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INTERVIEW

THE ROSEBUD MOUTH

2016.11.09UPDATE

2016年11月号掲載

THE ROSEBUD MOUTH

Member:SEKU(Vo) TAKA(Gt) GAN(Gt)

Interviewer:今谷 重治

ロックンロール行き最終列車のブレーキはぶっ壊れてて、俺の情熱は誰にも止められないんだ! 俺は今夜ロックンロールするんだ! って、そういう初期衝動ですね

-Track.1「Rock And Roll, Get Your Soul!」は初期のころからあり、バンドの顔とも言える華のある楽曲だと思います。いつごろ完成した曲なのでしょうか?

SEKU:これは4人時代のころに完成していて、そのときにこの曲でデモPVみたいなものを撮ってるんですよ。でもどうしても俺の中ではギター1本ではこの曲を表現できなくて。5人になって初めてギター2本で演奏したときに、"俺はなんてカッコいい曲を書いたんだ!"って改めて思いましたね。ショーが始まるぜって......見えませんでしたか? 見えますよね、アリーナのSEが止まって暗転して、客がウォー!!! ってなってるときにこのリフが流れて、照明がバーッとついて、ドカーン! とパイロが爆発すると同時にあのビートが入るんですよ! その感じ、その感じ、みたいな(笑)! この曲はほんとにこのバンドのアンセムだと思ってて、初期からあるんすけど、5人になってからやっぱこの曲は力があるなと。

-2013年にYouTubeで公開されているこの曲の"early years DEMO ver"と、今回収録されている曲は音が違いますが。収録にあたってどのような部分を変えましたか?

SEKU:曲自体の構成とか細かいフレーズは変えてないです。むしろ無駄を極限まで削ぎ落としました。細かすぎることをしないっていうひとつのこだわりがあって。あんまりごちゃごちゃやると、大陸的なスケールのデカい感じがすげぇなくなるんですよ。俺は日本のロックのそういうところがあまり好きじゃなくて。ギターは2本あるんだけど、いかに引き算していくか。引き算のセンスですね。あと歌詞も微妙に変えてあります。音は、あのころとはそもそもメンバーが違うし、スキルも成長してるし、あのPVはあくまでも最初期のTHE ROSEBUD MOUTHのものなので。

-ここで伝えたいことは?

SEKU:もうね、"ロックンロールするぞ!"って。自分が18歳のころロック・バンドがしたくてしたくて、東北本線上り列車に乗って東京に出てきたときの、あのドキドキとワクワクと不安とがすべて入り混じって、"これからロックするぞ、覚悟はいいか東京? ロックンロールで魂掴むぞ!"っていうイメージなんですよ。ロックンロール行き最終列車のブレーキはぶっ壊れてて、俺の情熱は誰にも止められないんだ! 俺は今夜ロックンロールするんだ!! っていう、そういう俺の初期衝動の歌です。だからほんとにこの曲は俺らのロック魂の塊っす!

-Track.2「Rock'N'Roll Chauffeur」は、"西へ 東へ"と日本語詞になるといきなり矢沢永吉さん感がすごく出てきますね。

SEKU:永ちゃん大好きなんすよ俺! 「Rock And Roll, Get Your Soul!」もそうなんですけど、やっぱ日本人なんで、日本語をどっかで使いたいなっていう思いは常にあって。日本のロックにもすごく影響受けてますし。洋楽聴く人って日本のロックはダサいなって思う風潮が少なからずあると思うんすけど、俺はまったくそんなこと思わなくて。言葉っていい意味であんまり重要視してないんですよ。俺が韓国語で歌おうが、ポルトガル語で歌おうが、俺が歌えばロックなんだって思ってるんで。でも日本に生まれて日本でロックやってる者としては日本語は使いたいなと思って。「Rock And Roll, Get Your Soul!」とか「Rock'N'Roll Chauffeur」はいい感じにハマッたから使ってます。

-すごく楽曲にマッチしてますよね。

SEKU:3曲目(「Life In The Groove」)は全部英語なんすよ。ほんとは2番とかで日本語入れてみたいなって試みたんですけど、やっぱ日本語を入れるとダサくなる曲もあるんだなって(笑)。不思議なんすけどね。

-「Life In The Groove」は、タイトルどおりグルーヴ感を意識したサウンドで、演奏していても歌っていても絶対楽しいだろうなと思いますが、どのようにできた曲なんでしょうか?

SEKU:これは最初にアコースティック・ギターで作ってきたんですけど、意識的にちょっとハードでファンキーな感じにしてて。ほんとにこれはグルーヴですよね。

-ギターのおふたりはどうですか?

TAKA:「Rock And Roll, Get Your Soul!」や「Rock'N'Roll Chauffeur」は恥ずかしいくらいのザ・8ビート(笑)! なノリなんですけど、これはわりと踊れる感じだったりするからタイプが違くて。具体的に言うと、音符が細かいのでそれを意識しつつ、でも縮こまりすぎずに楽しんで弾いてますね。

GAN:他の曲がとても暑苦しい感じなので(笑)、もちろん褒め言葉で(笑)。その中ではクールな感じだから、ライヴではワウを使ってグルーヴ感を出してみたり、タイトに弾いてみたり。

-ちなみに暑苦しい方の曲はどういうスピリットで弾いてますか?

GAN:もう、気合だけです!

SEKU:偉いぞ! それでいいんだそれで!

GAN:ミュートしすぎて右手から血が出るくらい。

SEKU:この間ライヴが終わったあとに、"SEKUさん!"って言われてこいつを見たら右手が血だらけで(笑)。"お前それカッコいいじゃん!"って、大好きなんすよそういう奴(笑)。

GAN:スタジオでも血を流しながらやってます(笑)。