて、自然な変化や動きとして捉えている感じなんです。

-なるほど。なお、LETITOUT-lelia-はもともと楽器初心者が集まって始動したバンドであり、MinahoさんがAvril Lavigne、TRIVIUM、KanaさんがMETALLICA、GUNS N' ROSES、MomoさんがLINKIN PARK、SiM、NarumiさんがBON JOVI、Crossfaithなどをフェイヴァリット・アーティストとして挙げていらっしゃいますが、当初はどんなタイプのバンドを目指していらしたのですか?

Minaho:最初は前任のヴォーカルを含めた5人で活動を始めて、一時期はキーボードがいたこともありました。ちなみに、バンドをやりたいと思ったきっかけが、全員ともアニメの"けいおん!"だったりして。結成当時はそれこそもっとポップな雰囲気の曲をわりと多くやっていたんですよ。

Kana:そこから今の4人になってMinahoがギター&ヴォーカルになったんですけど、それ以降はだんだんと音楽性の面でもよりハードなものが増えていったりしながら、4人それぞれのやりたい音楽をLETITOUT-lelia-としてその都度かたちにしてきた、というのがここまでの流れですね。

-そんなLETITOUT-lelia-のみなさんは、普段の曲作りをどのようなプロセスで行っていくことが多いのでしょうか。どの曲もクレジット的には曲も詞もバンド名義になっていますけれど。

Kana:普段はメンバー同士でいろいろリフとか、メロとかのネタを持ち寄って曲として構成していったものを、最終的に全員でまとめるっていう流れのことが多いですし、この「Love letter」の場合も基本はそんな感じでした。

Minaho:パート的なこともあって、だいたいは私がメロディ担当で、Kanaがリフ担当になることが多いですね。

-では、レコーディングの段階で、各パートの見地から「Love letter」について特にこだわった点がありましたら、ぜひ教えてください。

Narumi:この楽曲が最大限に生きるように叩いていくことにこだわりました。特に、頭のイントロ部分のところをはじめとして、強烈にグッと聴き手の耳や心を掴まえるようなドラミングを意識してますね。とにかく、みんなの気持ちを"惹きこんでやる!"っていう気持ちで叩いてます。

-LETITOUT-lelia-には速い曲やパワフルな曲もありますが、こと「Love letter」については、ガールズ・バンドならではの"かわいらしさ"もリズムに漂っていませんか。

Narumi:軽快な雰囲気を出したいな、という気持ちはたしかにありました。ライヴでやったときに、みんなで楽しくジャンプできるようなリズムを大事にしたかったんです。

Momo:軽快なリズムという部分に関しては、私もかなり考えましたね。いつもアンサンブルはすごく重視しているんですけど、この曲に関してはたとえメロはキャッチーだとしても、サウンドにはエクストリームな熱い感情が入っているよ! っていうことをベースの音でちゃんと伝えたかったんです。だから、今回はこういう曲に歪んだ音を入れるって挑戦的なアプローチもしてみました。

-和菓子の"あん"を作る際、ひとつまみの塩を入れるのと入れないのでは、お菓子そのものの味わいの輪郭が明確に変わるのですけれど、今のエピソードはどこかそれと似ていますね。全体的にはポップであっても、そこに隠し味としての歪みや熱さが入ることで、ロック・バンドの曲としての存在感がより引き立っているのだと思います。

Momo:うわー、すごくいい喩えを出してくださってありがとうございます! まさに、隠し味なんだけど、あるのとないのとでは絶対に違うっていう音を入れたかったんです。

Kana:わかる、その感覚。実際この「Love letter」は、LETITOUT-lelia-の曲の中でもいわゆるガールズ・バンドっぽいテイストだと思うんですけど。その中でうちららしさをどう出すか? って考えたら、私としても少しメタリックなギター・リフやギター・ソロとか、実はギター・フレーズだけを聴くと、"結構ハードなことをやってるんだな"って感じてもらえるようなプレイを入れていくことで、"らしさ"を出していくようにしたんですよ。そうすることで、この曲は、聴いてくれたみんなが"飛びたくなるような"躍動感のあるノリに、きっとなっていったんじゃないかと思います。

-それから、Minahoさんはギター&ヴォーカルという立場でいらっしゃいますが、レコーディングでもギターは弾かれたのですか?

Minaho:はい、弾いてます! 私たちはツイン・ギター・バンドでもあるので。「Love letter」ではクリーンっぽい音で弾いてるところがあるんですけど、そこはテンポ感やノリを崩さないように弾きつつも、曲の持っているかわいらしさをできるだけ醸し出していくようにしました。あのへんは、かなり何回もレコーディングで弾き直して納得いくまでやった部分です。あれ、最初は8分(音符)のはずだったんですよ。それを、途中で私からの意見でミュートを入れた16分(音符)に切り替えたんです。

-そうすることによって生まれたのは、より強い躍動感でしたか?

Minaho:そうですね。8分だと普通だなと思っちゃって。普通はイヤだったんです(笑)。

Momo:普通じゃないほうを選んだことで、この曲はより良い方向になったよね!

一同:(※無言で何度も頷く)

-一方、ヴォーカリストとして、Minahoさんが「Love letter」の中で大切にされたのはどんなことでしたか?

Minaho:私の歌っている表情が、聴いている人たちに見えたらいいなと思いながらレコーディングしました。あとは、この曲に限らずですけど、みんなに寄り添うように歌えてるかどうか? というのも常に気にしていたことですね。私は自分がこう歌いたい! ってことよりも、少しでも多くの人たちに自分たちの音楽を届けたい! って気持ちのほうが強いので、その姿勢はいつも忘れないようにしてます。

-なお、この「Love letter」と、EP『L』に収録されている「Hi-no-Tori」を筆頭としたハードなタイプの曲では、Minahoさんの発声方法からしてずいぶんと違いがありますよね。ぶっちゃけ、なんの予備知識もなくこれらの曲を聴くと"別の人が歌っているのでは!?"と思うくらいに声のトーンが違うように感じます。

Minaho:発声方法は、たしかに「Love letter」と他の曲ではまったく違いますね。他のいろんな方たちからも、"これは誰が歌ってるの? Minaho? うっそー!?"ってよく言われるんです(笑)。でも、私的にはこの曲も自分の歌で自分の声だし、別の激しい曲も自分の歌で自分の声なんですよ。どっちも"まんま"な自分なんです。

-つまり、それだけの声色を使いわけるMinahoさんのようなヴォーカリストを擁していることは、LETITOUT-lelia-にとっての大きな武器だと言えそうですね。

Momo:それは間違いないです。本当に Minahoが歌っているというのはライヴに来ていただければ必ずわかることなので、ぜひみなさんにその場で体感してみてほしいですね。