MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

BLACK SWEET

2017.11.07UPDATE

2017年11月号掲載

BLACK SWEET

Member:鷲塚 真志(Vo/Gt) 楠 聡史(Gt) 吉田 淳(Ba) 楠 大地(Dr)

Interviewer:宮久保 仁貴

-「Hold On」はアルバム内で唯一日本語詞の曲ですね。本当に名バラードすぎて、メタルを聴かない人が聴いてもドハマりしそうなテイストだと感じました。80~90年代の名バラードが今の時代に生まれ変わったというか。

大地:案外HR/HMバンドのバラードってメタルを聴かない人でも知っていますよね。それこそAEROSMITHの「I Don't Want To Miss A Thing」やMR.BIGの「To Be With You」とか。やっぱりいいものというのは、世代を越えて語り継がれるんだなと思います。そういった曲たちが僕らのバックボーンにあるので、自分たちの音楽性を体現したら「Hold On」が完成しました。様々な経験を経た、僕たちなりの「To Be With You」ですね。

-「Night Racer」は疾走感且つ哀愁感のあるメロディが琴線に触れる名曲ですね! 今回ギターでex-TORNADO-GRENADEの真壁雄太さんが参加されていますが、こちらの経緯を教えて下さい。

大地:2016年の10月あたりにTORNADO-GRENADEと絡むようになりました。僕たちの世代で正統派ピュア・メタルなバンドがなかなかいないこともあって、すぐに仲良くなりました。ツアーにも一緒に行ったり、飯を食べたりする仲でして、"純粋にプレイヤーとしてカッコいいので、今回もし良かったら弾いてくれませんか?"と聞いたら、ふたつ返事で了承してくれました。

-BLACK SWEET自体のスキルももちろんありつつ、彼の影響でより高度なサウンドが展開されていますね。それこそメロディしかり、構成しかり、テクニックしかり、本当に20代の若者が産み出したサウンドとは思えないほど、素晴らしい出来だと思います。

大地:たしかに若手あるいは他ジャンルで、インスト曲をアルバムに入れるバンドは少ないですよね。

聡史:それができるのがヘヴィ・メタルのいい点だと思います。アルバムのオープニング・トラックや後ろの方にアクセントになるインスト曲を持ってくるのは一種の美学だと考えています。

吉田:「Night Racer」に関しては、聡史が派手なキーボード・ソロを弾いているんですよ。他にもキーボードが入る曲がありますが、アルバム全編を通して打ち込みではなく彼が弾いています。

聡史:何度も録り直してメンバーに怒られましたね(笑)。

-今作を通して聴いてみて、非常にモダンなサウンド・メイクが施されていますね。レコーディングやミックス、マスタリングはどなたが行われたのでしょうか?

鷲塚:今回はレコーディングしたスタジオがVoid]]]Labというスタジオで、レコーディングとミックスはイナリリュウヒさんの手によるものです。彼はTYRANT OF MARYの雷斗(Vo/Gt)さんのお兄さんで、メタル界隈のレコーディングをすごく経験されている方です。今回初めてお世話になったんですが、メタル特有のサウンド・メイキングの道筋を示してくれて、一緒に歩んでいくようにアルバム行程を詰めることができました。マスタリングはGALAXY BLAST MASTERINGの橋本さんにお願いしました。

-お互いに歩んでいける関係は素晴らしいですね。

鷲塚:イナリさんは経験豊かな方なので、本当に今回勉強させていただきました。もし2ndを録るとなった際には、再び歩んでいけたら、と思います。

-今回の特設サイトは幅広いジャンルの方からコメントをいただいていますね。BLACK SWEETが数々の方から期待されていることの表れだと思っていますが、こちらはいかがでしょうか?

鷲塚:ロック・バー Sweet RockのAkiさんに関しては、店名がSTRYPERが由来だし、そして僕たち自身スウィート・メタルを自称しているのだから、ご挨拶に行かなきゃダメだろ! ということで、お店にお邪魔しました。ここ最近のお付き合いにはなりますが、僕たちが初めてSweet Rockに行ったとき、STRYPERがライヴで投げた聖書が店の中に2、3冊置いてあったのを見つけまして。他にも、店内でかかっているBGMがメロデイアス・ハード・ロックと、僕たちのテイストと非常にマッチしまして、初めて会ったときから意気投合し、今回コメントをいただきました。

吉田:Sweet Rockは本当に居心地がいいからね!

-では、個々人の音楽的なヒーローを教えて下さい。

聡史:僕のヒーローは一択で、MR.BIG/RACER XのギターのPaul Gilbertです。プレイ面も作曲面もバラエティに富んでいて、大好きです。タッピングやスキッピング、レガートやマシンガン・ピッキングなどのプレイは多大に影響を受けていますね。

吉田:僕が一番好きなベーシストはLUNA SEAのJ(Ba)さんです。僕たちBLACK SWEETが目指しているのは"シンプルにカッコいい"というところなんですが、その点でJさんのプレイは本当に影響を受けました。ステージの立ち居振る舞いもそうですし、音もローがしっかり出ていて、且つ輪郭もギラギラしたロックの音を奏でていて。でもベース・ラインはすごくメロディアスだったりするので、僕自身BLACK SWEETで弾くベース・スタイルに取り入れています。あんなふうにカッコよくなりたいと思い、日々模索しています。