INTERVIEW
SCUMGAMES
2018.07.14UPDATE
2018年07月号掲載
Member:Dollman Tocco(Vo)
Interviewer:山本 真由
これまで、ライヴを中心とした活動でじわじわとその知名度を上げてきている、謎多きミクスチャー・パンク・バンド SCUMGAMES! メンバーの名前や素顔など、ベールに包まれている部分の多かった彼らが、ついに初の全国流通盤『Fuck The Fucking Fuckers』をリリースする。どこか懐かしい西海岸ノリのスケーター・パンク・サウンドに、男女ツイン・ヴォーカルのポップさと、初期衝動に満ちたヘヴィネスがごちゃ混ぜになったオンリーワンのミクスチャー・ロック。そんな音楽性の遊び心に加えて、今作ではNAPALM DEATH超えの"世界一短い楽曲"にも挑戦! 音源リリースで、ますます気になる存在となったSCUMGAMESを代表して、やっとステージ・ネームを明らかにしてくれたDollman Toccoに、バンドと作品についてメール・インタビューで語ってもらった!
-激ロック初登場になりますので、まずは簡単にメンバーの紹介をお願いします。
お世話になります! SCUMGAMESというミクスチャー・パンク・ロック・バンドをやらせていただいてます! 僕が男の方のヴォーカルのDollman Toccoと言います! このたび、元気いっぱいにステージ・ネームを付けることになりました! 恥ずかしがらずにどんどんステージ・ネームを言っていく所存でございます! 男女ツインMCで女性の方がAYAMO ADAMS、そしてベースにDRAGON HOSOI、ギター SEKI、ドラム SHIT-GOD、ヴォーカル・ギターにJ サカモトとなっております! こちらも恥ずかしがらずにゴリゴリ、1分に1回は言っていきます!
-メンバーの素顔や名前など、謎に満ちたバンドという印象ですが、これまでどういった音楽活動をしていたメンバーが集まっているのでしょうか?
音楽活動というか、全員ブラジルの少年院で知り合って、"ヘイ! バンドやらない?"がきっかけです! ちなみに、女ヴォーカルのAYAMO ADAMSは独房でした! 何をやらかしたのか知りませんが。足に8キロの鉛玉つけられてました。
-ところで、プロフィールを公開しない理由は? 何か世界観や設定のようなものがあるのでしょうか......?
ブラジルの......です! あと、永遠の17歳です。永遠の16歳、氣志團の1個上ということになります!
-また、いつごろから正式に活動を開始したのでしょうか? 結成の経緯やこれまでの活動を教えていただけますか?
ちゃんとコンスタントにライヴをやり出したのは1年半くらい前からです。気の合うパンク/ラウドロック・バンドと渋谷や下北で。
-昨年は激ロックがプロデュースするライヴハウス"下北沢LIVEHOLIC"にて自主企画(2017年4月16日に開催した"ヨンバルカン×SCUMGAMES pre. 「UNDER THE TRASH information vol.2」")を開催していますね。これまで音源のリリースはなく、ライヴを中心とした活動をしてきたSCUMGAMESですが、特に印象深いライヴを教えてください。
ライヴは全部しっかり記憶に残ってます! ただ僕、音楽だけというわけではなく、カルチャーやアート、Xスポーツも好きなんで。スケートボードやBMXを入れたライヴ・イベントも主催してます。つまり、ストリートの遊びの延長で、そもそもCDを出すつもりはなく、ライヴだけをしていこうと思ってたのですが。"ライヴをやるために作品を作りたい"という気持ちが芽生え、今回のリリースに繋がりました。人間ってわからないものです! 怖いです。何卒、よろしくお願いします。
アートに関してはかなりのこだわりがあります! 病的です! その中で、スケートボード・カルチャーは根っこに近いところにあります
-男女ツイン・ヴォーカルが特徴的ですが、こういう編成やミクスチャー・スタイルの音楽性となったのには、最初から"こういう方向性のバンドにしよう"というイメージがあったのでしょうか?
難しい質問すぎます! 僕にはかなり高度です! 2行目からは別のことを考えてしまいます。ごめんなさい!
-SCUMGAMESは、パンクを中心に、ハードコア、ラウド、ラップ、スカコアなど、様々なジャンルを織り交ぜたヘヴィなサウンドですが、ポップなパーティー感もありますし、「BIRTH FROM DEATH」のミュージック・ビデオにはTHE BUGGLESのレコードが映ったりもしてて、そういったポップな音楽もルーツにあるのかなと思ったんですが......。実際、メンバーみなさんの音楽的嗜好やルーツはどのあたりなんでしょうか?
あのレコードはAYAMO ADAMSの私物です! ざっくり言うと、僕――あっ、Dollman ToccoもAYAMO ADAMSも、クラブ・ロック・ミュージックというか、ダンス・ロックが好きなんだと思います! 僕に関して言うと、ハードコア、ヘビー・メタル、グランジからレゲエ、フレンチ・ポップ、モッズ・ミュージック、テクノまで、ひと舐めはしてきました! 雑食です。でも"ルーツは?"と聞かれると、はっきり"パンク"と答えます! あっ、パンクの定義は僕なりのですけど。例えば、Bob Marleyはレゲエですけど、パンクを感じてましたし、Kurt Cobain(NIRVANA/Vo/Gt)も、グランジですがパンクを感じてました。レッチリ(RED HOT CHILI PEPPERS)やビースティ(BEASTIE BOYS)も同じくです! アートに関しても、岡本太郎や横尾忠則からはビンビン"パンク"スピリッツが突き刺さります!
-また、音楽性だけでなく、メンバーのファッションなどからもスケーター・カルチャーとの親和性を感じますが、ファッションやアートワークへのこだわりを教えてください。
恥ずかしながら、アートに関してはかなりのこだわりがあります! 病的です! その中で、スケートボード・カルチャーは根っこに近いところにあります。とくにDOGTOWNを代表とするオールドもののグラフィックにはよだれ出っぱなしです! ちなみに、オーリー(※スケートボードと一緒にジャンプする技)は地上というか、空中0.3ミリ! 友達に"アリンコまたぎ"というトリック名をいただきました。