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INTERVIEW

DIMLIM

2017.05.22UPDATE

2017年05月号掲載

DIMLIM

Member:聖(Vo) 竜弥(Gt) 烈(Gt) 翼(Ba) 壱世(Dr)

Interviewer:KAORU

-ヴィジュアル系で極端に激しいバンドといえばNOCTURNAL BLOODLUSTが代表されますが、いかがですか?

翼:かっこいいなと思います。何がなんでも超えたいですね。

-なるほど。壱世さんはいかがでしょうか?

壱世:最初は、母がRichard Claydermanというピアニスト好きで、ライヴに行きたいなぁと思って初めてライヴに行きました。寝ちゃいましたけど(笑)。それから、母が持っていたCDにX JAPANの『DAHLIA』(1996年リリースの4thアルバム)があって、たぶんピアノが気になってたんでしょうけど、ちょいちょい聴いてました。そこからDIR EN GREYとかが好きになりバンドをやりたいと思うようになりました。

-Richard Claydermanですか。壱世さんもピアノを習っていたんですか?

壱世:小さいとき習わされてはいたんですけど、苦痛すぎて3年くらいで駄々こねて辞めました。今は「ねこふんじゃった」も弾けないです(笑)。

-リフも壱世さんが考えているんですか?

壱世:元になるものは作ってますけど、ギタリストのアレンジの方がいいと思っているので、それはギターに投げますね。

-それでは今回聴かせていただいた3曲とミニ・アルバム『VARIOUS』についてお聞きしていきます。まず、DIMLIMのチューニングは?

壱世:7弦のドロップG#ですね。D.I.D.のころからそうだったので、このままいっちゃおうかなと。

-「アハレワタ」(Track.1)の間奏の最後のギターの和音もかなり変わってますよね。ギタリスト的に難しいのではないですか?

竜弥:いや、ほんとにもう難しいところだらけですよ(笑)。

翼:「アハレワタ」なんてベースもユニゾンばっかりで、Aメロのディリリリリリリッていう部分もまんまユニゾンなんで、マジか!? って(笑)。

-ダウン・チューニングのラウドロックやメタルだと、どうしてもベースが埋もれがちになると思うんですが、DIMLIMのベースは引き立っている、目立つ部分がとても多くてかっこいいなと思いました。

翼:たしかに周りのゴリゴリ系に比べると、ベースはかなり主張してるかもしれないですね。俺が好きなXがそういう音楽でかなりベースが前に出てましたし。

-YouTubeにMVもアップされている「アハレワタ」の歌詞のテーマを教えてください。

聖:今回のアルバムは、全体を通して"愛について"をテーマに歌詞を書いているんですね。自己愛、相手に向ける愛、親に向ける愛......いろいろな愛について書きたいなと思って。「アハレワタ」については他人を愛すときに一番"好き"と表現することって、僕の概念で言うと、相手を自分の中に取り込むことが究極の愛じゃないのかなと思って書きました。でも決めつけるつもりもなくて。MVもグロテスクな感じで描いてはいますけど、いろんな方向から見てもらいたかったんです。

-解釈は聴き手に委ねるということですね。英詞を翻訳するとスカトロフェチズムに近いことも書いてあったり。

一同:スカトロ(笑)。

聖:たしかにありますね(笑)。カニバリズムですね、サイコな感じの。究極のことだと思います。

-サイコ的な、カニバリズム的な映画などからも影響を受けているのでしょうか?

聖:映画は大好きです。"羊たちの沈黙"(1991年公開)とか"ハンニバル"(2001年公開)とか。すごく昔のアニメですけど、"少女椿"(1992年公開)とか。あと"ホーリーマウンテン"(1988年公開)とか。

-MVはとてもショッキングな映像ですが、撮影中のエピソードなどはありますか?

聖:出演した人がレバーを買いにいって、生肉なのに食らいついて......。

竜弥:"レバーお願いします!"って言うところが一番面白かった(笑)。

翼:身体を張って演技してくれました。

-DIMLIMの歌い方においては、どこが一番難しいと感じますか?

聖:低音のシャウトですね。ライヴで表現するのはすごく難しいです。

-「アハレワタ」のラストの部分、少しオペラ風に音程が上がっていく部分も難しそうですよね。

聖:あぁ、あれも大変です(笑)。

壱世:これくらいならいけるっしょ! という感じで作ったんですけどね(笑)。

-なかなかのドSっぷりですね(笑)。でもすごくかっこいいです。

翼:スタジオとかではちゃんと出るんですけど、ライヴだとまだ場慣れもしてないから緊張とかもあるだろうし。

聖:あぁ、ライヴまでにどう喉をどう開けるかがポイントですね。屈伸してみたりしてます(笑)。

-「虚妄の歌」も、とてもかっこいい曲ですしライヴ映えしそうですね。

壱世:そうですね。ライヴを意識して速い曲を作りました。

-オフィシャル・サイトにクレジットされていませんが、アルバムには収録されないんですか?

壱世:「虚妄の歌」は今回のアルバムには入れないんですよ。次回出す予定です。最初にできた曲なので、レコーディングはしたんですけど。