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INTERVIEW

Earthists.

2017.03.08UPDATE

2017年03月号掲載

Earthists.

メンバー:Yui(Vo) Yuta(Gt) Yuto(Gt) Shugo(Ba)

インタビュアー:今谷 重治

-そして2017年1月には"GO WITH ME RECORDS"との契約とデビュー・アルバムとなる今作『DREAMSCAPE』のリリースが発表されました。それと同時にYuya(Dr)さんの加入も発表していますが、GO WITH MEとの契約、そしてYuyaさん加入までの経緯を教えてもらえますでしょうか?

Yui:Yuyaももともと僕の飲み友達で、Yuyaへのオファーは僕個人でかなり早くからしていました。Yuyaは初めて会った瞬間からすぐに仲良くなって、そのあとは本当にたくさん遊んだり飲んだりしました。本格的にバンドに加入しないかと誘ったのは去年の秋頃で、その当時何人かドラマーの候補はいたのですが、その中から正式にYuyaと組むことに決めました。彼は本当に努力家で、今までサポート・ドラマーたちが簡略化していたパートも原曲どおりに叩いてくれたりと、初めてステージでライヴをしたときは脳が震えるほどの感動を覚えました。

-完成した『DREAMSCAPE』は全13曲入りという大ボリュームで、はっきり言って捨て曲が皆無です。すでに公開されていた楽曲や新曲に加え、インタールード的な「Magna」(Track.6)が配置されていたり、テクニカル且つ美メロ漂うインスト楽曲「Radial」(Track.8)もあったりと、アルバムの構成をしっかりと考えて作っていることがわかり、通して聴いても単体で聴いても楽しめる内容です。アルバム全体の構想などをお聞かせください。

Yuto:アルバム全編を通しで一直線にならないよう、かなり入念にメンバーと話し合って曲順を決めました。最初のキャッチーな3曲、そのあとに続く「Resonating Light」(Track.4)と「FLUX」、そしてアンビエントの「Magna」で前編を締めている感じです。「Radial」は実験的に入れてみましたが、思ったよりも流れにメリハリをつけてくれたので入れて良かったなと感じました。

-その中でも去年末に音源が公開された「Resonating Light」には、1月末にソロ・デビューEP『Forn』をリリースした元abstractsのギタリスト ichikaさんが参加されており、素晴らしいギター・プレイを聴かせてくれてます。彼はPassCodeのバック・バンドとしてツアー・メンバーに加わったり、リリースしたEPもAmazonやBandcampでの総合ランキング3位を獲得したりと、シーンでも一目置かれていますが、彼が曲に参加することは予め決まっていたのでしょうか? また、この曲がどのように生まれたのかもお聞かせください。

Yuto:この曲を作っている段階ですでに誰かにフィーチャリングしてもらいたいと思っていたのですが、Yuiが"ichika君はどう?"と提案してくれたのですぐに賛成しました。SNSに上がっている彼の演奏はずっと好きで見ていたので(笑)。全部クリーンで弾いてくれましたが、想像以上に曲に馴染んでいたのでビックリしました(笑)。曲自体は、僕が Earthists.に正式加入する前から書き溜めていたリフのアイディアから作っていきました。初めはギターのチューニングをドロップC#にして作っていましたが、Earthists.に加入してドロップA#まで下げたことにより曲構想の幅がかなり広がったので、わりと早い段階で完成した曲です。中盤のジャジーなコード使いやピアノ、ギター・ソロなど、自分の持っている様々な要素を"Earthists.らしさ"にうまくミックスすることができたかなと思います。

-シンセの音色も相まって壮大且つ叙情的に仕上がった「Cybele」(Track.7)では、初のMVも制作しています。楽曲の持つイメージを具現化した美しく壮大な映像作品にとても惹き込まれますが、THE STARBEMSやSALTY DOGなどの作品も手掛けた経歴を持つ、今作のディレクションを担当したShin Ishiharaさん率いる映像チーム"focusus"とはどのようなやりとりがあったのでしょうか?

Yui:MVに関しては、最初からfocususに依頼をしようと決めておりました。Shinさんは僕らのライヴをかなり初期段階から観ていてくださり、そのときから一緒に作ろうという話はしておりました。なおかつ、僕の頭の中ですでにこのようなMVにしたいという構想や演出が「Cybele」を聴いたそのときから固まっており、それをfocususは忠実に再現し、さらに良いものにしてくれると確信していました。MVは"俯瞰的なイメージ"を自分の中のテーマとしていて、メンバーのキャラクターを個々として打ち出したかったのでメンバー全員で映る演奏シーンはなるべく排除し、映像そのものをメインとした俯瞰的なイメージを持たせました。撮り終えたあとの編集に関しては、こちらは一切の注文はせず、完全にfocususに委託しました。そのおかげで、全体のバランス、イメージに統一感ができ、なおかつ自分らでは気づけなかったバンドの色や楽曲のイメージといったまさに俯瞰的な視点から僕たちを表現できたのではないかと思っております。

-この映像を観て改めてShugoさんの10弦ベースが強烈なインパクトを放ってると感じますが、いったいどのような経緯で10弦ベースを弾くという発想になるのでしょうか?

Shugo:フリーでの活動中、ソロ志向が強かった時期に入手したものです。バンド結成にあたり、"大きくて目立つし面白そうだからこれ弾こう!"程度の軽い考えで使い始めました。たしかに見た目のインパクトは絶大ですが、バンドのアンサンブルの中では広すぎる音域が活かしきれないことや僕の好みの変化などもあり、実は現在は使用していません。MVの撮影が最後の出番でした。

-話は前後しますが、「Dreamscape」(Track.1)、「Footprints」(Track.2)、「Absolutely Zero」(Track.3)と初っ端の3曲でその圧倒的な技術面でのクオリティの高さと、楽曲構成力、至高のメロディを紡ぎ出すセンスの良さなど、Earthists.の魅力を見せつけています。それぞれの曲に込めた想いなどをお聞かせください。

Yui:「Dreamscape」は「FLUX」と同時期にできた曲で、会場販売していたデモで"Radiation"という名前で収録されていたものでした。最初はヴォーカルをすべて録り直そうと思ったのですが、初期衝動的な勢いや危うさが今では出せないニュアンスだなと思いところどころに昔のテイクを残しました。「Footprints」はYutoがEarthists.に入って最初に持ってきた曲でした。ヴォーカルのメロディやシャウト・ラインは全曲僕が書くのですが、この曲は今までのEarthists.にはないものを多く含んでいて、ヴォーカルを乗せるのがとても楽しかったです。レコーディング期間の最中、大好きだったおじいちゃんが亡くなり、もともと作ってあった歌詞を消して、おじいちゃんのことを想いながら新たに歌詞を書き直しました。「Absolutely Zero」はレコーディングも終盤のときに、Yutaがどうしてもこの曲を入れたいとみんなに渡したものでした。スケジュール的にかなり厳しい時期でしたが、メンバー一丸となって一気に仕上げた曲です。なので、曲自体はどっしりと落ち着いた曲調ですが、内に含まれたニュアンスやフレーズにはとても勢いを感じられます。