INTERVIEW
Femtocell
2018.03.13UPDATE
2018年03月号掲載
Member:CHACO(Vo) Ryota(Gt)
Interviewer:宮久保 仁貴
-横浜を拠点に活動されていますが、最近の横浜の音楽シーンについてどう思われますか?
CHACO:今の横浜にはぽっかり穴が空いちゃった感を常日頃感じています。club Lizard YOKOHAMAがなくなった(※2017年3月閉店)のは結構大きかったかなって。昔はツアーでいろんなアーティストさんが横浜に寄ってくれたんですけど、神奈川バンドの県外への流出もそうですし、そもそも今の横浜に若手バンドが本当にいなくて、寂しくはありますね。昔はやっぱり、先輩バンドが築き上げた横浜のシーンが熱かったですし、それに憧れて私たちもバンドを始めたので。
Ryota:実際僕たちも横浜が拠点ではあるんですが、ここ最近は力を蓄える意味合いも込めて、東京でのライヴがメインになっています。僕たちの力が総合的にいろんな面でアップしたら、満を持して横浜に凱旋したいですね。
CHACO:そういう意味では、『Substrate』のリリース・ツアー(4月から開催する[Femtocell 1st Full album "Substrate" Release Tour - Circulation-])で横浜も回るので、そこで自分たちの成長を見せられたらなって思ってます。
-リリース・ツアーの1本目、4月7日の渋谷CYCLONE公演はCHACOさんの生誕祭も兼ねていますね。こちらの意気込みなどをお聞きできればと思います。
CHACO:毎年私の誕生日近辺でイベントを打たせてもらったんですけど、今回はちょうどリリースのタイミングも重なったので、同時に行わせていただくことにしました。今までの私の生誕祭イベントに来てくれたお客さんにも、私自身の成長と、バンドの成長を見てもらえる日になればいいなと思います。この4年間で"こんなに成長したよ! そしてこんな素晴らしい誕生日を迎えたよ!"ってな感じで、バーンとやりたいなと意気込んでいます!
-今回のツアーは全国各地を回られますね。
CHACO:今回初めて行くライヴハウスも多いです。秋田と神戸は初めて行きますね!
-ツアー・ファイナル(7月7日)の会場は渋谷clubasiaで、Femtocell史上最大の挑戦になりますね。
CHACO:今まで縁があって、渋谷のCLUB QUATTROやTSUTAYA O-WESTなどの大舞台に出演させてもらったんですけど、自分たち発信のそれではなかったんです。今回を機に、自分たち発信で何か残せないかなと思いつつ、挑戦の意味も込めてclubasiaを選ばせてもらいました。
-今年はますますバンドとして飛躍の年になりそうですね! Femtocellは今年で結成4年になりますが、今年の抱負を教えていただけますか?
CHACO:一昨年は立ち止まる瞬間が結構あって、それこそメンバーが抜けたりとか、それに伴う自分自身の気分の浮き沈みもあったり、売れることを考えた年だったんですよ。そして、去年やっと活動できるようになり、そのつらかった経験もバネにして進んでやろうって思っています! メンバー同士で困難を一緒に乗り越えたんで、絆がすごく強くなりました。初期から残ってる3人も"イチから頑張ろう!"という気持ちで新しいメンバーを迎えたんで、一緒にここまでステップアップできたかなという1年でしたね。今年はアルバムも出るしツアーもあるし新しい挑戦もあるし、12月31日まで突っ走っていきたいと思います!
Ryota:僕自身も止まることなく走り続けたいですね!
-最後に激ロックの読者にメッセージをお願いします。
Ryota:もちろん激しめな音楽であって、最終的なジャンルという点では実際僕たちも悩んでいました。形式上、エモとかスクリーモみたいなジャンルに括られてはいるんですけども、もともと僕らがやりたかったものを貫いて、正直な感情のままに活動を続けてきたんです。本当に悩んでたときはポップス路線かアイドル路線、もしくはハード路線なのかラウド路線なのかっていうのをはっきり決めなきゃいけないなっていう気持ちがあったんですけど、それを覆してくれたのが意外にもCHACOの生き様でした。ひとつのことにこだわった頭でっかちな考え方じゃなくて、いろんな視野からいろんなことを見分ける、彼女はそんな広い視野の考え方を持っている人なんですよ。要は彼女の考えと同じく、白か黒かに決めるんじゃなくて、"グレー"な世界観を『Substrate』では形にできたと思うんですよね! なので、新しい音楽ジャンルを見るような目で見てもらって、言い換えるなら"グレーな存在"もいるんだなと思ってFemtocellの音楽を聴いていただけたらいいなと思います。
CHACO:純粋に自分が好きなアーティストさん、先輩たちが載っている激ロックに自分たちが載ることの感動と感慨深さがすごいです! "載っていいの!?"みたいな。今回の機会をいただくにあたり、応援してくれているファンの方、今回のアルバム制作に携わってくれた方とか、様々な人たちの支えがあったからここまでやってこれたと感じています。これからそういった激ロックの先輩たちの世界に足を踏み入れるというか、仲間入りさせてください! よろしくお願いします!