INTERVIEW
CATS EYE
2018.02.06UPDATE
2018年02月号掲載
Member:Ryo(Vo/Ba) Yuu(Gt/Cho) Kenshiro(Gt/Cho) Lenju(Dr/Cho)
Interviewer:荒金 良介
CATS EYEの最新ミニ・アルバム『キョウダイゲンカ』は、バンドのアイデンティティをさらに突き詰めた内容に仕上がった。Ryo&Yuu兄弟でリード・ヴォーカルと作詞作曲の役割分担をきっぱり分けることで、音楽性に新たな彩りと広がりをもたらしている。"日本語パンク"の系譜に位置しながら、その流れからはみ出したユニークな曲調を揃え、一筋縄ではいかない曲展開にもドキドキさせられっぱなし。1曲1曲に確固たる個性を確立させた今作について、メンバー4人に話を訊いた。
-いきなりですが、"CATS EYE"というバンド名は世代的に漫画"シティーハンター"が思い浮かんで......(※"シティーハンター"内で"キャッツアイ"という喫茶店が登場する)。
Kenshiro:よく言われますね。(由来は)絶対そっち系だと思われます(笑)。
Ryo:もともとはTAKEさん(SHACHI/Gt/Vo)のサングラスの(型の)名前が"キャッツアイ"と言うんで......。
-あっ、そこから取ったんですね!
Kenshiro:SHACHIは大好きですからね。
Ryo:初期は実際にキャッツアイをかけてライヴもやってたんですよ。
-マジですか(笑)。
Ryo:あのサングラスをかけたらわかるんですけど、まったく前が見えなくて。何もできないから、すぐにやめました。
-(笑)そうなんですね。バンド自体は今年で結成16年目に入りますよね?
Ryo:そうですね。結成時はコピバンで、学生のころからずっとやってますからね。
Kenshiro:オリジナルをやり始めたのは上京(2004年)してからなんですよ。
-当時はどんなコピーをやってました?
Ryo:Hi-STANDARD、MONGOL800、SHACHIとか。僕の実家の車庫にドラムを置いて、特にSHACHIはずっとコピーしてました。あと、SABOTENだったり。
Kenshiro:10-FEETとかね。
-そして結成から12年の時を経て、デビュー・ミニ・アルバム『My owner is CATS』(2014年リリース)を発表してますが、ずいぶんリリースまで時間を要してますね。
Ryo:その前がふたり(Yuu、Lenju)が入ったタイミングでしたからね。
Kenshiro:その作品から今と同じTAKEさんのレーベル("DUSTBOX RECORDS")から出すようになったんですよ。
-今のメンバー4人になって変わったところは?
Yuu:作詞作曲を僕と兄ちゃん(Ryo/※YuuとRyoは実の兄弟)でやることになったことが大きいですね。僕は結構ワガママを言うので......もともとRyoのカラーが強かったんですけど、それが半々になりましたからね。今回の音源から交互に歌ってます。
Ryo:俺はすげぇ助かってます。弟が曲を作ることで煽られるというか、やらなきゃ! と思いますからね。
Yuu:アルバム名もそういう意味合いがあって。俺が作ってくると、負けじと作ってくるし。兄ちゃんが作ると、俺もやらなきゃと思えますからね。今回はあえて色分けをはっきりして、アルバム名を見て、"兄弟なのかな?"と思ってもらえるようにしました。
-パンチのあるアルバム名ですよね。おふたり(Kenshiro、Lenju)はどうですか?
Kenshiro:俺も最初にアルバム名を聞いたときは、どんな感じなんだろ? と思ったんですけど。今まではYuuが作った曲をRyoが歌うこともあったので、そういう感じかなと思ったら、Yuuが作った曲はYuuが歌うという。最初はビックリしたけど、アルバム名どおりにいいアルバムができたなと思います。
Lenju:僕はドラムのパターンだけふたり(Ryo、Yuu)の要望どおりにして、どっちが歌うにしてもいい形になるように考えました。
-今作から棲み分けをはっきりしようと?
Yuu:あえてパキッと分けた感じはありますね。兄ちゃんの曲に歌詞を書くパターンもあったけど、はっきりと3曲ずつに分けて、最後の曲(「LETTER」)だけは兄ちゃんが作曲、俺が作詞みたいな感じにしました。
Ryo:曲を作るけど、歌詞は苦手でなかなかできなくて、(Yuuの方が)歌詞にこだわる方だから、やってもらいました。
Yuu:曲のメロディは兄ちゃんの方がいいなと思ったりして。僕が大枠を決めているんですけど、内容はアルバム名から先行した部分もあるんですよ。まだまだバンドを広める段階なので、兄弟でやってること、ふたりの作詞作曲者がいることが伝わればいいかなと。CATS EYEとしての新しさを出したかったし、SHACHIっぽさを出したかったのもあります。