INTERVIEW
CATS EYE
2018.02.06UPDATE
2018年02月号掲載
Member:Ryo(Vo/Ba) Yuu(Gt/Cho) Kenshiro(Gt/Cho) Lenju(Dr/Cho)
Interviewer:荒金 良介
-なぜこのタイミングでSHACHIっぽさを意識したんですか?
Yuu:それは後付けもあるんですけどね(笑)。でも、SHACHIを知ってる人なら、"(SHACHI)っぽい"と思う人もいるかなと思います。
-バンドの音楽的原点ですもんね。
Ryo:そうですね。でも今回はアレンジが一番大変でした。こだわるところはこだわったし、ギターに関しても細かく言いましたからね。
-バンド内に作曲者がふたりいると、その人のクセや要望に応じて、変えなければいけないことも出てきますよね?
Kenshiro:そうですね。今は楽しいですけどね。終わり良ければすべて良しみたいな。いろいろあるけど、受け止めてあげたいなという気持ちが強くて。
-Kenshiroさんは優しいですね(笑)。
Ryo:ドラムに関しては、僕の曲はなんとなくニュアンスでいいよって言ってスムーズに進むんですけど、彼(Yuu)の場合はドラムにこうして! という注文が多くて。
Yuu:いや、今回、ギターに関してはめちゃくちゃ言ったけど、ドラムはこういう感じでアレンジして、と言っただけで。意地なのか、そのまま完コピしてましたけど。
Lenju:"完コピしろ"って言わなかった(笑)? 今までやったことがないリズムだったので、難しかったですね。身体に馴染むまで時間がかかりました。あまり作曲者のイメージを崩したくないし、作曲者が歌うから、歌うのに適したリズム感で作ってるだろうなと思ったから。Ryoさんの曲はわりとすんなりいったんですけどね。
Yuu:兄ちゃんの曲はスタジオで決めることが多くて。僕はいろいろ試したい方なので、スタジオ内では収まらないんですよ。自宅でデモを打ち込みで作るので、作り方も全然違いますからね。いまも試行錯誤しているので、これからも変わりそうだなと思ってます。
-そういう意味で今作は"新たなスタート"と言える作品なんですね。
Ryo:そうっすね。1曲1曲違うので、面白いと思います。今までの中で一番頭を抱えたし、曲作りからレコーディングまでは大変でしたけど、思い入れの強い作品になりました。
-頭を抱えたというと?
Ryo:僕、プライベートで上手くいかないことばかりで、モチベーションがなかなか上がらなかったので......心が折れかけたけど、やるしかねぇ! って。それを含めて、良く頑張ったなと。
-そうだったんですね。では、今作を完成させた率直な感想を聞いてもいいですか?
Kenshiro:Ryoの曲は好きな部分が似ているので、あっ、いいな! ってスッと入ってくるんですけど、Yuuが作ってくる曲は完成するまでわからないところもちょこちょこあって。でも、最終的にはいい感じになったと思います。
Yuu:新しいことをやりたいんで、すごく変なこともやってますからね(笑)。今までにないものを作りたい気持ちが強くて。このアレンジにこのアレンジを重ねたら、どうなるのかなって。結果、めっちゃ変になったらどうしようって不安になることもあったんですけど(笑)。
-今作の中だと、どの曲ですか?
Yuu:「LONELY」は凸凹したリズムを作ったんですよ。リズムにこだわって、あえて変な感じにしました。あと、「SUMMER GLOOM REMIX」も僕がCATS EYEに入って、最初に作った曲のリミックスなんですよ。リミックスはヒップホップの文化だけど、僕は高校時代ずっとヒップホップばかり聴いてましたからね。DJもやってて、レコードも集めていたので、こっち(パンク)にない感性を出したら面白いかなって。
-たしかにRyoさんが作る曲はパンキッシュで、Yuuさんが作る曲は一概に日本語パンクとは言い難いユニークな曲調です。
Ryo:僕はパンク・ロックがすげぇ好きだから、それしかできなくて。
Yuu:兄ちゃんの曲はライヴ映えするのかなと思いますけど、僕の曲はヘッドホンで聴くと、変なリズムだなと思われるのかなって(笑)。
-Lenjuさんはどうですか?
Lenju:Ryoさんが作る曲はやってることは変わらないけど、そのときの心境が曲調や歌詞に出ているなと思います。Yuuさんの曲はあえて変にしていると言ってたけど、これで大丈夫なのかな? と思うこともあって(笑)。ツアーを回ってみて、その結果はわかるのかな。