－なるほど。意外なルーツが窺えましたね（笑）。

SEKU：そのころ出会ってなくてよかったわ（笑）。

－バンド名の"THE ROSEBUD MOUTH"の由来を教えてください。

SEKU：直訳すると"バラの蕾の口＝花魁の口"って意味なんですけど、4人編成時代のギタリストの案なんです。そいつの唇が赤くて、ガキのころバカにされたって言ってて、それで"THE ROSEBUD MOUTH"に決まったんですよ。で、あるとき外国人の友達と話してたときにこのバンド名の話になって......スラングじゃないんですけど、女性がいるとこでは言いにくいんですが、まぁ、その、要は女性のアレ的なものを連想させる言葉だったらしいんです（笑）。"そんな卑猥なバンド名、カッケー！"って思って、さらに気に入っちゃって（笑）。

－（笑）それでメンバーのみなさんの名前のあとにROSEBUDと？

SEKU：それは俺がRAMONES大好きなんで、"みんなRAMONESみたいにROSEBUDをつけるぞ！"って。それだけです！ 強制っすから（笑）。それに、俺にとってメンバーは家族みたいなもんなんで。

－ちなみにSEKUさん、TAKAさん、GANさんの3人でアコースティック編成でのライヴを行っているそうですが。

SEKU：（GANが）入る前の編成ではやってたんですけど、この3人ではまだやってなくて。来年の頭くらいから再開しようかなと思ってます。EAGLESとかTHE DOOBIE BROTHERSとか、そういうウェスト・コーストな感じやカントリーもすごく好きだから、そういう感じを意図的に表現しようかなと思って。バンドとはちょっと違う一面も見れたりするので。

－今作のサウンドを聴くと、とにかくロックンロールを愛しているんだなということを存分に感じることができますが、主にどなたが作曲をされているのでしょうか？

SEKU：作曲は俺です。

－どんな感じで作曲されるんですか？

SEKU：良い曲ができるときって、"作るぞ！"って感じでは作ってなくて、意外と"日常の1コマの中"にいるときなんですよね（笑）。そのときに、曲のキーワードになるような言葉を決めて鼻歌を口ずさんで、"これ、カッコいいんじゃね！？"って思ったら、録音機に吹き込んでるんですけど。だいたいそんな感じで全部作ってますね。もちろん、アコギ弾きながらとかでも作りますけど。でも作る曲に共通して言えるのが、俺の中では、でっけぇところで、それこそ埼玉スーパーアリーナみたいなところでやってるイメージで全曲作ってるんですよ。なので、スケールのデカいロックンロールになってると思います。

－そして今回、待望のデビューEP『Rock And Roll,Get Your Soul!』がリリースされますが、このEPがバンド初の正式音源になるのでしょうか？

SEKU：そうですね。

TAKA：自主制作はありましたが、正規流通は初めてですね。

－ライヴではたくさん演奏してきている曲たちだとは思いますが、音源として収録するとライヴとはまた違う空気感になることもあると思いますが、今回その点でどうでしたか？

SEKU：俺らのライヴでの凄まじいエナジー、爆発するロック魂の勢いっつーか。やっぱそれをそのままレコーディングしてもアノ感じって出ないじゃないですか。そのへんは試行錯誤しましたね。普通に"商品"としてのクオリティ＋ライヴの"ロック感・熱量"の感じ、それを絶対に表現したくて......もう最高だったでしょ！？

－最高でした（笑）！

SEKU：もう最高なんすよ！ ライヴっぽくもあり、でも音源としてもちゃんとしてて、俺、すっげーカッコいいと思いますもん。聴け！！ って感じ。

－（笑）その感じはすごく伝わってきますし、細部までしっかりこだわって作り込んでるなって思いますね。ライヴの感じを表現しつつ、でも音源としてのクオリティは損なわず。

SEKU：そこのバランスはほんとに、ミックスとか......エンジニアがノイローゼになって途中で投げ出すんじゃねぇか？ ってくらい（笑）、あーでもねぇこーでもねぇって。それくらいやったんで、ほんとに自信ありますね。