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INTERVIEW

BREATH OF NIBIRU

2018.01.11UPDATE

2018年01月号掲載

BREATH OF NIBIRU

Member:Gianluca Ferro(Gt) Nick Pierce(Dr)

Interviewer:菅谷 透

-「Parallels」ではフュージョン的な明るさを持った開放的なギター・ソロと、対比するようなDjentスタイルのアプローチが共存しているのが面白いと感じました。ご自身ではどういった意図をもって作った曲なのでしょうか?

Gianluca:2010年くらいにリフを書いたのを覚えている。イギリスのバンド SIKTHにかなりインスパイアされて、自身のDVDを作る際、新しいアイディアが必要になるときまで、数ヶ月くらいハード・ディスクで寝かせていたんだ。改めてリフを聴いてみたとき、いいとは思ったけど少しワイルドすぎる気もしたから、オープンなフュージョンとメロディックなフレーズでバランスをつけようと考えたんだ。適度な緊張感と解放感が狙いだよ。僕はしょっちゅう新しいアイディアを試しているけど、しばらく寝かせて数ヶ月してから振り返ってみるとさらにいい見方ができるね。

-続く「Additive」は思いっきりDjent要素のみに振ったような曲で、連続する曲でこれだけ振り幅が出てくるとアルバムとして面白いなと思いました。曲ごとの違いや個性は意図的にかなり変えて作っていったのでしょうか?

Nick:「Additive」は一番スペーシーな雰囲気があって、ヘヴィなシンセやグルーヴが混ざり合う、TVゲームのサウンドトラックのような感じだね。この曲はワイルドなことがたくさん起こるけど、曲中はずっとグルーヴをキープしているんだ。収録曲の違いや個性についてだけど、偶然生まれたものだと思うよ。作曲プロセスでは、Gianlucaがギター・パートの候補を送ってくれて、僕もドラムのパートを彼に送っている。僕は彼に向けて書いて、彼も僕に向けて書くんだ。このやり方は僕たちのクリエイティヴィティや探究心を大いに広げてくれた。僕たちにはなんの制約もないから、お互いが納得する曲ができるまでアイディアをぶつけ合うんだ。

-アルバムが進むにつれて「Unmasking The Jesper」、「Exiled In Siberia」など、よりダークでヘヴィなエッセンスが濃くなっていき、最終曲のタイトル・トラック「Skyline Bazaar」では特にヘヴィなリフが際立っているような印象を受けますが、これは意図的なものでしょうか。

Nick:「Exiled In Siberia」と「Skyline Bazaar」は僕たちが書いた最後の2曲だね。意図的に、次回作へと続くような形で今作の最後にこの2曲を配置したんだ。このアルバムの曲を構成するテーマがあって、それが次回作へ移り変わり、組み込まれていくようにしたかったんだよ。全9曲を作る間に、僕はGianlucaのギター・パートを切り貼りしたりドラムのプログラミングをしたりするのがうまくなってきていたから、失礼ながらヘヴィなリフをつけさせてもらったんだよ。そうして送ったものを彼がさらにヘヴィにし、シンセやソロを加えて完成させたんだ。

-日本盤ボーナス・トラックには未発表新曲「Nebularization」が収録されていますが、シンセ・サウンドが大々的にフィーチャーされておりアルバム収録曲とはまた違った雰囲気になっていますね。この曲もアルバムと同時期に制作されたのでしょうか。

Nick:この曲は2014年ごろ『Skyline Bazaar』の制作期間に作曲したんだけど、僕が数年後の2017年にイタリアに行くまでレコーディングはしていなかったんだ。初めてイタリアでBREATH OF NIBIRUのライヴをしたときに、ミラノのスタジオでこの曲を録音することを思いついたんだよ。『Skyline Bazaar』と「Nebularization」は異なるスタジオでレコーディングして、別のエンジニアでミックスしたんだ。「Nebularization」のドラムをレコーディングしてから、ふたりでギターやシンセについてのアイディアを話し合ったんだ。正直に言うと、シンセの作曲や微調整はGianlucaがほとんどやってくれたんだよ!

Gianluca:作曲者として僕たちが目指す方向性を表しているから、日本盤にこの曲を収録できて本当に良かったよ。7月にレコーディングして、ほんの数週間前にミックスされたばかりなんだよ! それにこのアルバムのトラック・リストは作曲された順に並んでいるから、アルバム全体で自然な流れを感じられると思う。さっき言ったように、僕たちはさらに視覚的なアプローチに向かっているんだ。映画音楽は僕たちのインスピレーションの大きな源だね。

-日本を除き、本作は2016年にリリースされていますが、今後新作の予定はあるのでしょうか?

Nick:今新曲に取り掛かっているところだから、2018年後半から2019年初めのどこかで新曲を出せたらいいね。

Gianluca:まさに今、新曲の制作に取り掛かっているところだよ。今日の午後の予定では、Nickに新しいフレーズをつけてもらうための素材を送るつもりなんだ。何曲かはほぼ完成していて、今後数ヶ月で次回作を作曲する時間がもっと取れると思うよ!

-最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

Nick:BREATH OF NIBIRUの最新フル・アルバム『Skyline Bazaar』をぜひチェックしてほしい。そしてボーナス・トラックの「Nebularization」の動画もぜひ観てほしいね。みんなのメタル・コミュニティへの貢献やサポートにとても感謝しているんだ。いつかBREATH OF NIBIRUのライヴでみんなに会えることを祈っているよ。

Gianluca:日本でこのアルバムがリリースされて本当に嬉しいんだ! Nickが言ったように、ライヴでみんなに会えることを願っているよ!