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INTERVIEW

QUEENSRŸCHE

2019.02.21UPDATE

2019年02月号掲載

QUEENSRŸCHE

メンバー:Michael Wilton(Gt)

インタビュアー:荒金 良介

-今作を聴かせてもらい、力強いヘヴィなリフと、何よりQUEENSRŸCHEらしいプログレッシヴな側面を同居させたパワーに満ち溢れた作品に仕上がっていると感じました。こういう感想を聞いて、どう思われますか?

そういう意見を言ってもらえると、俺たちがファンの言葉にちゃんと聴く耳を持っていたんだなって実感できて嬉しいね。俺たちはツアー三昧だから、どんな曲がオーディエンスのエネルギーをゲットできるかを目の当たりにしているんだ。それが、今回多くの曲に表れていると思う。ギター・ワークも多いし、ライヴで盛り上がれそうな曲が多いんだ。

-前作に引き続き、プロデューサー/エンジニアにZEUSSを起用していますが、今回再び彼にお願いした理由を教えてもらえますか?

ZEUSSは俺たちのソングライティングになくてはならない存在になってきているね。彼は俺たちのバンドを理解してくれているし、俺たちの散発的なスケジュールについても理解してくれている(笑)。とてもフレキシブルなんだ。あらゆるアイディアを出して、なおかつ理にかなったものにしてくれるんだ。すべてをまとめることができるし、俺たちがスケジュールを守れるようにしてくれる。ネコの群れを見張っているみたいにね(笑)。

-何か具体的なアドバイスを貰うことはありましたか?

もちろんさ。誰かに対してのアドバイスも不足することがなかったよ。すべてよく考え込まれていたし、ディテールへのこだわりも強かった。

-アルバム名もそうですが、今作は1曲目「Blood Of The Levant」で幕を開けます。"Levant"というのはレバノン地方のことを指していると思うのですが......。

そのとおりだよ。中東の情勢のスナップショットみたいな感じの曲なんだ。情報を与えて、どうしてこんなことになったのか、疑問に思わせる。体制に対して疑問を投げ掛けさせるんだ。

-過去にも戦争をテーマに掲げたコンセプト・アルバム『American Soldier』(2009年リリース)を発表しています。今作も争いを含む世界の現状に目を向けた内容であって、聴き手に考えさせるものと受け取ってもいいのでしょうか?

曲はそれぞれ俺たちの人生経験や、視点のスナップショットになっているんだ。中には特に取り上げたい題材なんかもある。暴政とか独裁とかね。と言っても、俺たちが特定の何かに寄っているわけではないんだ。ただ"Why"を投げ掛けているだけ。どうしてこんな不寛容がまかり通るのかとか......俺たちの曲がみんなにも考えることを促せるといいね。みんなの世界を揺さぶりたいんだ。

-今作の1stシングルに「Man The Machine」をカットしてますよね。アルバムの中でも力強いリフと疾走感が相まって、キャッチーな歌メロも印象的な楽曲です。この楽曲を最初にカットしようと思った理由を教えてください?

曲はみんなでピックアップしたんだけど、とにかくエネルギッシュな印象のやつがいいと思ったんだ。そうしたらワクワクしてもらえると思ってね。「Man The Machine」はアルバムのオープニング曲として検討した曲のひとつでもあるんだ。今のリリースのやり方はというと、レコード会社がリリック・ビデオを作ってくれて、YouTubeでそれを観ることができる。だから、この曲は1stシングルというより1stビデオかな。ティーザーみたいな感じで使ってアルバムを垣間見せて、アルバムの存在を認識してもらう。そうして楽しみにしてもらうんだ(笑)。そのプロモーションに使う楽曲はレコード会社が決めるんだよね。最初に出した2曲はリリック・ビデオなんだ。次の2曲は実際に撮影したビデオになるよ。

-「Dark Reverie」もリリック・ビデオがありましたね。勇壮なコーラス・ワークに加え、ストリングスを導入したドラマチックな曲調に仕上がっています。この曲はどういうふうに作っていったのでしょうか?

QUEENSRŸCHEらしさが表れている曲だよね。プログレの要素もたくさん詰まっているし、とてもメロディックだし、それからソロもふたつあるし......俺たちらしさが全部入っている感じなんだ。

-「Launder The Conscience」は中盤過ぎにきれいなピアノが入るという場面展開が鮮やかで、壮大な雰囲気で締めくくる大胆なアレンジに驚きました。このアイディアは誰が提案したのでしょうか?

あれは俺のアイディアなんだ。実はアルバムのラストに入れるつもりで、最後の方にドラマチックなオーケストレーションを入れた。エンディングとして相応しいと思ってね。俺たち的には、あの曲のアレンジではいろんなことにチャレンジできたと考えている。いろんな方向性を見せながら最後はビッグバン的に終わるしね。意外性のある終わり方にしたかったんだ。それもあって、アルバムの最後になった「Portrait」は、この曲とまったく違う雰囲気のものを持ってきたんだよ。

-そうだったんですね。今作の中で今までやらなかった新しいアプローチというとどんなものがあるのでしょうか? 今言っていただいたラスト2曲もそういう新しいアプローチの一環だと思いますが。

最大のチャレンジは、やっぱりプリプロダクションのスケジュールだったね。曲を書かなくちゃいけなかったし......実際Scott(Rockenfield/Dr)はそれに間に合わなかったんだ。

-育休中でしたっけ?

そう! それもあって、しばらく活動休止中なんだ。で、誰がドラムをやるんだ? という話になった。

-Toddがドラムを叩いている曲があると聞いたのですが。

ああ、そもそもあいつはドラマーだしね。16歳のころからドラムをやっているし、今回のドラム・デモの多くはあいつが書いたものなんだ。だから自然な形で引き継いでいるよ。プリプロダクションの段階では曲も書かないといけなかったし、誰がドラムを叩くかという問題も考えないといけなかった。それで、MIDIのドラム・キットを持ち込んで、Toddがドラムのパートを作ったんだ。俺たちが曲を書くのと同時進行でね。

-そうなんですね。では最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします。

いつもありがとう。そして、QUEENSRŸCHEを信じていてくれて本当に感謝しているよ!