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INTERVIEW

DIMLIM

2017.05.22UPDATE

2017年05月号掲載

DIMLIM

Member:聖(Vo) 竜弥(Gt) 烈(Gt) 翼(Ba) 壱世(Dr)

Interviewer:KAORU

-DIMLIMの音楽性は技術がないと無理ですしね。今おっしゃったthe GazettEについては、私もライヴを観て印象が変わりました。観るたびにどんどんかっこよくなっていきますし、圧倒されます。

翼:そうなんですよ。でかい会場のライヴって音があんまり良くないって言われますけど、the GazettEは小規模なハコより全然音良かったですし。演出もヴィジュアル系らしいことをしているし。

烈:ヴィジュアル系の良い面は、日本独自の文化だっていうところですね。もし自分が外国人だったら、ミクスチャーとかをやりたいんですよ。LIMP BIZKITとか。あとEYES SET TO KILLとかCHIODOSみたいなああいう芋くさい感じのバンドもやってみたいですね。まぁでも、日本人に生まれたし、ヴィジュアル系が大好きなので俺は日本に生まれてよかったなと。

-海外でもヴィジュアル系が流行っていますよね。

烈:そうですね。でも、外国人ってメイクしなくてももともと顔が整ってるじゃないですか。日本人だからこその良さがあると思います。

聖:良い面については、歌詞に合わせてメイクを変えたりもできますし、そういうもの(世界観)を表現しやすい。メイクが暗ければマイナスのイメージを持っていきやすいし、明るい色でキラッとすればプラスのイメージも持ってこれますし。"あー、ヴィジュアル系ね"ってマイナスのイメージで言われることが多いんですけど、良い曲を作って聴かせたら"あれ? これがヴィジュアル系なの?"ってプラスに持っていけるのも強いと思います。

竜弥:僕もみんなと同じで、なんでもできるし、バンドとしての色づけはしやすいですよね。メイクにしても。

-悪いところは浮かばないですか?

竜弥:うーん......。

翼:男がとっつきにくいっていうのはあるかも。

竜弥:まぁそうやなぁ。僕もよくヴィジュアル系のライヴを観に行ってたんですけど、最初は行きづらかったんですよ。女の子だらけのところに行くというのは、恥ずかしいとゆうか。逆もあるのかわからないですけど。

-女の子がハードコアのライヴに行くのと、男性がヴィジュアル系のライヴに行くのは感覚が全然違うでしょうね。

竜弥:そうですね。ちょっと変な目見られたり。自意識過剰かもしれないですけど。

翼:すごくわかるわ。なんとなく見られてるような気が(笑)。でもDIMLIMは今の時点で男のお客さんが来てくれてるのでありがたいですね。

-シークレット・ライヴを行っているそうですが、いまのお客さんはどういうノリなんですか?

壱世:まぁ、普通のバンギャノリなんですけど、そこは聖も迷ってて。こっちから指示しないと動かないんですよね。

-ヴィジュアル系だけじゃないですけど、日本人は踊り方、ノり方がわからない問題っていうのはありますよね。とりあえず8分で拳を上げておくとか。

壱世:この前びっくりしたのが、拳がハーフテンポだったりするんですよね(笑)。今の時代の流行なのか? みたいな(笑)。

-ハーフテンポ(笑)。

翼:楽しんでくれてたら阿波踊りをされててもいいんですよ(笑)。棒立ちでも聴いてくれてるなら全然いいですし。後ろにいてくれれば。

-Deviloofのときはどうだったんですか?

竜弥:カオスでしたね。かなりハーコーがあったりのノリでした。

-聖さんがライヴで意識していることというのは?

聖:ちゃんと意思表示をしようと思ってます。あとは歌詞が重いので、ステージで感情移入しちゃうんですよ。

-英語詞の部分も翻訳をかけると印象が変わりますしね。

聖:そうですね。

-DIMLIMは6月にワンマン・ライヴを控えていますが、すでにソールド・アウト目前とのことですね。始動が楽しみですが、現時点でのメンバーそれぞれの具体的な目標などを教えください。

壱世:Far East Dizainは当たってみたいですね(笑)。ギターのLedaが一番古い付き合いなんですけど。

-(笑)今までお話を聞いてきて、みなさん他のバンドをかなりライバル視しているような?

壱世:いや、ライバル視っていうわけじゃ......。

翼:なくはないでしょ(笑)。

壱世:いやまぁ、ギャフンと言わせてみたいね(笑)。

竜弥:僕は海外進出ですかね。爪跡を残したいですし、定期的にライヴをしに行ければいいなって思います。

烈:行けるところまで突っ走りたいですね。スキルは当然ですけど、バンド自体を。俺は死ぬ気でやるし、全部喰らい尽くします。

翼:なんかヤベぇバンドみたいだな(笑)。

烈:いやいや(笑)。でも、そのくらいの気持ちがないとだめだと思います。逆に今はそれしかないんで。

-サウンドからも殺気を感じますよ。

一同:殺気(笑)。

烈:あとはthe GazettEさんと対バンしたいです(笑)。笑って言ってますけどいつか必ず同じステージに立つ。大先輩ですけど負けたくないです。あとはヴィジュアル系だけじゃないフェスにも出てみたいですね。とにかくいろんな人たちの鼓膜に俺らの音が突き刺さって、ひとりでも多くの人が心動かされればなって思いながら、DIMLIMやっていきます。

翼:バンドとしては、親とか親戚とか友達とかが、俺はこういうバンドやってるんだよねって言ったときに自慢できるような存在になりたいです。"おっ! すげぇじゃん!"って言われるような。自分のファンの人たちにも、"いつか絶対に、売れてない時期から応援していたことを周りに自慢できるよ"って常に言ってるんです。個人としては、こういうバンドだし、ひとりでもいいから俺に影響されて楽器を始める人とか、同じ楽器を使うような人を増やしたいです。

-今はどんな楽器を使ってるんですか? たしかに、自分のモデルの楽器を使ってもらえたら嬉しいでしょうね。

翼:今は取っつきの5弦ベースですけど、いずれ売れたら自分のモデルが出せればいいなと思ってます。俺自身がTAIJIさんに影響されて目指していて、ずっと同じベースを使って、同じタトゥーを入れてるくらい大好きですし。すでに俺と同じエフェクターを使ってくれてる人がいて、LINEの返信企画をやったときに"エフェクターを変えたら音がめっちゃ変わりました"って喜んでくれて。そういう人が増えてくれたら嬉しいなと思います。

-それでは最後に、聖さんの目標を聞かせてください。

聖:今まで生きてきたなかでバカにしてきた奴らとか、踏みにじってきた奴らを全員見返す。そのうえで一番は......認知されたいです。