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INTERVIEW

GOODBYE TO THE HERO

2017.06.19UPDATE

2017年06月号掲載

GOODBYE TO THE HERO

Member:Kazuma(Vo) Satoji(Gt) Masashi(Gt) Kissy(Ba) Mitsu(Dr)

Interviewer:吉羽 さおり

新しいものを否定せず、いいと思ったものを自分たちの色に変えていきたい


-今作で気になったのが、最後に収録されている「California」(Track.7)という曲で。この曲だけ、他の曲とは違ったタッチでもありますよね。

Satoji:これは、さよならGood-byeのときの曲で、それをリメイクしたんです。僕がカリフォルニアに行って感じたことを、そのまま曲にしたもので。この曲だけ歌詞も含め、めっちゃポップじゃないですか。基本的に、メタルで暗い曲ばかりだったりするので、その差し色じゃないですけど、イージーコアというか、ポップな感じの曲が1曲あってもいいなと。さっきMasashiが言っていた、HAWAIIAN6もそうじゃないですか。泣きの歌謡曲に、ポンと明るい曲が入ってくるみたいな。そういうのも欲しいなと。で、それを最後の方に持ってくるという。

-はい、最後に来たのでなおさら驚きましたね。これもありなんだっていう。

Satoji:"えぇ!?"ってなるでしょ。それが面白いところなんですよ。こういう一面もあります、みたいなね。それもさっきお話ししたんですけど、"こうじゃないとダメだ"って概念にとらわれたくないという気持ちで、この曲を入れたのかもしれないですね。みんなポップスやポップ・パンクで育ってきたので、こういう差し色のような曲もたまにあるんです。

-Kazumaさんは、この「California」では歌い方がだいぶ変わるんじゃないですか。

Kazuma:そうですね。何がしたいバンドなんやろっていう印象をたまに持たれたりするんですけど、全部やりたいことなので。やりたいことを単純にやっているだけなんです。

Satoji:もともと、「California」をリメイクしようって言い出したのもKazumaですからね。"これをリメイクしたいんですよ"、"え、やる?"って感じで。リメイクして、メタルコア、ポスト・ハードコアとか、今の僕らのテイストにアレンジするというのもKazumaがやりたかったことのひとつだったんです。

-自分たちでは、対バンからはどう見られていると思っていますか。

Satoji:どうなんでしょうね。ライヴを組んでくれるブッカーの方とか、結構困ってるんじゃないですかね(笑)。

Masashi:たしかに。どこに当てようかと。

Satoji:たまに普通のパンク・ロックのイベントにも出たりしますしね。それも裏を返せば、僕らの武器になるんじゃないかなと。

-そうですね。前回のEP『0:00』(2015年リリース)は、ANDREWさん(TIGHT RECORDS)がレコーディング・エンジニアを担当していましたが、今回の作品ではどなたがやっているんですか。

Satoji:今回は僕が自分でやってます。今、僕が個人的にエンジニア、サウンド・プロデューサーもしているんです。

-ラウドなサウンドということで、よりエンジニア的なところも重要になってくると思うのですが、音の面で参考にしたり、この感じがいいなと思っているのはどういったものですか。

Satoji:海外ですと、メタルコアの音が好きなので、プロデューサーのJoey Sturgis、Cameron Mizell、あとはWill Putney、この3人がすごく好きですね。僕ら、LIKE MOTHS TO FLAMESが好きなんですけど。彼らのアルバム『When We Don't Exist』(2011年リリースの1stアルバム)のエンジニアがWill Putneyで──だいたい、どの作品もそうなんですけど。そのアルバムを聴いて、めちゃめちゃ影響を受けたんですよ。

-そういうものを、いかに自分たちの音質としても取り入れてやっていくかですね。

Satoji:音楽って、新しいものがいっぱい出てくるじゃないですか。それに影響を受けて、自分たちなりの表現で形にしていくのが、バンドのスタイルのひとつでもあると思うんです。そのなかでも僕らは、しっかりと新しいものを否定せずに、いいなと思ったものを、自分たちの色に変えていけたらなと思っていますね。