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INTERVIEW

BREATH OF NIBIRU

2018.01.11UPDATE

2018年01月号掲載

BREATH OF NIBIRU

メンバー:Gianluca Ferro(Gt) Nick Pierce(Dr)

インタビュアー:菅谷 透

多弦ギターを自在に操るイタリア出身のギタリスト、Gianluca Ferroと、UNEARTHなどでの活動で知られるエクストリーム・ドラマー、Nick Pierceによるプログレッシヴ・メタル・プロジェクト、BREATH OF NIBIRUが、デビュー・アルバム『Skyline Bazaar』をリリース。結成の経緯や異なるジャンルに属する彼らがどのようにして本作を作り上げたか、そして耳慣れない"Nibiru"というバンド名の由来などをふたりに語ってもらった。

-激ロック初登場ということで、まずは読者に向けて自己紹介をお願いできますか?

Gianluca:やぁ、みんな! 激ロックに登場することができてとても光栄だよ。僕はソロ・アーティストで、心の兄弟であるNickとともにBREATH OF NIBIRUを結成したんだ。これまで3枚のソロ・アルバムをリリースしてきて、3枚目(2017年4月リリースの『A Hole In The Ocean』)は『Skyline Bazaar』と同じくKING RECORDSよりリリースされたんだよ。

Nick:Nick Pierceだ。イタリアの友人Gianluca FerroとふたりでBREATH OF NIBIRUとして活動しているよ。

-BREATH OF NIBIRUを結成した経緯や、おふたりが知り合ったきっかけについて教えていただけますか。

Nick:Gianlucaと僕はワシントン州のタコマで共通の友人を通じて出会ったんだ。2010年ごろだったかな。そのころ僕は"CULLING THE WEAK"というバンドでドラムをやっていて、演奏動画を見たGianlucaがすぐに連絡してきてくれた。それから僕たちはプロジェクトに向けて話し合いを始めたんだけど、お互いとても似たヴィジョンやコンセプトを持っていた。最初に彼から聴かせてもらった曲は「Road To Sunrise」と「Parallels」で、ふたりでプロジェクトを組むという話に飛びつかざるを得なかったね。この2曲は僕がドラムを入れる前にはほとんどできあがってたけど、ほかの曲はGianlucaと僕が協力してアイディアを出し、互いの関係を築きながら曲の形を作っていったんだ。

Gianluca:そのとおりだね! 2005年に1stソロ・アルバム(『Involution』)をリリースしたとき、北米で流通されるコンピレーションCDに、アルバムから「Q3」という曲が収録されたんだよ。その曲を聴いてくれた人たちから連絡を貰ったんだけど、そのうちのひとりと最終的にとても親しいペン・フレンドになったんだ。彼は、自分の友人にNick Pierceという、アメリカのドラムの大会で勝ち、YouTubeでは伝説的になりつつあるすごいドラマーがいると教えてくれた。そこで僕たちは、連絡を取って一緒にプロジェクトをやることにしたんだよ。

-"Nibiru"という単語は太陽系に存在するとされ、地球に接近したときに人類を滅亡させると言われていた惑星を意味するようですが、こちらが由来なのでしょうか? また、"BREATH OF NIBIRU"というバンド名に込めた意味なども教えていただけますか?

Nick:まさにそれが由来だね。"惑星X"が太陽系には存在し、それが現れると地球の極を不安定にして破壊してしまうという説で、他の説ではこの"惑星X"の地球外生物が太陽系にやってくる、なんていうのもある。その他の研究や歴史的背景についてはみんなが調べられるように、ここでは言わないでおこう。名前に関してはすべてGianlucaのアイディアなんだ。彼は天才だよ!

Gianluca:"Nibiru"には多くの伝説が存在するから、興味深いと思ったんだ。最も有名なのは、"Nibiru Cataclysm(ニビル大変動)"で、地球と、"惑星X"としても知られている"Nibiru"との想像上の破滅的な衝突だ。言語学者のZecharia Sitchinは、Nibiruには聖書で"Nephilim"とも呼ばれている"Anunnaki""という地球外生命体が住んでいると唱えている。古代文献にはこの不思議な地球外生命体が、金や鉱物を求めて地球へやって来たと書かれていると彼は言うんだ。"Nibiru"という名称はSitchinの研究や、彼のシュメール神話の解釈に由来している。実を言うと、イギリス人の友達が僕にいくつかバンド名の候補をくれて、ベストだと思うものを選んだんだ!

-Gianluca はギター・ソロではフュージョンの要素が強く、NickはUNEARTHなどメタルコア・バンドのドラマーとして知られていますが、それぞれの持ち味を活かすためにインストゥルメンタルのDjentというスタイルに辿り着いたのでしょうか? このスタイルに辿り着いた経緯や、考え方もうかがえればと思います。

Gianluca:僕らが"Djent"のムーヴメントに属しているとは思っていないよ。たしかにDjentの要素はあるけど、それは単に僕らがグルーヴやポリリズムに熱心だからだろうね。僕は2004年に1stソロ・アルバムを完成させて、2006年にリリースした。"Djent"という言葉が存在するずっと前にね! 僕とNickはMESHUGGAHの影響をはっきりと受けているけど、それ以外では僕たちは"Djentバンド"だとはまったく思ってない。僕たちはテクニカル・メタル、エクストリーム・メタルやフュージョンに目を向けている一方で、モダンやフレッシュな音楽にもハマってるんだ。また、僕たちは"視覚的"、"映画的"な作曲スタイルを持っていると思う。特に新しい曲では、エレクトロニクスを混ぜたシンフォニックなアプローチも加わっている。こういったサウンド・アプローチとともにリズムの広がりを持たせながら、できる限り個性的であることを心掛けているよ。

Nick:Djentという型にはめようとして曲を作ったわけではないんだ。何曲かはDjentの雰囲気があるかもしれないけど、それよりも僕たちはメタルの多様性をさらに掘り下げることや、曲の中にテーマを入れることを試みてきた。最初に始めたことは、お互いのグルーヴやスタイルを取り入れたプログレッシヴ・メタルへのアプローチで、できあがったグルーヴは必然的にDjentっぽくなったんだ。BREATH OF NIBIRUはインストゥルメンタルのプロジェクトだから、楽曲の映像が浮かび上がるよう作曲することにフォーカスしていて、様々な姿形のものを楽曲に落とし込んでいるんだ。このアルバムがDjentみたいだと言われても構わないし、ブラック・メタルみたいだって言われたら最高に嬉しいね。Gianlucaは苦笑いするだけかもしれないけど......。個人的には、初期のころのDjentは好きだったけど、もう飽きてしまったよ。僕たちが目指している方向ではないね。