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INTERVIEW

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2019.10.01UPDATE

2019年10月号掲載

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メンバー:VOLT(Vo) UC(Gt) RYOCHI(Ba) YAMAUCHI(Dr)

インタビュアー:荒金 良介

2017年に東京で結成された999999999(キュウ)。昨今珍しいオールドスクールのハードコア/パンクを掲げ、都内を中心に活動している彼らが5曲入りの1stミニ・アルバム『reorganize』を完成させた。活動開始から間もなく大型サーキット・フェス出演などで注目を浴び、今年8月にアジア10ヶ国で開催された"VANS MUSICIANS WANTED 2019"では日本代表の座を獲得。"HOUSE OF VANS CHICAGO"への出演も決定するなど、加速度的にその存在感を高めている。また、フロントマンのVOLTはモデルや役者としても活躍。来年1月に公開される、ラッパー SEEDA原作で話題の映画"花と雨"への出演も果たしている。今回は、メンバー4人に今作に辿り着くまでの道のりを含めて、じっくりと話を訊いた。

-バンド名は九州出身のメンバーが4人揃っていることにも由来しているそうですね。

RYOCHI:はい。僕がきっかけでみんな集まったんですけど、VOLTとは地元が同じ福岡で、ほかのふたりは仕事先(東京)で出会いました。だから、もともと僕以外のメンバーは面識がなくて、寄せ集めのメンバーなんですよ。ハードコア、パンクをやりたいと思い、数字の9って10にならない感じだったり......"?"に形が似ていたりするから、9を9個並べるのも面白いかなと。まぁ、"なんて読むんですか?"とよく聞かれますけどね(笑)。

-九州男児の集まりだな、と思う瞬間はあります?

UC:だいたい、みんなラーメンはとんこつだし(笑)。

YAMAUCHI:あと、男らしいものが好きですね。それを音楽性にも反映させたくて、速くて、強い音になってるのかもしれない。衣装もライヴでは全員黒で統一させています。

RYOCHI:対バンの人がいかつかったりすると、胸がキュンとするので、そういうものに惹かれてしまうのかなと。

-結成の経緯を教えてもらえますか?

RYOCHI:最初はYAMAUCHIを除く3人でパンク・バンドをやりたくて、スタジオでRAMONESのコピーから始めました。VOLTはバンド未経験だったんですけどね。それからドラムのYAMAUCHI君と出会って、FUGAZIのTシャツを着ていたから、それで盛り上がっちゃって。

YAMAUCHI:FUGAZIのTシャツに反応してくる人って、絶対いい人だから(笑)。話してみたら、音楽の趣味も合ったので。当時僕はバンドはやってなかったけど、ドラムを叩いていたという話をしたら、"ディスコ・パンクみたいなバンドをやろうと思うんだけど、セッションしてみない?"と誘われました。

-ディスコ・パンクってどのへんですか?

YAMAUCHI:!!!(CHK CHK CHK)、LCD SOUNDSYSTEMとか、あのへんの音楽ですね。

-RAMONES、ディスコ・パンクとか、現在の音楽性とは隔たりがありますね。

RYOCHI:そうっすね。ブラック・ミュージックとかグルーヴがあるのも好きなので、ディスコ・パンクをやろうと思ったけど、スタジオで合わせたら、どうも違ったんですよ。いろいろ試しているうちに今の音楽になりました。

-VOLTさんはこのバンドで初めてヴォーカルを経験されたんですか?

VOLT:そうっすね。最初はヴォーカルに興味なかったけど、"ステージに立つだけでいい"と言われたんで。

RYOCHI:そんなこと言った(笑)? 記憶にない。自分が求めるヴォーカル像にVOLTがマッチしていたし、カラオケでも歌ったことがないと言うから、余計にこいつをヴォーカルにしたら面白いんじゃないかと。

-VOLTさんの音楽ルーツというと?

VOLT:メロコアですね。Hi-STANDARDが再結成して、宮城県でやった"AIR JAM 2012"を観て、涙が止まらなかったんですよ。東北のためにひとつになるという。あのイベント自体の空気にやられて。バンドをやりたい、ヴォーカルをやりたいというより、人としてそうありたいと思いました。あと、日本のヒップホップも男らしくてかっこいいから、KGDRやNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDも聴いてました。9月9日にやった自分企画のイベント("~VOLT presents~「9vement」")に仙人掌さんにも出てもらったんですけど、大好きですね。それと、高倉 健さんも好きです。親父から"高倉 健みたいな男になれ!"と言われて育てられたから。

一同:ははははは(笑)。

-では、音楽的にはハードコアはそんなに通らず?

VOLT:そうっすね。

YAMAUCHI:ハードコアは僕とRYOCHIさんだけですね。

RYOCHI:VOLTの男らしさとハードコアは親和性が高いと思ったんですよ。そこに引っ張られたところはありますね。声質やキャラもそうだけど、精神性も重んじるジャンルだと思うので、その相性も良かったのかなと。

VOLT:バンドを初めてから、ライヴハウスにもよく遊びに行くようになったんですけど。堅い奴らじゃないと、一緒に盛り上がれなくて。

一同:ははははは(笑)。

VOLT:どうせ生きるなら、曲がったことはやりたくないですね。

YAMAUCHI:ここは太字でしょう(笑)! (VOLTは)仲間をめっちゃ大事にするんですよ。

RYOCHI:あぁ、そうだね。仲間、仁義、礼儀は重んじているなって。それは日々感じます(笑)。

YAMAUCHI:あっ、RYOCHIさんが決めた999999999の標語があって、"ステージ上では暴君たれ、ステージを降りたら紳士たれ"って。それはすごくしっくりきています。

RYOCHI:それはこのバンドを象徴しているかもしれない。そうありたい、という気持ちは強いですからね。

-なるほど。UCさんはどんな音楽を?

UC:NIRVANAから入り、それからスクリーモを聴いて、Elvis Presleyも昔から聴いてますね。僕はこの4人の中でハードコア・パンクはそんなに通ってなくて、普段はCM音楽などの作曲家をやってるんですけど、ここまでシンプルなハードコアは初めてやったんですよ。作曲の仕事でもこういう音楽はほぼやらないから、何か原点に戻れるというか、そこで男らしい音楽を知った感じですね。で、バンドをやり始めてからリーダー(RYOCHI)に"これを聴けよ"って作品を渡されたんですよ。

RYOCHI:オールドスクールが大好きなので、FUGAZI、BAD BRAINSを渡して。