INTERVIEW
ALHAMBRA
2016.12.06UPDATE
2016年12月号掲載
Member:YUHKI(Key) JUNKO(Vo) TOSHIHIRO(Gt)
Interviewer:荒金 良介
-ALHAMBRAはYUHKIさんがGALNERYUSに加入して、1年後の2003年に立ち上げてます。YUHKIさんとJUNKOさんが結成時のオリジナル・メンバーですよね?
YUHKI:そうですね。JUNKOとはその前に別のバンドでも一緒にやっていた仲間なんですよ。当時そのバンドのリーダー以外全員が脱退して、それで結成したのがALHAMBRAなんです。以前はジャパメタ風のプログレがかったバンドだったけど、このバンドはもっと洋楽っぽいダイナミックなサウンドにしようと。
-日本のプログレと言うと、NOVELAとかあのへんの音楽ですか?
YUHKI:まさにNOVELAに影響を受けた音楽でしたね。
-このバンドで洋楽志向が強くなったのは、YUHKIさんのテイストが色濃く反映されてるからですか?
YUHKI:僕は昔からやりたい音楽は変わらなくて。ハード・ロック、メタルを基調にプログレ要素のあるバンドをやりたくて。今は歴代最強のメンバーが揃ったので、かなりテクニカルなこともできるから、今回はその良さも見せられているかなと。
-改めてYUHKIさんの背骨になっている音楽というと?
YUHKI:最初に聴いたロックがDEEP PURPLEで、そのあとプログレ系のUK、EMERSON, LAKE & PALMERとかキーボードがかっこいい音楽に魅せられて。でも基本的にギターが大好きなんですよ。メタルってギター主体の音楽じゃないですか。そのなかでいかにキーボードが対等に共存できるかなと。
-キーボード奏者でありながら、ギターに魅せられる理由は?
YUHKI:僕はギターをやりたかったんですよ(笑)。でもあまり才能がなかったんでしょうね。だから、ギターがまったくわからないわけではないし、興味はあるんですよ。なので、ギターとキーボードというふたつの違うリード楽器がバンド内にいることが理想ですね。
-TOSHIHIROさんはギタリストとしての立場で、キーボードとの絡みで意識することは?
TOSHIHIRO:ツイン・ギターはあまり好きじゃなくて。お互いに合わせないと、ツインにならないから。ただ、ギターとキーボードの掛け合いはめちゃくちゃやりがいを感じます。こういう音楽は常にやってないと、急激にできなくなります。
-鍛えてないと、筋肉が衰える?
TOSHIHIRO:そうなんです。競うわけじゃないけど、気を抜くと、バンド・アンサンブルが崩れちゃうから。だからこそ、やりきったときは達成感があります。
YUHKI:ギターが頑張ると、俺も頑張らなきゃって、いい相乗効果が生まれるんですよ。
-では、JUNKOさんの音楽的なルーツは?
JUNKO:ルーツはさだまさしさんとか、フォーク・ソングなんです。それからロックを聴き始めたきっかけがNOVELAで、ほかのプログレ系の音楽も聴いてました。根っこはNOVELAですね。
-ALHAMBRAの音楽はDREAM THEATERを彷彿させるプログレ・メタルですけど、さらにツッコんだ演奏ですよね?
YUHKI:DREAM THEATERが出てきたときは興味があったけど、今はいい意味で周りを気にせずに好きな音楽を素直に作っています。だから、ほかと比べることもなくなりました。
-この演奏のバトル感はどこから来ているんですか?
YUHKI:あるメンバーのプレイがそう来たなら、自分はこう行くみたいなものがメンバーそれぞれ阿吽の呼吸のように出てくるんですよ。
TOSHIHIRO:若いときはどプログレは聴いてなくて、洋楽の入り口はIRON MAIDENで、LAメタルとかそっち系を多く聴いてました。
-MÖTLEY CRÜE、RATT、GUNS N' ROSESとか?
TOSHIHIRO:まさにそのへんです。で、自分が二十歳のときに(YUHKIと)一緒にバンドをやっていたんですよ。そこで免疫ができたから、YUHKIが作るサウンドは特殊だとは思わなかったです。当時からYUHKIの曲はフルスロットルでした(笑)。
YUHKI:作曲するうえで物理的に不可能でなければ何でもやりたくて。自分が"これが弾けるからこういう曲をやる"という発想はなくて、頭に浮かんだものはできるまでやるんです。たとえそのときに自分が弾けなくてもね。だから、ほかのパートに関して、自分が作ったフレーズなどができるかできないかなんて作曲するときは考えませんよ。
-ははははは(笑)。
TOSHIHIRO:だから、大変なんですよ(笑)。