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INTERVIEW

7YEARS TO MIDNIGHT

2016.12.13UPDATE

2016年12月号掲載

7YEARS TO MIDNIGHT

Member:Kento(Vo) Ooto(Gt) Shiban(Gt) TiS(Ba) Shunya(Dr)

Interviewer:荒金 良介

-バンド結成は2013年ですよね?

TiS:厳密に言うと結成はもう少し前で、下に潜ってせこせことやってました。表に名前を出したのが2013年6月です。僕とShunyaは前身バンドのときから一緒で、流動的にメンバーが変わって、体制が安定してから最初の音源(2013年リリースの0.0 EP『The Door To...』)を出しました。

-やりたかった音楽性は?

Shunya:特にこれをやりたいとかはなくて。当時は学生でライヴハウスに出ているようなバンドに憧れていただけです。ただ、自分のバックグラウンドにクラシックがあったから、それを活かせたらいいなと。

-クラシックは何をやっていたんですか?

Shunya:パーカッションをやってました。コンダクターを目指して勉強してたんですよ。ウチの母親がそっち系の先生だったので。

-それからヘヴィな音楽に目覚めて?

Shunya:まずはX JAPANに出会って......あと、自分は福島出身なんですけど、郡山CLUB #9というライヴハウスのスタッフさんからLAMB OF GODのDVDを渡されたんですよ。それを家で観ていたら、親に怒られちゃって。

-(笑)ヘヴィな音楽をやり始めたきっかけはLAMB OF GOD?

Shunya:そうですね。

TiS:当時からメタルコアが飽和してたし、似たり寄ったりのサウンドが多かったんですよ。それでShunyaが作った音源を聴いたときに、他とは違うことを追求しているなと。

-当時憧れていたバンドというと?

Shunya:Remembering Sensationとか......。

TiS:そうですね。あとは国内だと、FEAR FROM THE HATE、THE TWISTED HARBOR TOWNらへんですね。当時流行っていたものを聴いて、同じステージに立ちたいと思ってバンドを始めました。

-Ootoさんはなぜニヤニヤしているんですか?

Ooto:自分がRemembering Sensationのメンバーだったんですよ。"お前らそんなふうに思ってないやろ!"って。

Shunya:ぶっちゃけ、今は何とも思ってないけど、当時はね(笑)。"HER NAME IN BLOODやべぇ!"とかも言ってました。

-では、このバンドの個性を強いて言うなら?

Ooto:Shunyaはクラシックと言ってるけど、映画音楽のテイストが強いのかなと思います。聴いた瞬間に情景が浮かぶ曲にしたくて。そこがテーマでもあり、強みでもあり、困ってるところです。

-困っている点とは?

Ooto:基本的に彼(Shunya)は楽器を弾けないから、全部打ち込みで曲を作るんですよ。指が8本ないと弾けないフレーズ、腕が3本ないと弾けないギター、ベースが3本必要なフレーズとか――

Shunya:もうそのへんでよくない?

一同:はははは(笑)。

Ooto:当時はすごかったですからね。最初に"曲をください"と言ったら、よくわかんないピコピコ音が送られてきて。で、スタジオぎりぎりになって焦って耳コピしたら、人間じゃ弾けないフレーズばかりだったんですよ。"なんだ、このバンドは!"って感じでした(笑)。

-打ち込みで曲を作ることで、他のバンドにはない発想が生まれますよね?

Shunya:プレイヤー目線で作ってないところは強みですね。

Ooto:最近は同期音が入るのは当たり前になってるけど、生楽器と同期を両立させているバンドは少ないのかなと。楽器隊が出すフレーズと、Shunyaが打ち込むシーケンスを混ぜれば面白いものができるかなと思ったんですよ。

Shunya:1、2作目(『The Door To...』、2014年リリースの1.0 EP『Falling into Deep』)はダークな世界観を意識した作品だったんですけど、3作目(2015年リリースの1stシングル『NOVEL』)はヴォーカルが新しくなって、方向転換したんですよ。クラシカルでダークなイメージから脱却して、なんとも言えない感じになっちゃって(笑)。

Ooto:前のヴォーカルはオーセンティックなスクリーモ・ヴォーカルで、SAOSINのAnthony Greenみたいにハイトーンで歌い上げる感じでしたからね。Kentoの場合はスクリーモの歌い回しじゃないので、それを活かすにはどうすればいいかなと。

-Kentoさんはどんな音楽を聴いてました?

Kento:もともとこっち系の音楽は聴いてなくて。前にやっていたバンドがテクニカルなプログレ系だったので、それからPERIPHERYを聴きだしたぐらいです。L'Arc~en~Cielとか国内のバンドは聴いてましたけど、もともと音楽自体あまり聴かないんですよ。YouTubeで有名どころのレーベルは全部チャンネル登録して、新譜が上がったらとりあえず聴くみたいな感じですね。

-ヴォーカルで影響を受けた人は?

Kento:強いて挙げるなら、ONE OK ROCKのTakaさんですね。どちらかと言えば、スクリームはしたくなくて。