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INTERVIEW

7YEARS TO MIDNIGHT

2016.12.13UPDATE

2016年12月号掲載

7YEARS TO MIDNIGHT

Member:Kento(Vo) Ooto(Gt) Shiban(Gt) TiS(Ba) Shunya(Dr)

Interviewer:荒金 良介

-それはなぜ?

Kento:疲れるから。

Ooto:正直か! じゃあ俺も疲れるから、ダウン・ピッキングやめていい(笑)?

Kento:いや、全部ダウンでやってほしいっす。

Shunya:まぁ、お客さんの印象に一番残るのはヴォーカルだから、それさえ良ければバックは何をやってもいいかなと。ただ、ラウド界隈はプレイヤーに興味を持ってる人も多いので、ヴォーカルをメインに持ってくるけど、あっちこっちでいろんな音が鳴ってるみたいな。スルメ的な聴き方ができる曲がいいなと思って、それは意識してます。

-そして、2016年2月にShibanさんが加入し、現在の5人編成になったわけですが。

Ooto:彼(Shiban)は曲も作るんで、また感性が違うなって。

Shiban:加入するまでは本格的にバンドをやったことはなくて。自分の人生設計的にもまだやる予定じゃなかったけど、ふと気がついたら入っていました。メンバーはみんなラウド系のバンドをめちゃくちゃ知ってるので、このバンドに加入してからいろいろ聴くようになったんですよ。もともとクリエイターで一旗揚げたいと思って、アニソンに楽曲提供できるような、わかりやすい曲ばかり書いてました。

-それで今作『Re:』を作るうえでテーマはありました?

Ooto:わかりやすい曲を作ろうと。今まではShunyaの曲が多かったけど、今回は1曲しかなくて、自分が作ったものが4曲と、他のメンバーが作った曲も入ってるんですよ。今回の音源を作る前に3ヶ月連続で新曲をフリー配信したときに、自分たちの音楽を突き詰めたものを提供したつもりだったけど、広がりの限界を感じたんです。

Shunya:聴いた人からの反応もわからないし。

TiS:ダウンロードした人は最初から僕らのことを認知している層ですからね。僕らが手の届いていない層に伝えるには、わかりやすさ、キャッチーさが大事だなと。

Ooto:ただ、キャッチーな曲を作れるのはこのふたり(Ooto、Shiban)で、Shunyaは作り込みたいタイプだから、めっちゃスランプに陥ってました。

Shunya:バンドやめたかったですもん。

一同:はははは(笑)。

Ooto:それで自分やShibanの曲が増えたんです。

-キャッチーな曲を作るにあたって重要だったポイントは?

Shiban:僕はがっつりメロを作って、Kentoと一緒に作り上げました。やっぱりメロディが一番大切だなと。「White Out」(Track.5)は僕が書いたんですよ。骨組みだけあったものを7YEARS TO MIDNIGHTに寄せて作りました。以前、このバンドの音を聴いたときに"きれいで重い"というワードが浮かんだから、それは今作でも変わらないかなと。だから、自分の曲でもそういう印象を与えたくて。

Shunya:コンセプトがあったので、曲はまっさらなところから作ったんですよ。でも正直、楽しくなくて......。だいたい2、3日で1曲作るんですけど、「Reborns」(Track.4)を作るまでに2ヶ月かかったんですよ。メロディはISSUESを聴いて参考にしたり、Kentoの歌い回しも考えたりしながら作りました。

-オープニング曲「Re:」(Track.1)はこのバンドの音楽的特性を象徴してますね。

Ooto:インスト曲に関しては、Shunyaが作るものは最強だと思ってるんですよ。誰もマネできないなって。

-そこはクラシックの素養を活かして?

Ooto:ラウド・バンドはギターの比重が大きくなるけど、それもストリング・セクションのひとつとして捉えてますからね。

-オーケストラみたいな響きを意識して?

Shunya:まさにそのとおりですね。自分はバンド系の楽器に関して無知だから、ギターやベースをやってる人に話を聞くのが一番参考になります。だって、バンドマンだから。

Ooto:じゃあ、お前はなんなんだよ!

一同:はははは(笑)。

-「Re:」、「Reborns」、「White Out」以外はOotoさんが書いた曲ですか?

Ooto:そうですね。自分はひとつひとつのフレーズのインパクトを大事にしたくて。「Accusation」(Track.2)は曲のテーマが、ラウド界の2009年から2016年までのメタルコアを行き来するとこうなるよねってものなんですよ。最初にピョンピョン飛び跳ねるようなASKING ALEXANDRIA、ATTACK ATTACK!がやっていたような感じから始まり、UNDEROATHみたいな宗教チックなサビがきて、AS I LAY DYINGみたいなメロデスかじりすぎた2ビートを入れて、KILLSWITCH ENGAGE、BULLET FOR MY VALENTINEあたりのクサいギャロップ・ビートがあり、KING 810のようなダウン・テンポもありみたいな。