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INTERVIEW

かなでももこ

2017.11.09UPDATE

2017年11月号掲載

かなでももこ

インタビュアー:荒金 良介

かなでももこの1stアルバム『Lush*energy』は、これまでの音楽活動を1枚にパッケージした集大成的な内容と言えるだろう。ロック・プロジェクト5ヶ月連続配信曲に加え、ゲーム・アプリ"NOeSIS"の主題歌、エンディング曲などを網羅した全13曲。メタル、ロック、バラードなど色とりどりの曲調を、多彩な表現力で歌い上げる彼女の実力が遺憾なく発揮された今作。ヴォーカルはもちろん、自ら作詞を手掛けた楽曲もあり、現時点でかなでももこのすべてを詰め込んだ内容に仕上がっている。歌手、声優というふたつの顔を持つ彼女に話を訊いた。

-今日は某カラオケ店で取材ですが、カラオケもよく行かれます?

デビューしてからハードルが上がった気がして、プライベートで行く機会は減りました。自分の曲の練習で行くことはあるんですけどね。

-ハードルが上がったというのは?

よっ、歌手! みたいな感じになるじゃないですか(笑)。それで恥ずかしくなっちゃって。

-かなでさんは現在、歌手と声優という二足の草鞋で活動されてますが、子供のころになりたかった夢は?

歌手になりたかったですね。小学生のときにカラオケに初めて行きました。

-えっ、小学生でカラオケですか?

電車とかに乗らずに行ける場所にカラオケ店があったので、小学校4、5年のころですかね。初めて歌ったときにみんなが聴いてくれて、そのときに特別な気持ちを味わって。歌うのは気持ちいいな、歌うのが好きかもって。それはすごく覚えてます。TVアニメ"おじゃる丸"の主題歌(「詠人」)を歌いました。北島三郎さんが歌ってるんですけどね。

-かなでさんの歌声もちょっと演歌っぽいニュアンスがありますよね?

ありますか? ルーツは北島さんにあるのかもしれないですね(笑)。初めてカラオケで歌った曲ですからね。他はヒット・ソングを歌ってました。中学になると、自我が芽生えて、そのころにはロックな曲を歌ってました。ヴィジュアル系バンドが多かったですね。

-学生時代は何をやってました?

中学がバトミントン部、高校で茶道部、軽音楽部に入ってました。ヴォーカル志望だったので、楽器は弾けなかったんですけど。流行っていたCMを繋げて曲にして歌ってました。"燃焼系アミノ式"(※2003年~2005年に発売されていた清涼飲料水)のCMソングをバンド・バージョンにして歌ってました(笑)。

-2013年に歌手デビューされてますが、そのときは夢が叶ったという感じですか?

そうですね。TVアニメ"革命機ヴァルヴレイヴ"のエンディング曲「赤いメモリーズをあなたに」(2013年リリースの1stシングル表題曲)になるんですけど。歌手デビューする前に、先にテレビで自分の曲が流れたから、不思議な感覚でした。あぁ~! みたいな感じで。

-アニソンでデビューしたことに関しては?

音楽に物語をギュッと封じ込めて届けるのは自分に合ってるのかなと。自分の気持ちを届けたいというより、ゲーム・アプリ"NOeSIS"という物語から作詞をさせていただいんですけど、作品から感じたことをドーンと出す作業の方が魂がこもるんですよね。だから、アニソンを歌うことは合ってるんだろうなと思います。

-実体験を歌詞に綴る人もいますけど、かなでさんの場合は何か題材やテーマがあった方が書きやすい?

自分の人生だけだと限られるけど、アニメだと異世界の話だし、ゲーム・アプリ"NOeSIS"のキャラクターも人間業じゃないこともできるうえで葛藤を抱えたりしてて。自分ができない経験に、自分の経験を重ね合わせて作る作業が楽しいですね。それをみんなにリアルに受け取ってもらうことにやりがいを感じてます。作品と歌がリンクすることで、自分が体験したような気持ちになれたりするし。アニメを観るだけでは理解できない部分まで、歌によってスーッと入ってくれたら嬉しいなと。

-なるほど。

アニメ、映画もそうですけど、また違う人生を知ることができるわけじゃないですか。例えば映画でも殺し屋とか、犯罪者系というか(笑)、そういうものが好きですね。犯人が逃亡中にたまたま子供と出会って、一緒に車で旅をするみたいな。それは犯罪者じゃなければ体験できないことだから。映画の名前は思い出せないんですけど......強盗したのかな、子供を人質に取ったけど、それから愛情が芽生えるみたいな。自分では絶対に体験できないけど、その中で共感する部分は見いだせますからね。例えばアニメの曲を歌うときも、私ならこういう言葉で表現しようって考えて、それがファンの方に届くことが嬉しくて。共感したいんですかね? だから、アニメや映画とか物語から受け止めた感情を歌にしたいんです。他にエージェント、スパイとか、そういう人たちがどんどん罠にはめられていくみたいな(笑)。追い込まれて、自分の言葉が誰にも届かない人とか、そういう作品を観て、代弁者になりたいのかなって。

-面白いですね。では、声優デビューの経緯は?

歌手デビューする前に声優の養成学校に行ってたんですよ。声で物語を届けることにすごさや面白さも感じてましたからね。で、学校に通うことで、やっぱり歌を歌いたいという気持ちに気づいて。絶対声優さんになるんだ! という想いでやってる人たちを見ると、私は歌を歌いたいのが一番で、どちらかと言えば声優も面白そうだなという感じだったから。でも学校に通って勉強になることも多かったです。ゲーム・アプリ"NOeSIS"の主題歌(2016年に配信リリースした「OSeINS」)を担当させてもらったことがきっかけで声優さんとしてデビューすることになりました。