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INTERVIEW

ALHAMBRA

2016.12.06UPDATE

2016年12月号掲載

ALHAMBRA

Member:YUHKI(Key) JUNKO(Vo) TOSHIHIRO(Gt)

Interviewer:荒金 良介

-3rdアルバム『SOLITUDE』リリース時にやりたかったことは?

YUHKI:2ndアルバム『Fadista』は構築された作品だったけど、『SOLITUDE』ではライヴ感を出したくて。ストレート感、メタル感を意識しました。ライヴではお客さんと掛け合う曲も必要だし、コンパクトな作品を作りたいなと。STRATOVARIUSもお客さんとの掛け合いができるパートや、自然に歌えるメロディを作るから。ぶっちゃけ、ライヴでは細かいことがどうでもよくて(笑)。ライヴはできるだけ大ノリにしたいと思うんですよ。今回はドラマーが替わったので(※2014年7月にHidekiが加入)、プログレ的なアプローチもありつつメタル寄りでやってもらいました。当時の曲と再録曲を比べても、テンポは変えてないし、無駄にリアレンジもしてない。どちらかというとアルバムの流れと世界観を改めて作り直したかったんです。

-それでも十分にテクニカルでプログレッシヴですけどね。

YUHKI:そうですね(笑)。そのなかで"歌モノ"を意識しました。

JUNKO:年月経ってますけど、気持ちの入れ具合は同じ言葉を歌っても、違う感情が湧くところもあって。再録するにあたり、過ごしてきた時間を無駄にしたくなかったから。

YUHKI:無駄に歳取ってないぞって?

JUNKO:そうそう(笑)! バンドの歴史、さらに自分の経験を少しでも歌に乗せられたらいいなと。

YUHKI:僕がディレクションしているんですけど、歌の表現力は深くなってますね。JUNKOのライヴの迫力を音源でも出したかったので、その点はうまくできたと思います。

-TOSHIHIROさんはどうですか?

TOSHIHIRO:音に関しては満足してます。激しさやソリッド感は今までの作品の中で一番出せてると思う。ドラマーが替わったことで、今までと同じ弾き方だとハマらないんですよ。なので、弾き方はかなり変えました。再録だけど、全部新曲という気持ちでやりました。今回はYUHKIがとてもうまくミックスしてくれました。

-音の分離もすごくいいですよね。

YUHKI:大変でした(笑)。CDを聴いて、すべての楽器がコピーできるくらい立体感があるのがいいミックスだと個人的には思うし、ドラムもいい音で録れたし、それも大きな要因だと思います。

今作は新曲と再録曲が自然に同居しているし、作品をトータルで聴かせる内容に仕上がってます。

YUHKI:新たに「Warning You!」を挟むことで世界観が変わるし。ALHAMBRAとしては「Das Rheingold ~ラインの黄金~」みたいな曲がないと締まらないですからね。

-インスト曲「Close Your Eyes」(Track.8)から「Das Rheingold ~ラインの黄金~」の組曲的な流れもいいですね。あと、Track.6「The Key to wish ~約束の鍵~」はポップな曲調で、ギターの音色はVAN HALENっぽさを感じました。

YUHKI:アンプを替えたせいか、乾いたサウンドになってますね。

TOSHIHIRO:VAN HALENは好きなので、そう言ってもらえると嬉しいです。ほかにGeorge Lynch、John Sykes、Yngwie Malmsteen、フュージョン系だとGreg Howeも好きです。テクニカルだけど、メロディアスなものをやりたいので。

-各曲に挟んだリレー形式のソロ・パートも実に聴き応えがありますね。

YUHKI:それも必要なパートですからね。それでまた歌が活きるし、楽器も歌と同じように考えてますから。総力戦ですよ、出せるものは全部出そうと。だから濃くなっちゃうんでしょうね(笑)。今作は従来のファンから生粋のメタラーまで楽しめる作品になったと思います。"プログレ"という言葉がつくと遠慮してしまう人でも、今回はメタル作品として楽しんでもらえるかなと。かなり迫力がある音に仕上がったと思います。