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INTERVIEW

C-GATE

2017.07.04UPDATE

C-GATE

Member:K.K.(Vo) RYO(Gt)

Interviewer:山本 真由

2012年に長野県松本市で結成された5人組メタルコア/ポスト・ハードコア・バンド C-GATEが、Crystal Lakeの田浦 楽をプロデューサーに迎え、2ndフル・アルバム『Brightness』をリリースする。高校生時代からHER NAME IN BLOODやa crowd of rebellionなどと共演し、地元に留まらない活動をしてきた彼ら。ゴリゴリのメタルコアと、初期スクリーモ的なパッションに、要所要所で邦ロックのエモーショナルな歌メロを乗せたような、懐かしいような新しいサウンドが特徴的だ。そんな彼らの持てる力をすべて注ぎ込んだ気迫が感じられる今作、そしてバンドについて、メンバーのK.K.とRYOにメール・インタビューで答えてもらった。

-激ロックでは初めてのインタビューとなりますので、まずは基本的なことから。バンド結成の経緯について教えてください。

RYO:もともとは、高校の軽音部で現在のTaishi(Gt)、K.K.、Hiroki(Dr)が出会ってONE OK ROCKのコピーとかしてました(笑)。

K.K.:そこから高校2年生のときにベースのJohnnyが加入して、そこからオリジナル曲を作り出して、デモ音源などたくさん作ったり、東京でもライヴしたり、積極的に活動してました。卒業したあとに上京して、前のギターが脱退してしばらくサポートをしてくれていたRYOがそのまま加入して現在の編成になりました。

-"C-GATE"というバンド名にはどんな意味があるのですか?

K.K.:あー(笑)。よく聞かれるんですけど至ってシンプルで、初期のベースの苗字をそのまま英語にしただけなんです。ガッカリさせたらごめんなさい(笑)。"改名しよう"って話もなくはなかったんですが、やっぱりC-GATEが一番しっくりくるって結論に至りました。

-メンバーのみなさんには、それぞれどのようなバックグラウンドがあるのでしょうか? 音楽を始めたきっかけやこれまでの音楽活動について教えてください。

RYO:僕が音楽を始めた当初は、邦ロックや邦ラウドばかり聴いていて、そこからはかなり影響を受けましたね。もともとギターというより作曲活動に興味があったので、中3のころ、ギターとほぼ一緒にDAWを始めました。C-GATEに加入する前は、曲を作りながらいろんなバンドを転々としていましたね。ほかのメンバーも、基本的には邦ロックなどに影響を受けて音楽を始めて、海外のアーティストやアンダーグラウンド・シーンの音楽を意識しだしたのはここ2~3年だと思います。

-C-GATEの音楽性は、洋楽的なメタルコア/ポスト・ハードコアのヘヴィな側面と、エモーショナルなメロディと日本語詞というキャッチーな側面が表裏一体となったサウンドが特徴的ですが、このようなサウンドのルーツとなっているのは、どんな音楽なのでしょうか?

RYO:最近の楽曲だと、TRAPPED UNDER ICEなどのアグレッシヴなハードコアの影響が強いです。あとはGIDEONEMMUREなどのサウンドを参考にするときもありますね。基本的にはメンバー全員のバックボーンを体現できる音楽形態を目指しているので、ヴォーカル・ラインなどもあえてバック・サウンドと同系統に縛らずに本人の趣向に合わせて一緒に作っています。

-今回のアルバムを全国ディストリビュートするTRIPLE VISION marketingは、シーンを代表するような海外バンドを数多く日本に紹介し、国内最大級のメタルコア/ポスト・ハードコア・イベント"SCREAM OUT FEST"を開催するなど、シーンをリードしてきたTRIPLE VISIONの新部署ですが、今回TRIPLE VISION marketingで全国流通することになった経緯について教えてください。

K.K.:作品を作っていくなかで、今作をもっとたくさんの人に聴いてほしい気持ちが爆発して、プロデュースをしてくれた田浦 楽さんに相談したら、TRIPLE VISIONを紹介してくれました。TRIPLE VISIONの方も興味を持ってくれて、今回その想いを実現することができました。

-TRIPLE VISION系で特に好きなバンドや影響を受けたバンドを挙げるとしたら何になりますか?

K.K.:FOADの存在はやっぱり大きいですね。彼らとは3年くらいの付き合いで、本当に友達って感じなんです。そんな彼らがどんどん大きくなっていって、"俺らもこのままじゃいけない"って、火がついたっていうか、エンジンがかかったんです。同じTRIPLE VISIONだとしてもそのあとに続くつもりはなくて、俺らは俺らなりのやり方で別の道から勝負したいなって考えてます。

-C-GATEは長野県松本市にて結成、現在は都内でも精力的に活動をするなど、活動の幅を広げていますが、地元 松本のロック・シーンについて、どんな特徴があると思いますか?

RYO:すごく無難かもしれないですけど、音楽好きな人が多いですね、大人も若者も(笑)。地元で根強く支えてくれる大人たちがいて、そのおかげでなんの心配もしないで都会で闘える僕らがいて、それらに奮い立たされて音楽に打ち込める若者がいて。毎年面白い奴らが出てくる。そんなとこだと思います。

-また、昨年リリースされた1stフル・アルバム『void』のレコ発イベントを渋谷Milkywayで開催していますが、地元でのライヴと都内でのライヴでは違いを感じますか?

K.K.:完全に別物ですね。都内のライヴは、なんていうかギラギラしてます。やっぱり"勝負してる"って意識が強くて、それがいいんですけどね。松本のライヴはすごい落ち着いて伸び伸びライヴができるんです。"親に成長した自分を見せたい"みたいな。まさに実家に帰ってきたみたいな感じです(笑)。自分にとってはどちらも必要不可欠ですね。

-そして、その1stフル・アルバムから、わずか1年3ヶ月というスパンで今回2ndフル・アルバム『Brightness』のリリースとなるわけですが、完成した作品をご自身ではどのように評価されていますか?

RYO:詰め込めるだけ詰め込みました(笑)。曲の内容的にも、曲数的にも。J-POP好きは歌に唸るだろうし、ハードコア・キッズは身体が動くだろうし、メタル好きはメロイック・サインを掲げられる。そんな作品だと思います。

-1stフル・アルバムのツアーもあり、今年3月にはライヴハウス限定シングル『BE UP IN ARMS』をリリースしていますので、かなりタイトなスケジュールの中で楽曲制作をされていたのではないかと思うのですが、『BE UP IN ARMS』以前にアルバムを制作する流れは決まっていたのでしょうか?

K.K.:決まっていました。やっぱり、止まってる暇はないってのはメンバー全員常に思っていたので、『void』をリリースして2ヶ月後にはもう曲作りを始めてましたね。"次のアルバムが勝負の1枚になる"って話はメンバーともしてたので、『Brightness』についてはかなりの時間をかけてじっくり制作に臨みました。