MENU s

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

AXESSORY

2017.12.06UPDATE

2017年12月号掲載

AXESSORY

メンバー:AKI(Vo/Ba)

インタビュアー:杉江 由紀

黒き新月から始まる物語は、未知なる可能性を秘めている。2015年の活動休止から約2年が過ぎた今、Sadieのベーシスト 亜季がここにきてソロ・プロジェクト"AXESSORY"を起ち上げた。満を持しての発表となるEP『CALL MY NAME』では、作詞作曲およびベース・プレイはもちろんのこと、なんとAKIはヴォーカリストとしての才覚までをも発揮することに。律義で真面目で、音楽に対しての真摯さを人一倍に持っているAKIの踏み出した、新たな第一歩がいかなるものなのかをぜひ確かめてみてほしい。消費されることなく、愛着をもって大事にされる音楽を生み出したいというAKIのまっすぐで強い願いは、そのままこの音に反映されているはずだ。

-2017年夏にAXESSORYは正式に始動を表明しました。2015年秋にSadieが活動休止していたことを考えると、ここに至るまでには約2年の空白期間があったことになりますが、その間のAKIさんが何を思っていたのか、そしてなぜこのソロ・プロジェクト"AXESSORY"を起ち上げることになったのか、というところからまずは教えてください。

音楽活動そのものを続けていくこと自体は、Sadieの活動休止が決まった時点で決めてはいたんです。だからといってSadieが活動休止するまでの間に"次の準備"といいますか......まだ続いているバンドの活動と並行しながら、何か他のことも同時にしつつという形ではあの活動休止のライヴを迎えることはしたくなかったので、それまでは純粋にSadieに専念していたんですね。そして、区切りがついてからはまず普通に自分で別のバンドをするとか、お誘いいただいたバンドに参加するとか、いずれにしてもバンドというスタイルでの音楽活動を続けていくことも視野に入れていましたし、自分でもそれが最も自然なことのような気がしていたんですよ。

-気がしていた、ということは途中で考え方が変わったわけですね。

バンドを組もうといろいろ動き出したり、他からお誘いのお話をいただいたりしていた状況で、自分の中では"活動休止中"という言葉にはずっと引っ掛かっていた部分があったんですけど、途中からその気持ちがだんだんと大きくなっていったんですよ。もちろん、今のシーンで活躍されているミュージシャンの中には複数のバンドをやっていらっしゃる方もいますし、(所属しているバンドが)ひとつじゃないとダメなのか? と訊かれたら、必ずしもそういうことではないのかもしれない、とも思うんです。ただ、僕個人に関してはそこまで器用なタイプではないなと自分で判断したというのがまずそこにはありました。

-そこで初めて、ソロ・プロジェクトという選択肢が出てきたということですか? AKIさんは、物事の考え方が誠実にして真面目ですね。道理や道義というものを、とても大事にしていらっしゃることがその経緯から伝わってきます。

いや、頑固なだけですよ(苦笑)。それに、こういうのって要は自己満足だと思うんです。"僕はそうありたい"とか"僕はこうありたい"から、そうしているだけの話ですからね。それに、この結論に至るまでには葛藤をしていた時期もあったんですよ。昨日は"バンドをしようかな"と考えていたはずだったのに、その翌日には"違うな。バンドじゃない形の方がいいんんじゃないか?"と考え方がコロコロ変わったり。

-そのような葛藤の繰り返しは、どのくらいの期間続いていたのでしょうか。

1年くらいですかね。そういうなかでも、サポートでベースを弾かせていただいたり、表に出させていただくようなチャンスをみなさんがくださっていたので、ベーシストとしての活動を続けながら考えた末に、自分なりのSadieとの向き合い方とはこうである、今の自分が音楽活動をするならこうだろう、というところに行き着きました。

-そして、ソロ・プロジェクトを始動させるにあたり、AKIさんはベースのみならずヴォーカリストとしての役割も自ら果たしていくことになりました。その点がどのような経緯で決まっていったのかも、やはり受け手側としては気になります。

最後の最後まで、歌い手だけは誰かを立てようと思っていましたね。自分で歌うというのは、なかなか思い切れませんでした。消去法で自分で歌わざるを得なくなった、と表現するのがこの場合は正しいです(苦笑)。

-例え消去法だったとしても、歌うことになったからには"何かしらの歌うべき理由"がAKIさんにはあったはずですが、それはなんでしたか。

僕がこれからやっていこうとしていることは、自分が感じていることを音楽としてアウトプットしていくことになりますからね。それを自分の代わりに誰かに歌で表現してもらうというのは、なんか違う気がするって思ってしまったんですよ。

-パーソナルなことを表現するなら、自分自身で完結させた方がいいとの判断ですね。

そうなんです。これは逃げずにやるしかないな、と土壇場で覚悟しました(笑)。

-もともと、歌うこと自体は好きだったり、得意だったりするのですか?

Sadieでバック・コーラスのシャウトをやっていたことがあるくらいで、これまでにメロディを歌うという経験はまったくなかったです。

-なるほど。では、カラオケレベルの話ではいかがですか?

カラオケに行くっていうのは、人に誘われて、年に1回あるかないかくらいですね......。学生時代とかも、みんなと行ったとしても斜に構えて"別に、僕はいいから"っていう感じで、あんまり歌ったことがなかったんです。

-近年の年に1回あるかないかのカラオケで、AKIさんがどんな曲を歌われるのかもこの際ですからぜひ教えていただきたいです。参考までに(笑)。

僕は高い声が出ないんですよ。だから、福山(雅治)さんとかGACKTさんのキーが低めな曲を、たまにちょっとだけ。

-あはは(笑)。AXESSORYにおける音楽性についてはどのようにお考えでしたか。

音楽的な話とは少しズレてしまうのかもしれないですけど、基盤にあったのは"ライヴを観に来てくれる側と、密なキャッチボールをしたいな"という想いでした。