MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

ONE OK ROCK

2017.01.11UPDATE

2017年01月号掲載

ONE OK ROCK

Member:Taka(Vo)

Interviewer:西廣 智一

-そういえば、リリースに先駆けて「Taking Off」(Track.3)と「Bedroom Warfare」(Track.7)のMVも公開されましたよね。あのMVは海外バンドの、ここ最近の流れに沿った作風で、そこも興味深いなと感じたんです。

アメリカのMVってパターン化していてつまらないけど(笑)、やっぱり画はカッコいいんですよ。日本にももちろんカッコいい映像チームがいて、僕は大好きなんですけど、彼らには彼らの解釈があるから日本のバンドが彼らと組めば、絶対的にカッコいい作品ができる。だから、最終的にはどっちを取るかなんですよね。今の僕らは"海外ではどうなってるのか"を見極めないと納得できない部分がたくさんあって。今までも、なんでもやって納得して次に進むという行動をとってきたので、そういう意味では今は振り切って、あえて海外でMVを撮るようにしてるんです。そうやってひとつひとつ自分の殻を破っていくその逆境がバンドを成長させると、僕は思っているので。僕らは海外のバンドに憧れたアーティストだから、その海外のバンドをいつの日か超えるためにも、やっぱり向こうでエッセンスを吸収することはすごく大事なことなんです。

-洋楽ロックに憧れて始めたONE OK ROCKが国内でオリジナルな存在になった。今度は海外のマナーに則って制作することで、何か新しいものが生まれる可能性が強まるわけですものね。

そうなんです。もう日本でオリジナルは作り切ったので、あとは本物を体感しにいくだけ。その本物を体感したら、あとは日本で作り上げたオリジナルとのミックスを作って、世界で戦う。今は全部がそういう時期なんです。

-そういう意味では、今作は第二のデビュー盤という意味合いもあるのかなと。すごく重要な1枚になりそうですね。

そうですね。完成させた今はすごく満足しているので、そういう意味では充実しているなと思います。

-毎回作品を作り終えたあとは充実感があるかと思いますが、今作のそれは今までとは違うものでしたか?

今回は本当に振り切ったので......むしろ、ツアーやライヴに関してのモチベーションをさらに上げていくっていう、そういう感じなのかな。さっきも言ったように、ヒット曲がなかなかない世の中なので、僕はこの作品を......誤解を恐れずに言ってしまうと、これから始まる"Ambitions Tour"をやるための付録、ライヴに来てくれる人が取っ掛かりやすくするためのBGMだと思っていて。

-ライヴをするために、どんどん新しい作品を作っていく。今やりたいことをアルバムで打ち出して、それがライヴでさらに磨かれていくと。

そうなんです。"Cirque du Soleil"みたいな感じかもしれないですね。毎回テーマを変えるけど、でも"Cirque du Soleil"みたいな。僕は"Cirque du Soleil"が大好きなんで、そういう感じでやっている部分はあるかもしれないですね。

-エンターテイメントとして考えると、すごく正しいやり方かもしれませんね。

合理的なんですよね。

-日本はもちろんですけど、このアルバムが海外でどう受け入れられるかも今から非常に楽しみです。

そうですね。前回の5SOSとのツアーでONE OK ROCKのことを初めて知った人たちにとっては、今作がONE OK ROCKをタイムリーで感じることができる最初の作品になるので、そういう意味でも世界各国に対してすごくいい名刺代わりの1枚になるんじゃないかなと思ってます。