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INTERVIEW

Joy Opposites

2016.08.08UPDATE

2016年08月号掲載

Joy Opposites

Member:Adam(Vo/Gt) Tomohiro(Ba) Eiji(Dr)

Interviewer:吉羽 さおり

-サウンドの雰囲気としては、90年代オルタナティヴの香りを感じるのが個人的にすごくいいなと思うんです。サウンドが纏う生々しい空気感もそうだし、メロディも、内容的にも人間の奥底にあるものを音に出すっていう、この感じが今また新鮮だなと。

Adam:ありがとうございます。90年代のバンドは俺らもいっぱい聴いてきて、個人的には大好きですね。NIRVANAやALICE IN CHAINSとか。

-今日のEijiさんのTシャツもちょうどALICE IN CHAINSですね。

Tomohiro:このためだったか。

Eiji:でも今日1回、MASTODONのTシャツを着ました。

Tomohiro:なんで脱いだの(笑)。

Eiji:電車に乗るなと思って(笑)。頭おかしい奴が乗ってきたなと思われるのは嫌だから。

Tomohiro:そういうところあるよね。

-MASTODONは、たしかにヤバそうですけど(笑)。

Adam:でも90年代のバンドはほんと好きですよ、THE SMASHING PUMPKINSとかね。そういうバンドのアルバムが出たのが、俺らが子供のころなんですけど。それを聴いて何かを感じた――それが何だかわからないけど、その何かを自分らで出したいなと思ってたんです。THE SMASHING PUMPKINSやALICE IN CHAINSは、暴れる音楽ではないけどどこか魅力があって。俺らはFACTをやってきたけど、FACTとは違う魅力を感じてほしいです。

Tomohiro:そうだね。作り方が違うし、Immyが入ってメンバーも違うということで。自分たちなりの、新しいバンドの表現方法だよね。

-今はガンガン攻めるビートよりも、タイム感的にも少し落としたBPMだったり、リズムだったりがいいんですか?

Eiji:ですね、それが普通の状態っていうか。FACTのときに無理していたわけではないですけど、それだけじゃなくて他にも引き出しや世界観があるので。

Tomohiro:違う表現方法ですよね。そういう音楽も聴いてきてはいるけど、バンドとしてはこれまでやってなくて、やってみたいなっていうのもあったので。最初のうちは正直、少し身体に染み込まなかったりもしたんですけど。さっき言ったように、プリプロからレコーディングまで、しっかりとバンドで音を録っていく方法で、Immyも含めてみんなでバンドになっていったなと。

Eiji:究極な録り方ができましたね、バンドとして。

-今回はドラムに関してもいろんな引き出しを開けた感覚がありますか?

Tomohiro:初めて開けたんじゃない? "この間が待てない"ってやってたじゃん。

Eiji:そうだね(笑)。

Adam:でも激しい曲は別のバンドでやるからね。グラインドコアのバンドも今度やろうと思ってるので。

-いろんなところで消化できるようにしてるんですね(笑)。

Adam:そうそう、同じメンバーでね。

Tomohiro:フラストレーションが溜まったらそっちで思いっきりできるし、疲れたらこっちのバンドに戻ってね(笑)。

Eiji:ただ、こっちをやってて、もうそういう身体になっちゃうかもしれない(笑)。

Tomohiro:レコーディングとしては、きっと今回のやり方は初めてだよね。えっくんのドラムを見ながらヘッドフォンをして全員で録るっていう。だからえっくんが叩いてる姿も見えるし、横にいるImmyや斜め前にいるAdamも見える状態で、ミスったりするのも全員で聴きながらリアルタイムで録っていって。それで、ドラムを仕上げていくみたいな感じでしたね。だから、お互いに引っ張られるし、その空気感もCDに入るっていう。

-そういう方法でのレコーディングは、そもそもAlexのやり方なんですか? それとも今回のJoy Oppositesの作品に合わせてのやり方なんですか?

Tomohiro:ずっとそうなのかわからないですけど、俺らのときは当たり前のようにAlexのやり方でやっていたよね。

Adam:たぶん曲を聴いて、これが一番いいんじゃないかっていう方法だったのかもしれない。

Eiji:しかも、そういうふうに録った方がいいんじゃないかなと思っていた録り方だったので、自分らとドンピシャでしたね。

Tomohiro:怖かったけど。ミスったらどうしようって(笑)。

-Tomohiroさんは自分のルーツの中で、何が一番このバンドに出ているんでしょう。

Tomohiro:えっくんが言ったような、ルーツというよりはトライが多いかもしれないですね。こういう感じのバンドをやったことがなくて、やりたいなと思ったんです。FACTと比べて音の隙間もあるし、ギターもこれまでより1本減ったときに、何が表現できるんだろうって。もちろん、聴いてきたものもテイストとして乗っかっていると思うんですけど、新しいチャレンジのイメージかもしれない。だから、いろんな音楽を聴いて"Joy Oppositesだったらこういうテイストが合うかな"というふうに自分流に昇華してます。えっくんが褒めてくれるんですよ、すごく。

Eiji:全体的にも、もちろんかっこいいんですけど、頭の中で流れるときにベースのフレーズをよく思い出すんです。印象に残っているというか。

Tomohiro:ありがとうございます(笑)。

Adam:「Somewhere Down The Line」(Track.4)のベースなんてすごく奇跡的。

Tomohiro:奇跡出た!