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INTERVIEW

Sick.

2018.04.25UPDATE

2018年05月号掲載

Sick.

メンバー:Tatsuki Nakanishi.(Vo) Fuki Konishi.(Gt) Lyu Sakai.(Gt) Tokio Ozaki.(Ba) Shiyu Nagahashi.(Support Dr)

インタビュアー:杉江 由紀

-なるほど。では、そのようなスタンスを目指すようになった理由も知りたいですね。

Tatsuki:僕は15~16歳のころからヴィジュアル系を始めて、今23歳なのでだいたい8年前後はやってきたことになるんですよね。そのなかである程度の経験を積みつつ、いろんな人とも話をしているうちに、気づいたんです。ひとつの世界だけに閉じこもっていても、可能性は大して広がらないなって。

Fuki:Sick.というバンドの将来を考えても、あるいはヴィジュアル系というシーンの先々を考えても、自分たちの方からもっと広い世界に出ていって、より多くのものを収穫していくことが大事だろうなと考えたんです。

Tatsuki:今って結構カオスじゃないですか。もともとはほかのジャンルにいたバンドが、"俺らもメイクしたらイケるんじゃね?"みたいな感覚でヴィジュアル系の世界に参入してくるケースも増えてきたでしょう? そこも僕からしたら微妙で、"メイクさえすれば、ヴィジュアル系って認められるなんてチョロいと思ってるんちゃうん!?"って思うわけですよ。こっちは、ずっと愛情を持ってそれをやってきたわけなのに。

-つまり、今度は自分たちの方からヴィジュアル系の血脈とSick.の看板を背負って、あえてここから他の世界に踏み込んでいってやろうと考えたわけですね。

Tatsuki:そういうことなんですよ。まだ23歳とはいえ、僕も"若い"って言われ続けてもう8年経っちゃいましたからね(笑)。なんとかルーキーでいられるうちに、ここで視野を広げてやっていかな! とFukiとも話していたんです。

-そのような背景は、新メンバーであるTokioさんとLyuさんを選んでいく際にも影響を及ぼしたことになりそうですね。

Tatsuki:もちろん、それもありました。以前のSick.は、客観的に見たら演奏面以上にキャラをやや重視した体制だったところもありましたし、3人とも歳下やったんで、自分が彼らを引っ張っていくというか、俗に言うバイト・リーダー的なポジションで動いていくことがすごく多かったんですよ(笑)。

-バイト・リーダーとは、言い得て妙な表現です(笑)。

Tatsuki:僕はどちらかというと、本来は"かわいがられる"立場で育ってきた方の人間で(笑)、そのバイト・リーダーっていう立場はどうも荷が重くなってきたところもあったので、ここで年上のメンバーふたりを迎えることで、バンド内のパワー・バランスもよりいいかたちになったんじゃないかと思いますね。僕のことを彼らはなんでも受け止めてくれるので、すごくやりやすくなりました。

Fuki:サウンド的な面でも、自分としては"もう1本ギターが欲しい"ということはずっと思っていたんですよ。それに、どうせ迎え入れるなら自分と同等もしくは自分以上の技術や経験がある人じゃないと、自分のためにもバンドのためにもならへんな、という気持ちもあったので、僕にないものを多く持っているLyuさんがいるこの体制は、本当にSick.にとって待望のかたちだと言えます。

Tatsuki:たぶん、ここは誤解してる人も多いんですけどね。別に、僕らはLast Day Dreamからふたりを"引き抜いた"わけではないんですよ。何しろ、Last Day Dreamは俺らからしたらジャンル自体は違えどリスペクトしてきたバンドですから。経緯としては、脱退したTokio君を最初に誘って、そのあとのLyu君の加入に関してはさっきの話をさらに詳しく説明すると、もともとはサポートとしての仕事をお願いしようと思っていたんです。自分たちの音楽のクオリティを高めるために、1本ごとのライヴとかそれぞれの場面でギャラを払ってでも参加してほしかったんですよ。話はそこから始まっていて、最終的にはLyu君がSick.への加入を決断してくれたということですからね。そこだけは、この場ではっきりと言っておきたいです。

Tokio:水面下では、ここまでにいろんなドラマがあったんですよ(笑)。

Tatsuki:ついでに、ここでもうひとつ初告白をしてもいいですか。

-どうぞご遠慮なく。

Tatsuki:僕はこれまで公式発表だと血液型はAB型としていたんですが、あれは嘘で、本当はB型なんです。前にやっていたバンドで、設定として全員AB型とプロフィールを決めてしまって以来、そのままで来ていただけなんですけどね。今回のその水面下のドラマの中では、僕のB型らしさが相当炸裂したと思います(笑)。

-Lyuさんからすると、Sick.へ加入する最大の決め手はなんだったのでしょう。

Lyu:まぁ、遡ると自分自身も姉貴の影響でヴィジュアル系は意外と好きだったし、そこに対する偏見は一切なかったですからね。しかも、Sick.の音そのものは自分がこれまでやってきた音楽と相通ずるところが結構あったんですよ。そのうえMVもセンスフルだし、その中で自分がギターを弾くっていうのも面白そうだなと思ったんですよね。"あとはもう、人間性次第だな"と思ったときに、Tatsukiの言動や行動から彼の本気も感じたので、入ることを決めたんです。

Tatsuki:B型特有のノリでガンガンいきましたから(笑)。オチとしては、"そうか。じゃあ、お前を知るために本気で顔面を1発殴らしてもらおうか!"って言われて、"いいですよ!"って答えたら、Lyuさんにめっちゃ優しく拳で撫でられました。年上だけど"かわいい!"ってなっちゃいましたよ(笑)。

Lyu:......(照笑)。

-非常に微笑ましいエピソードですね。なお、今日この場にはドラマー Shiyuさんもいらっしゃっていますが、現状ではサポート・メンバーとのこと。ただし、"ここにいる"ということは、単なるサポートとは少しわけが違いそうですね。

Tatsuki:これだけのメンツが揃ったので、ドラムも上手いに越したことはないなと思ったんですよ。

Fuki:でも、身近なところではその人材がなかなか見つからなかったんです。

Tatsuki:上手い人で、バンドをやっていない人なんていないですからねぇ。じゃあ、どうしよう......となったときに、僕の後輩のバンドのサポートもしているShiyuの存在が浮上したんです。ライヴを観てもめっちゃ上手やし、話をさせてもらったらサポートを引き受けてくれました。

-Shiyuさんは、いくつかのバンドのサポートをしながら、ソロモンというバンドの正式メンバーとして活動されているそうで。

Shiyu:ソロモンの方は月にライヴが1~2回程度のペースなので、その合間にサポートをさせてもらってます。Tatsukiさんとは2年くらい前から面識があって、ちょっと前にはSick.ともそのTatsukiさんの後輩バンドのサポートとして対バンをさせてもらっていて、今回改めて依頼があったときも"ぜひやらせてください!"ということで話を受けさせてもらいました。でも、その段階ではこのメンバーのことはまったく知らなかったんですよね。それで、練習の1日目にスタジオに行ったら"えっ? あのラスデイ(Last Day Dream)のふたりがおる!"ってめっちゃびっくりしました(笑)。今もまだ、この中で自分が叩かせてもらえているというのが不思議すぎてヤバいです!

Tatsuki:俺としては、いずれはLyu君がShiyuの顔を拳で撫でる日がやってきたらいいなと思っているんですよ(笑)。

Fuki:そっと優しくね(笑)。