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INTERVIEW

DON BROCO

2018.01.22UPDATE

2018年02月号掲載

DON BROCO

Member:Simon Delaney(Gt) Matt Donnelly(Dr)

Interviewer:吉羽 さおり

-いろんな出来事や考えが曲になっていくと思うんですが、バンドとしては感情的にどういう想いが突き動かされて、曲になることが多いですか。

Simon:それは、正直さ、誠意かな。さっきも話していたように、無理をして自分たちをどこかに当てはめにいくようなことも僕らはしないし。歌詞はヴォーカルのRobが主に書いているけど、常に自分たちの気持ちを正直に書いていると思う。それは、実際に目にした出来事を書くこともあるし、自分の信念を書くこともあるし、そのどちらにしても、自分たちを総括してるものとしては、正直さというものがあると思う。真摯なことをやっていないと、音楽的にも歌詞でも、聴いている人にはバレてしまうと思うんだよね。

-それも、経験から培った感覚ですかね。

Matt:そうだね。個人的に体験したことや、自分の近しい人に起こった出来事を書いているけれど、最初から信じて書く、自分の信念を書くということは貫いてきたつもりで。今回の新しいアルバムでは特に、自分たちの周りの世界とか、自分の周りの人々との、関わりみたいなものが歌詞に表れている気がしていて。それこそ、タイトルにもある"テクノロジー"の進化が、人間にどんな影響を及ぼしているのかとかね。今、技術の進化は、人間の感情にも大きな影響を及ぼしていると思うんだ。そういったことについてすべて書こうと思ったら、1枚のアルバムでは到底網羅しきれないくらい幅広いトピックになっていくとも思うんだけど。そういう、僕らの日常生活とは切り離して考えられないテクノロジーというのが、今回の大きなトピックのひとつになっているんだ。

-また個人的にすごく気になったというか、懐かしいなと感じたのが、今回のアルバムの中で、例えば「Everybody」、「Greatness」などで、これでもかっていうくらいにカウベルをふんだんに使っていて。これが耳に飛び込んでくるんです。

Simon:そうなんだよね、大好きなんだよカウベル!

Matt:史上最高の楽器のひとつだと思うんだよね。

Simon:みんな最近あんまり使ってないから、僕らがカウベルを復活させているんだよ。

Matt:この間、UKでのフェスのときにはクラウド・サーフしてる男の人に叩いてもらったりしてね(笑)。カウベル・バンドとして有名になれたらいいよね(笑)。

-では、次に日本にきたときに、カウベルが活躍するのを願ってます。

Matt:他にもカウベル・ソングはあるからね。それも全部、やろうと思ってるよ。

-そして2月にニュー・アルバムが出たあとは、冒頭で話が出たMAN WITH A MISSIONとのUKツアー、そしてアメリカでの大きなツアーも予定されています。このアルバムを携えての、アメリカ・ツアーへの期待感、目標っていうのはありますか。

Matt:アメリカに初めてツアーに行ったのが、2017年の4月だったんだ。まだまだ、アメリカでの活動に関しては初期段階だとわかっているから、とにかくできるだけたくさんの人の前でプレイしたいし、また新しいところも回れたらとは思ってる。今回はカナダでのライヴも2ヶ所入ってるから、とにかく自分たちの名前を広めていきたいし、名前は聞いたことがあるけど、なんだろうこいつらって思っている人にも、ぜひ観てもらいたい。何しろアメリカは大きいから、時間がかかるのはわかってるんだけど、少しずつでも広めていきたいと思ってる。

-そして、日本にまた来てくれるのも楽しみにしてます。

Simon:すぐに戻って来れるようにするよ!

Matt:人も温かいし、食事も最高だしね(笑)。