MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

BREATH OF NIBIRU

2018.01.11UPDATE

2018年01月号掲載

BREATH OF NIBIRU

メンバー:Gianluca Ferro(Gt) Nick Pierce(Dr)

インタビュアー:菅谷 透

BREATH OF NIBIRUでのアプローチはまさに長い間待ち望んでいたことだったんだ


-Gianlucaにとっては、例えばソロでの最新アルバム『A Hole In The Ocean』の「Inzero」は今作の「Road To Sunrise」にも通じるアプローチなど、もともと今作のようなスタイルには取り組んでいたという印象ですが、今作の制作にあたってソロでのアプローチと違った部分や変えた部分などありましたらうかがえますか?

Gianluca:そうだね、この2曲には共通するリズムがあるんだよ! BREATH OF NIBIRUでは、Nickもかなり作曲に貢献してくれている。彼はDAWで僕のギター・トラックを切り貼りすることで新しいリフを生み出すことができるんだ。新しいリズムのアイディアを考える才能があるんだよ! 僕のソロ作品はSF要素が減って、フュージョンや即興がもっと多いかもしれない。だけど、Nickと仕事したことは僕の作曲アプローチに大きなインパクトを与えたし、ひとりで曲を書くときもNickのやり方でアイディアをまとめることがあったんだ。BREATH OF NIBIRUはソロ作品を制作するうえで大きな影響を与えたと断言できる。だから、僕の新作がBREATH OF NIBIRUと似て聴こえるのかもしれないね。

-Nickにとっては、本プロジェクトはUNEARTHでは絶対にないようなアプローチの連続になりますよね? もともとYouTubeで世界的に目立っていたドラマーということもあって、こういうことを以前からやりたかったのではないかと今作を聴いて感じましたが、実際のところはいかがですか?

Nick:BREATH OF NIBIRUでのアプローチはまさに長い間待ち望んでいたことだったんだ。僕はトラディショナル・グリップ(※マーチング・バンドでよく使われるドラム・スティックの持ち方)でブラストビートを叩く、風変わりなデスメタル・ドラマーというレッテルを貼られていた。YouTubeを観ればわかるようにね(笑)! THE FACELESSで、それからCULLING THE WEAKでプレイすることで、キャリアの最初からこのレッテルに苦しめられた。テクニカル・デスメタルをプレイする一方で僕が本当にやりたかったことは、もう少しテンポを落としたグルーヴィなものだったんだ。Gianlucaとの音楽制作で、いままでできなかったグルーヴやフレーズに挑戦することができたね。UNEARTHでのグルーヴは、BREATH OF NIBIRUとはまったく異なっているんだよ。UNEARTHではとにかく思いっきり叩いて、ブレイクダウンはタメて、中間には小技とスラッシュ・ビート、って感じだった。BREATH OF NIBIRUでは速くてテクニカルなツーバスや自由度の高いフュージョン・パート、ドラムンベースにインスパイアされた部分、プログレなオタクっぽいことまでいろいろなものを取り入れている。チャグも入れてるし、ときどきブラストビートもある。こういう異なるフレーズをプレイするのはワクワクしたし、挑戦的なことだったよ。

-『Skyline Bazaar』の日本リリースおめでとうございます! タイトルの意味や、テーマについて教えていただけますでしょうか?

Nick:アルバムのタイトルは、制作終盤で考えついたんだ。アルバムには異なるスタイルの曲がたくさん並んでいたから、それを称えるようなアルバム・タイトルにしたかったんだよ。ある晩、シアトルに向かって運転しているとき、水平線上に太陽が昇りだして街全体を照らしたことにインスパイアされたんだと思う。その光景が頭に残っていて、最終的にはアルバム・タイトルとして使うことになったんだ。あまり面白い話じゃなかったね(笑)。

-アルバムを通して、ヘヴィなリズムとテクニカルなギター・プレイが高次元でミックスされていると感じました。サウンド面でこだわった点を教えてください。

Gianluca:幸運にも、僕たちはこのジャンルにおいて最も優れたサウンド・エンジニアであるふたりの友人なんだ。Nickは、Jeff Loomisのソロ・アルバムなどをプロデュースしたAaron Smithと大親友だし、僕はソロ作のすべてをプロデュースしてくれた、マスタリング・エンジニアのAndrea Bernie De Bernardiと若いころから友達だ。アルバムのレコーディングでは、Aaronの作るドラム・サウンドがどんなものかをNickがよく知っていたから、彼と一緒に作業を進めることに決めた。Aaronはアルバム全体をミックスし、Andreaがマスタリングを行った。7月にレコーディングした日本盤のボーナス・トラックは、Andreaがすべて手掛けてくれた。僕たちが求めたのは、ドラムとギターのヘヴィさがテクスチャーの透明度やアンビエントなパートに影響しない、タイトで、ヘヴィで、美しいプロダクションだ。たぶんこの場合、一番大変なのはマスターをものすごくクリーンに保ちながら激しい音を作り出すことだと思うから、AaronとAndreaには感謝しないといけないね!

-1曲目の「Road To Sunrise」から、ヘヴィなビートとメロディアス且つ流麗なソロに圧倒されてしまいます。この曲にはGianlucaと同じくイタリアのDESTRAGEのRalph Salati(Gt)がゲスト参加していますが、どういった経緯で参加したのでしょうか?

Gianluca:Ralphは僕の大親友なんだ。2010年にPaul Gilbertのオープニング・アクトを務めたミラノの"ギター・デイ"で彼とMatteo Di Gioia(DESTRAGE /Gt)に会ってから、連絡を取り合うようになったんだ。DESTRAGEのプレイ動画やデモ音源にとても魅了されたから、自然と親しい友人になったよ。Ralphとは僕のギターDVDでも共演しているんだ!

-「Pandoras Dimension」でもイタリア人のAlberto Bollati(Ba)がゲスト参加していますね。GianlucaとAlbertoは共にタッピングを得意とするところがプレイ・スタイルとして重なるところもありますが、Albertoとのコラボレーションはいかがでしたか?

Gianluca:Albertoとは昔からの親友だよ。僕が子どものころ、彼はすでに地元で伝説的な存在だったんだけど、1999年くらいに音楽学校で同僚として働き始めてからは、一緒にクリニックを開催したり"BOUNCING THE OCEAN"というバンドでアルバムをリリースしたりもしたんだ。ふたりともまだ同じ音楽学校で教えているから、ほぼ毎日顔を合わせるんだ(笑)。彼はタッピングが得意なことに加え、多くのスタイルやテクを演奏できる完璧なミュージシャンで、素晴らしいジャズ・べーシストでもあるんだよ! AlbertoはドラマーのMike Terranaが率いるバンドにもいて、今はBUMBLEFOOTと一緒にヨーロッパ・ツアーを回っている。彼は僕の素晴らしい仲間のひとりだから、今回彼と一緒に仕事をするのはとても自然なことだったんだよ。